停電
2024 7 22 (art24-0669)
昼食を済ませたら、録画した中華ドラマを観ることにしています。先の土曜日(20日)も、いつも通り、中華ドラマをみていました。と、突然ディスプレイの電源が落ちました。同時に、エアコンも。一時的に大容量の電気を使ったために、ブレーカーが落ちたのかと思い、分電盤をチェックしましたが、ブレーカーは落ちていませんでした。屋外から、人の声が聞こえます。外に出てみると、又隣と向こう隣の住人が数名道路脇に立って停電云々の話をしています。その一人から、○○さん宅も停電か、と声を掛けられました。そうですと返答しました。どうやら、近所の数軒だけの、狭い範囲の停電が起こっているようです。
一般家庭は主に交流の100Vの電気を使っています。これは、高圧線を通っている6,600Vの電気が電柱に設置されている変圧器によって100Vに変圧されて、低圧線に流されています。低圧線から引込線を介して各宅へ100Vの電気が供給されています。
変圧器(トランス)は電柱の上部に取り付けられている円筒形の装置のことで、多くの電柱には100V用と200V用の2台の変圧器が取り付けてあります。
家内を含め複数の人が、中国電力に停電の発生を連絡したようで、しばらくすると、作業員がやってきました。作業員は電柱から少し離れたところに立ち、双眼鏡を覗いて電柱を点検した後、作業装備を装着し、電柱に登りました。変圧器の直下まで登ると、身体を安全帯ロープで固定し、高圧カットアウト内のヒューズ筒を交換し始めました。交換は、カットアウト操作棒を下部から突っ込んでヒューズ筒を抜き取り、新しいヒューズ筒をカットアウト操作棒の先端に付けて、下部から差し込みます。
3個ある高圧カットアウトの2番目のヒューズ筒を交換した直後、「あっ、ついた」との声があがりました。作業員は、全てのヒューズの交換を終えて、作業を終了しました。
ネットで調べると、高圧カットアウトはトランスを保護するための高圧側の電気を切る装置で、回路の開閉は中に入っている筒状のヒューズ(ヒューズ筒)の抜き差しで行うとあります。また、ヒューズが溶断したときは、下端の密閉詮が下がるのでわかる、とも。
作業員が、電柱を前にして双眼鏡で見ていたのは、密閉詮の位置で、ヒューズの溶断が起きているかどうかを判別していたのでしょう。
なにはともあれ、迅速な復旧作業で、事無きを得ました。停電が長時間続いていたら、曇天ではありましたが蒸し暑い日中でしたから、困ったことになりかねませんでした。なにせ、住民は高齢者ばかりですから。作業員 ”さん” には、感謝です。