今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

生成AIを利用したウェブ検索 (13)
AI-文書要約

2024 3 18 (art24-0633)
ChatGPT4を搭載したAI-要約ツールGlarity-ChatGPT4を用いて、田山花袋の紀行文「東郷池の一夜」とブログページの要約を試したところ、なかなかの要約でした。自然な文章で、人がまとめた要約文に近いものでした。一部手直しした方がよいでしょうが、そのままでも通用するものと思われます。
さて、今回は、紀行文やブログ記事ではなく、小説の要約はどうなるのか、試してみました。

使った話は「桃太郎」です。楠山正雄著の童話集に収録されている「桃太郎」で、青空文庫の電子版を用いました (全文へ)。 桃から生まれた桃太郎が、仲間たちを引き連れ、悪い鬼をこらしめる話ですが、この歳になって読んでみると、なかなか含意に富んでいることが分かります。
ここで、ちょとしたクイズ。三匹の動物が、キビ団子につられて仲間(家来)になりますが、その順番は? また、鬼ヶ島への航海中、三匹の動物はどんな働きをしたのでしょうか?

それはさておき、Glarity-ChatGPT4による「桃太郎」の要約は次のようになりました。
桃太郎は、おじいさんとおばあさんの元で育ち、強くてやさしい性格でした。ある日、鬼が島に行くことを決意し、犬、猿、きじを仲間にして鬼を退治しました。鬼の大将は降参し、宝物を差し出しました。桃太郎は宝物を持ち帰り、おじいさんとおばあさんを喜ばせました。桃太郎は勇敢で、仲間と協力して困難を乗り越える姿が印象的です。

よくできた要約です。ただ、最後の一行「桃太郎は勇敢で、仲間と協力して困難を乗り越える姿が印象的です」は、要約と言うより感想です。これはどこから出て来たのでしょうか。

「桃太郎 仲間と協力して困難を乗り越える」と入力してGoogle検索してみると、いくつかのウェブページがヒットしました。その一つには、
桃太郎の物語は、日本の古典的な民話の中でも特に有名で、多くの日本人が子供の頃に聞いたり読んだりしたことでしょう。この物語は、勇気、友情、そして協力の大切さについて教えてくれる素晴らしい教訓を含んでいます。・・・・この物語は、異なる種類の動物たちが協力して困難を乗り越えることができることを示唆しています。
と書かれています (サイトへ)。ChatGPTは、桃太郎という言葉に紐づいているこうしたウェブ上の情報を適当に組み込んで要約文を作成しているのでしょう。

文章そのもの(全文)にアクセスできれば、求める記事を生成AIが書いてくれそうです。ウェブ上に取扱いに記事がなくても、原文さえあれば、生成AIはそれをいかようにも料理することができましょう。

生成AIを利用した検索の質問欄に『田山花袋の紀行文「東郷池の一夜」のあらすじ』と入力した時、嘘の回答が出てきました。これは、取扱い記事がウェブ検索でヒットしないので、生成AIが勝手に作文したからだと思われます。ウェブ上に取扱い記事が無くても、田山花袋の紀行文「東郷池の一夜」の原文があれば、検索にひっかかりますから、生成AIが読み解いて、あらすじ(要約)を作成してくれるでしょう。こうした状況になれば、生成AIを利用した検索の回答の信頼性を高めることになります。


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