温州ミカンの花数
2024 5 13 (art24-0649)
温州ミカンの花が咲きました。今年は、花数が少ないのではと心配していましたが、開花期になると、かなり多くの花が付いていることが分かりました。ただ、2本ある宮川早生の木の東側の木には、昨年同様、少しの花しか咲いていません。西隣の木には多数の花が咲いていますから、花数が少ないのは、植わっている場所の違いによるものだと思われます。場所の違いから思いつくのは、ミカン畑の周辺を囲っている黒色のネットです。防風対策のためですが、このネットは親の代に使われていたもので、納屋に保存されていました。黒色の遮光ネットです。1mmの目合のネットで、防風効果はありますが、同時に、日射を遮ります。40%ほどの遮光率だと思われます。花数の少ないミカンの木は、東面のネットのそばにありますから、午前の陽射しが遮られます。夏期は、太陽の南中高度が高く、日の光は上から注ぎますから問題はないのですが、冬期は、南中高度が低く、斜めから注ぎますから、かなり遮られます。
温州ミカンの花芽分化は冬期に起こると言われています。この時期の日照がどの程度花芽分化に関与するものか分かりませんが、すくなくとも、晩秋の日照が植物体内の養分比率、特にC/N比、に影響を及ぼすことは十分考えられます。その状態で、花芽分化が誘導されることになりますから、晩秋の日照が花芽分化に関わることになり得ます。こう考えると、東面のネットそばのミカンの木に花が付かないのは、ネットによる遮光の効果?と言えそうです。
しかし、これは昨年と今年の話ですから、結論付けるには、あと2、3年様子をみる必要があります。
ところで、ネーブルオレンジの花が1輪咲きました。昨年の花数は、0でした。今年は、1でした。その1つが咲きました。どんな花かと思いきや、白色の、普通の形状の花でした。