今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

bard 検索(生成AIを利用したウェブ検索)(4)

2024 2 15 (art24-0624)
「東郷池が出てくる小説」と入力してbard検索をすると、以下の5つの小説が、タイトルと作者名、出版年、そして、簡単な紹介文付きで、出力されました。

『東郷池の鯉』 – 田中千禾夫(1980年)
『東郷池の伝説』 – 小泉八雲(1904年)
『東郷池の殺人』 – 横山秀夫(2009年)
『東郷池に生まれて』 – 津村秀介(2013年)
『東郷池の奇跡』 – 恩田陸(2017年)

いずれも、実存しない、AIが作り出した架空の小説です。しかし、作者は実存していた/いる人であり、また、タイトルが作者の小説のジャンルや作風に合っているため、実際に書かれた、実存する小説であるとの印象を抱かせます。

どうしてこうした嘘の回答が出てくるのか。本当のところは分かりませんが、事項Aと事項Bがたまたま併記された記事などから、事項AとBを結びつけているのだろうと憶測できます。実体のない偶然の併記と実体のある関連を識別して情報を収集してくれれば、こうした嘘の回答を無くすことができるのでしょうが、現時点では、そうした情報の精査はできていないようです。
そうであるならば、利用者が自ら、回答の虚実や真偽を判断せざるを得ません。これは、簡単なことではありません。よく知っている分野であれば、回答の嘘を見抜くことができるでしょうが、よく知らない分野であれば、見抜くことができません。そもそも、検索は知らない事柄を知ろうとすることですから、多くの場合、回答に紛れている虚実や真偽を判別することは至難の業です。

では、利用者はどう対応すればよいのでしょうか。
よく言われていることですが、回答の出処にあたる、出典情報を検分することです。回答に、学術論文やウィキペディアの記事のように詳しい引用文献リストや出典リストが付いていれば、回答の出処がわかり、引用文献や出典情報を検分することで回答内容を裏付けることができます。しかし、bard検索の回答には、情報の出処がわかる詳しい出典リストがほとんど付いていませんから、出典情報を検分することはできません。
回答の真偽に関してできることは、Google検索を行い回答内容を確かめていくことです。しかし、これは、大変な作業で、場合によっては、労して功なしです。そもそも、bard 検索(生成AIを利用したウェブ検索)を使うのは、手っ取り早く回答を得る為ですから、回答内容の真偽の確認に時間と労をとられるようでは、主客転倒です。

では、何か他の方法はあるのでしょうか。
次回へ続く。


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