干し柿
2024 11 11 (art24-0699)
今年も、干し柿を作りました。柿は、渋柿品種の平核無です。今年は、カメムシが大量に発生し、果実を吸汁したようです。収穫した果実には吸汁された痕が、5-10ヶ所、なかには、20ヶ所もありました。吸汁箇所は表面が少し窪んでいますから判別できます。また、皮をむいてみると、黒い斑点の集合が現れました。果肉はすこしスポンジ状になっています。
幼果期に吸汁された果実は落果することがあると聞いていますが、幸いなことに、そうした果実は少しでした。果実がある程度大きくなってから吸汁されたのでしょう。しかし、無傷の果実は100個に1個あるかないかでしたから、ぼぼ全部の果実がカメムシに突かれたと言えます。
家内と2人で、収穫した果実の皮を剥きました。包丁を動かすと、黒い斑点部が次から次と現れます。やる気が失せます。剥いた果実を吊るして数日、柿は乾燥して縮んできますが、黒い斑点部はへこみませんから、そこだけが飛び出ているように見えます。皮膚が傷ついたとき、数日すると瘡蓋ができて、ちょっと盛り上がって見えますが、そんな感じです。瘡蓋のように飛び出た斑点部が果実のあちこちにあるのですから、ちょっとグロテスクです。ただし、 乾燥が進み、全体がしわしわになり黒ずんでくると、そうした斑点部は目立たなくなります。また、味の方は問題ありませんから、そのままにしておいてもよいのですが、皮を剥くときに、少しこそぎ落としました。
3回に分けて果実を収穫し、皮を剥いて、家屋の南向きの軒下に吊るしました。全部で500個程です。
発生したカメムシは、チャバネアオカメムシとクサギカメムシです。これらは、成虫で越冬します。前者は落葉下、後者は樹皮の隙間で。今年柿に被害をもたらしたカメムシが柿の木の近辺で越冬していれば、来年の春にはごそごそと這い出てきます。そうなると、大変なことになるのでしょうかな。困ったものです。