今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

本『大人のための偉人伝』

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トランプ氏が大統領選を制し、アメリカ大統領に返り咲きました。TV画面から、ハリス氏に口先だけの嘘っぽさを感じていましたので、どちらかと言えば、トランプ氏の方を推していました。

さて、本題です。
書棚の古い本を整理していると、”あれ、こんな本持っていたっけ” と、まったく記憶のない本が出てきます。書棚には、一度も読まれることなく、隙間を埋めているだけの本があります。

木原武一の本『大人のための偉人伝』(新潮選書、1989)を手に取って、読んでみました。まったく記憶にありませんから、まさに、書棚の隙間本でした。30数年前、どんなつもりで購入したのか、それすらも記憶にありません。

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この本で取り上げている偉人は、シュワイツァー、ヘレン・ケラー、リンカーン、ガンジー、ナイチンゲール、キュリー夫人、エジソン、カーネギー、野口英世、二宮尊徳です。誰でもが知っている偉人です。子供の時分、それらの偉人の業績については、何かと聞かされたり、本で読んだりしてきました。しかし、実際のところ、どのような生涯を過ごし、どのような人物であったのか、そして、どのような経緯で偉人になりえたのか、については知らないことが多かった、と、この本を読むことで気づかされました。

著者は偉人に共通する特徴として以下の3つを挙げています。1、人のために尽くすことに無上の幸福を感ずること。2、理想を持ち、実践すること。3,同時代の人々に理解され、賞讃されること。
偉人と言われている人は、我々凡人とは別世界の人であるかのように思われていますが、この特徴をみると、そうでもないことがわかります。これらの特徴はどれも特殊なことではなく、大なり小なり、誰でもがもっているようなことです。そうであれば、程度の差こそあれ、誰でもが偉人たりえることになります。万人にとっての偉人にはなれなくても、特定の人にとっての偉人にはなれそうです。実際、そうした人はいます。凡夫の周りにもいます。

ただ、そうした人の伝記があるとして、それを読んだ人が感銘を受けるかと言えば、おそらく否でしょう。偉人が偉人たるところは、伝記を読んだ人が、感銘を受けるー自分の考え方や生き方に大きな変化をもたらすような感動を受けるーことにありそうです。そうだとすれば、伝記の良し悪しに依存するとも言えそうです。


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