bard 検索(生成AIを利用したウェブ検索)(2)
2024 2 8 (art24-0622)
Google 検索も、bard検索も、基本的にはウェブ上に存在する多数の情報の中から当該情報を探し出します。Google 検索は、当該情報が載っているURLを一覧リストとして表示するのに対して、bard検索は、当該情報の内容を、生成AIを活用して、要約文章として回答します。Bard検索は、知りたい情報を手っ取り早く得ることができますから便利なツールです。しかし、いくつか気になる点があります。その一つは、知りたい情報そのものがウェブ上にない場合です。
Google検索では、入力したキーワードにヒットしなければ、URLは表示されませんから、知りたい情報がウェブ上にないのだなと判断できます。では、bard検索ではどうなるのでしょうか。
我が家から歩いて2,3分の所に東郷池があります。周囲12kmの池ですが、池畔には二つの温泉、はわい温泉と東郷温泉があります。はわい温泉は、池の西側から池に突き出た砂州上に所在しています。東郷温泉は、池の東側に位置し、山陰本線が通っています。最寄り駅は松崎駅です。
さて、東郷池が出てくる小説はあるのでしょうか。Bardで検索してみました。
「東郷池が出てくる小説」と入力してbard検索すると、以下の文章が出てきました。
『東郷池の鯉』 – 田中千禾夫(1980年)
この小説は、東郷池に棲む鯉を主人公にした童話です。鯉の目を通して、東郷池の自然や人間模様を描いています。
『東郷池の伝説』 – 小泉八雲(1904年)
この小説は、東郷池に伝わる伝説を題材にした短編小説です。東郷池の神秘的な雰囲気を味わうことができます。
『東郷池の殺人』 – 横山秀夫(2009年)
この小説は、東郷池を舞台に、殺人事件が発生するミステリーです。東郷池の美しい風景と、殺人事件の謎が織り成すスリリングな展開が楽しめます。
『東郷池に生まれて』 – 津村秀介(2013年)
この小説は、東郷池を舞台に、主人公の少年の成長を描いた小説です。東郷池の自然の中で育った少年の、心の成長を丁寧に描いています。
『東郷池の奇跡』 – 恩田陸(2017年)
この小説は、東郷池を舞台に、東日本大震災を題材にした小説です。震災の被害を受けた人々の、復興への歩みを温かい眼差しで描いています。
これらの小説は、東郷池の様々な魅力を描き出しています。東郷池に興味がある方は、ぜひこれらの小説を読んでみてください
5番目の小説、恩田陸の「東郷池の奇跡」は、その紹介文に整合性に欠ける箇所があり、おかしいなと感じます。しかし、他の4人の作家の小説はどうでしょうか。タイトルと言い、紹介文の内容と言い、もっともらしく、おかしな点はみあたりません。
で、これらの小説を読んでみようと思い、本を探します。しかし、みつかりません。それもその筈、実在しないのですから。情報のなかで虚構された架空の本ですから。
どうして、このようなことが起こるのでしょうか。続きは次回へ。