今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

bard 検索(生成AIを利用したウェブ検索)(5)

2024 2 19 (art24-0625)
bard検索で出力された回答の真偽を確かめにはどうすればよいのでしょうか。一つは、出典情報を検分することです。しかし、出典リストがほとんど載っていないbard検索の回答には、この方法は適応できません。では、他の方法があるのでしょうか。

bard検索を、日を改めてもう一度行ってみました。前回と同じ問「東郷池が出てくる小説」を入力すると、以下の回答が出力されました。

東郷池が登場する小説としては、以下の作品が挙げられます。
恩田陸の『蜜蜂と遠雷』
阿部和重『ピエタ』
青山七恵『平坦な道』
村上春樹『騎士団長殺し』

これらの小説は、いずれも東郷池を舞台に、様々な人間ドラマを描いています。東郷池は、小説の中で単なる風景としてではなく、登場人物たちの心の拠り所として重要な役割を果たしています。

以下では、これらの小説についてもう少し詳しく紹介します。

恩田陸『蜜蜂と遠雷』
この小説は、国際ピアノコンクールという極限の舞台で、4人の若きピアニストたちが繰り広げる熱戦と葛藤を描いた作品です。主人公の1人である風間塵は、幼い頃に東郷池で過ごした経験を持つ天才ピアニストです。東郷池は、塵にとって心の安らぎ場所であり、音楽と向き合うための大切な場所となっています。

阿部和重『ピエタ』
この小説は、東日本大震災の被災地となった町を舞台に、一人の女性と彼女の家族の再生を描いた作品です。主人公の女性は、震災で夫と息子を失い、深い悲しみに包まれます。しかし、東郷池で出会った人々との交流を通じて、少しずつ希望を取り戻していく。東郷池は、この小説の中で、死と再生の象徴として描かれています。

青山七恵『平坦な道』
この小説は、地方都市を舞台に、殺人事件の真相を探る女性教師の姿を描いた作品です。主人公の女性教師は、事件の被害者と東郷池で出会ったことがあり、事件の謎解きを進める中で、東郷池に秘められた秘密にたどり着きます。東郷池は、この小説の中で、過去と現在を繋ぐ重要な場所として描かれています。

村上春樹『騎士団長殺し』
この小説は、画家である主人公が、失踪した騎士団長を探す旅に出る物語です。主人公は旅の中で、様々な人物と出会い、東郷池を含む様々な場所を訪れます。東郷池は、この小説の中で、現実と夢が交錯する幻想的な場所として描かれています。

これらの小説は、いずれも東郷池を舞台に、人間の心の奥深さを描いた作品です。東郷池は、小説の中で単なる風景としてではなく、登場人物たちの心の拠り所として重要な役割を果たしています。

4つの小説が、あたりさわりのない紹介文付きで回答されました。しかし、前回の検索で回答された小説と同じものはありません。今回の検索の回答にも、出典リストが付いていないので、出処がわかりません。恩田陸の「蜂蜜と遠雷」と村上春樹の「騎士団長殺し」は実在の小説ですが、他の2つは架空の小説です。いずれにも東郷池は出てきません。それにしても、生成AIによる紹介文、あきれる程ありきたりです。

それはさておき、前回と今回の回答の違いは何を意味しているのでしょうか。おそらく、東郷池と関連づけられた小説は、とあるページ上にたまたま登載されていただけの関係性によるものでしょう。そうした言わば無実の一致は、たまたまであるが故に、検索対象の文章データの刻々の変化の中では遷移しやすく、検索の網を素通りしてしまうことになる。その結果として、あやしげな別の関連情報が浮上し検索の網に掬い取られることになるのでしょう。
そうした、たまたまの一致に起因した偽の回答は再現されにくいことになります。そうであれば、検索の反復は回答の真偽を吟味することに使えそうです。

真の回答の場合はどうなるのか、一つ試してみました。 bard検索に、「鳥取砂丘が出てくる小説」と入力すると、以下の回答が出力されました。

鳥取砂丘は、その雄大なスケールと独特な景観から、多くの小説の舞台として登場しています。以下に、鳥取砂丘が出てくる小説をいくつか紹介します。

阿刀田高『壜詰の恋』
鳥取砂丘を舞台に、男女の恋愛を描いた作品。砂丘の広大な風景と、そこに生きる人々の姿が印象的に描かれている。

司馬遼太郎『風塵抄』
江戸時代の鳥取藩を舞台に、歴史上の人物たちの活躍を描いた作品。鳥取砂丘は、物語の重要な舞台として登場する。

遠藤周作『夫婦の一日』
鳥取砂丘を舞台に、夫婦の絆を描いた作品。砂丘の風景を通して、夫婦の心の動きが繊細に表現されている。

これらの作品は、鳥取砂丘の様々な側面を描き出しています。鳥取砂丘の自然の美しさ、歴史、文化、そしてそこに生きる人々の姿を感じることができるでしょう。


回答された3つの小説には鳥取砂丘が出てきますから、回答は真です。もっとも、鳥取砂丘が出てくる小説はこれらだけではなく、数多くあります。
さて、日を改めて、もう一度、同じ問いを投げたところ、同一の3つの小説が回答されました。これらの小説の中に鳥取砂丘が出てくることを明記した、しかとしたウェブ上の情報があり、検索の度に掬い取られるのでしょう。その情報とは、鳥取県立図書館の「鳥取県が登場する文学作品」リストです(サイトへ)。回答が真である場合には、bard検索の回答は再現されることが分かります。

次へ続く。


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