方言
2024 12 16 (art24-0709)
定年退職して、家内と二人で郷里に帰ってきて、もう7年になります。ここは凡夫の郷里ですから、家内はともかく、凡夫はすっかり地元に溶け込んでいてもよさそうですが、少し浮いているような気がします。浮いてしまう原因の一つは、話し方にあります。
定期的に歯科医院へ行って、歯茎の点検と歯磨きの指導をうけています。歯周病対策です。一度、深くなってしまった歯周ポケットが浅くなることはほとんどないそうです。できることは、そこから歯周病へと進行しないように、歯磨きをていねいに行うことです。今のところ、歯周病が再発して、歯茎が腫れたり痛くなったりしたことはありません。
歯磨きの点検は、歯垢染色液で歯垢を染めて行います。しっかり磨いているつもりでも、ところどころ赤く染めだされます。歯科衛生士さんが、染色具合をみて、アレコレと指摘し指導してくれます。ありがたいことですが、ただ、その時の話し方に、違和感があります。この違和感は、いわゆる、「なまり」からきているようです。イントネーションとアクセントの違いです。しかし、その違和感は、何かを聞かれて返答すると、無くなります。衛生士さんは、こちらの話し方に合わせてきます。しかし、双方が、違和感を持ったことになります。
同じことが、買い物時のレジでも起こります。電話での問い合わせ時でも起こります。
中学校を終えると地元を離れ、福岡、東京、熊本、アメリカ、横浜、京都と各地を転々としたため、話し方がおかしくなっているのでしょう。なかでも、横浜が20年間と長く、しかも関東人の家内といっしょでしたから、話し方が変わっていてもおかしくありません。しかし、関東風の話し方になったのかと言えばそうでもなく、家内は時々、凡夫の話し方がおかしいと言います。
どのようにおかしくなっているのか、自分では分かりませんが、少なくとも、地元の人の話し方からは随分離れてしまったようです。
最近、1981年にNHKドラマとして放送された「夢千代日記」を観る機会がありました。吉永小百合が夢千代を演じています。夢千代は山陰のひなびた温泉の芸者兼置屋のおかみで、広島で体内被曝し、白血病で余命3年と宣告されています。置屋には、他に行き場のない訳あり芸者や人が集まっています。物語では、各々の訳あり人の生き様が現在と過去とのからみを通して、解き明かされていきます。
おもしろく観たのですが、ドラマで使われている話し方がとても耳に付きました。物語の舞台が山陰の何処なのか気になりました。
物語が余部鉄橋を通過する列車のシーンから始まりますから、そこは、余部鉄橋の近くの温泉地であろうと思われます。調べてみると、ロケ地は、兵庫県の湯村温泉でした。海岸沿いの山陰本線の浜坂駅から南に10kmほど入った山沿いの温泉です。浜坂駅は鳥取県との県境から10kmも離れていませんから、兵庫県と言っても、ロケ地は鳥取市に近い所です。
舞台となった山陰のひなびた温泉が何処であれ、ドラマでは、鳥取県の方言、鳥取弁?、が使われているようです。おもしろい話し方だなーと思いながら、観ていました。特に、二人の芸者、金魚役の秋吉久美子と菊奴役の樹木希林の話し方は。
