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今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

生成AIを利用したウェブ検索 (7)
Bard AI、Perprexity AI、Bing AIによる検索

2024 2 26 (art24-0627)
前回のブログに、田山花袋の「東郷湖の一夜」の全文を、国会図書館蔵書のデジタル版からコピーし転載しました。この紀行文は、大正12年(1922)に博文堂から出版された「花袋紀行集 第3輯」に収められています。これを基に、生成AIを利用したウェブ検索エンジンをもうすこし検証してみます。
取り上げるAI検索エンジンは、Bard、Perprexity、Bingです。

『田山花袋の「東郷湖の一夜」ってどんな小説』と質問欄に入力しました。

Bard AIの回答
田山花袋の『東郷湖の一夜』は、1908年に発表された小説です。自然主義文学の代表作の一つとして知られています。
あらすじ
主人公の田山花袋は、旅先で偶然出会った女性と一夜を共にする。しかし、翌朝、女性は姿を消してしまう。花袋は、女性への想いを抱きながら、旅を続ける。
作品の特徴
自然主義文学の代表作として知られています。
主人公の心情を繊細に描写しています。
東郷湖の風景が美しい文章で描かれています。
作品の見どころ
主人公と女性の出会いと別れ
東郷湖の美しい風景
自然主義文学の特徴
作品をより深く理解するために
自然主義文学の特徴について知っておくと、作品をより深く理解することができます。東郷湖を訪れたことがあると、作品のイメージがより鮮明になります。

Perplexity AIの回答
田山花袋の「東郷湖の一夜」は、日本の小説家である田山花袋によって書かれた小説です。この作品は、明治時代に書かれた自然主義文学の代表作の一つとされています。物語は、東郷湖畔で起こる様々な人間模様や心情を描いており、当時の社会や人間関係をリアルに描写しています(5)。
5.山陰土産 島崎藤村 青空文庫収録 (リンクへ)

Bing AIの回答
田山花袋(たやま かたい)は、日本の小説家であり、自然主義派の作家として知られています。彼の作品はリアリズムと感情豊かな描写で読者を引き込みます。
「東郷湖の一夜」は、彼の紀行文集の一部であり、美しい風景と人々の心情を描いています。この作品は、東郷湖(または鶴の湖とも呼ばれる)の一夜の出来事を綴ったものです。東郷湖は、鳥取県にある美しい湖で、その周囲には自然の美しさが広がっています(1)。
田山花袋は、自然の風景や人々の生活を繊細に描写し、読者に感銘を与える作家として高く評価されています。彼の作品は、日本の文学史において重要な位置を占めています。
もしご興味があれば、彼の他の作品も読んでみてください。彼の筆致は、日本の風土や人々の心に深く響くことでしょう。
1.ウィキペディア 東郷池 (リンクへ

これらの回答はどこからでてきたものでしょうか。 Bard AIには引用元がありませんから、検分できませんが、他の2つには、引用元のリンク先アドレスが表示されています。しかし、Perplexity AIのそれは、島崎藤村の「山陰土産」の文章だけが載っているページで、Bing AIのそれは、ウィキペディアの東郷池の解説ページです。いずれも、田山花袋の紀行文「東郷湖の一夜」には関係のないリンク先です。
引用元として表示されていない、「東郷湖の一夜」に関する情報がウェブ上にあるのでしょうか。
「東郷湖の一夜」を、GoogleとYahooで検索すると、鳥取県立図書館のレファレンス共同データーベースの記事と国立国会図書館のみなサーチのページがヒットします。
前者にはこう書かれています。
◎田山花袋の作品に「東郷湖の一夜」という紀行文がある。次の2冊に収録されているようだが、当館未所蔵。
『水郷めぐり』(田山花袋著, 博文館, 大正9)
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/10459352.html
『花袋紀行集 第3輯』(田山花袋著, 博文館, 大正12)
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/10466491.html

リンク先アドレスをクリックすると、国立情報学研究所の情報サービス、Webcat Plusが開き、本の情報ページが出てきます。前者は、History of Greece vol.1~vol.12、後者は、Global competition : the keiretsu system crumblesです。いずれも、「東郷湖の一夜」とは関係がなさそうです。おそらく、リンク先アドレスの誤記でしょう。

後者の国立国会図書館の方には、蔵書のなかに花袋紀行集 第3輯なる本があることが示されています。しかし、そのページに「東郷湖の一夜」の文章が載っている訳はありませんから、本文を読むには、そこからリンク先ページへアクセスする必要がありあます。

GoogleやYahooのキーワード検索で他にヒットするものは見あたりませんから、田山花袋の紀行文「東郷湖の一夜」に関する情報、それを話題にしている情報も含めて、ウェブ上には無さそうです。(そのうち、凡夫のブログが、検索でヒットするようになるでしょう)

とすれば、ここで得られた回答文は何なのでしょうか。 おそらく、紀行文「東郷湖の一夜」の内容とは無関係に、質問欄に入力した文中の言葉、田山花袋、東郷湖、一夜、小説、から生成AIが作り上げた文章と考えられます。自然主義、風景、心情、生活、人間模様などの言葉が多用され、具体的な事柄の記述を欠いた、あたりさわりのない文章になっています。

Bard AI、Perprexity AI、Bing AIの回答、いずれも、生成AIが作り上げた、根拠のない、でたらめな回答と言えそうです。元情報がないのに、勝手に文章を作成して回答するとは、困ったものです。暴走です。この点を、さらに、試してみましょう。 次へ続く。


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