ポポーの着果
2024 5 6 (art24-0647)
花びらが落ちて、子房がマッチ棒大にふくらんで、花柄の先端についています。また、葉芽が伸びて若葉が広がり始めています。順調に育つと、複数本の雌ずいから子房が肥大して、3-7個の果実が房状につきます。昨年は、一房に最大3個まででしたが、今年は7個が付いたものもあります。もっとも、もう少しふくらんだら、間引いて、2-3個にしますが。今年の人工授粉はうまくいったようです。ポポーは両性花ですが、雌ずいが花粉より先に成熟する(雌性先熟)ので、自花の花粉で受粉できません。開花前に、咲いている別の花の花粉を受粉する必要があります。虫が媒介してくれればよいのですが、ポポーの木は3本しかありませんから、虫による受粉に頼れません。そこで、人工授粉を行うことになります。今年は、ポポーの木が大きくなり花が沢山付いたこと、また、日当たりの違いから開花日にずれが生じたことで、早く開花した花の花粉を、開花前の花の雌ずいに付けることができました。人工授粉の用具として、水彩画用の細筆を使ったこともよかったようです。
ただ、今年は、ナメクジが開花直前の花びらを食べたようで、相当数の花がダメージを受けました。花びらの先端が無くなり、粘液の白い筋がついています。夜半に雨が降った朝、ナメクジをアチコチに見かけました。困ったものです。