メダカの産卵
2025 6 12 (art25-0760)
すこし大き目のプラ容器に水を入れて、メダカを飼っています。水槽容器は2つあり、昨年生まれたメダカ用と一昨年生まれたメダカ用です。それぞれ、20匹と30匹ほどいます。
梅雨入り前の数日、晴天が続きました。メダカの産卵が始まりました。朝、水槽を覗くと、腹部に卵塊をつけたメダカがいます。抱卵メダカをネットですくい上げ、卵塊を指先で摘まんで、孵化用の水槽に移しました。エアを送って、数日すれば、孵化するはずでしたが、そうはいきませんでした。
採卵翌日、卵の多くが白化しました。これらは未受精卵です。そして、しばらくすると、カビが発生しました。カビの菌糸が、周辺の受精卵へ伸びていき、卵塊全体が、カビで覆われてしまいました。こうなると、受精卵の発生は停止します。
カビ対策が必要です。簡便な対策は、カビの発生を抑える、あるいは、カビを殺す薬剤を、添加することでしょうか。残念ながら、手元にそうした薬剤がありませんから、別の対策を講ずることにしました。採取した卵塊をバラバラにして個別の卵にすること、そして、できるだけ、未受精卵を排除すること、です。
卵には、卵膜の一ヶ所に付着糸が付いています。付着糸は長さが5mmほどの糸状のもので、伸縮します。これがからみあって卵同士が付着することで、卵塊が形成されます。卵塊状の卵をバラバラにするには、付着糸を取り除く必要があります。方法はいろいろあるでしょうが、その一つは、卵塊を手のひらやガーゼかキムワイプの上に置いて、指先でくるくる転がすように動かして、付着糸を除きます。受精卵は、結構硬いので、指先でつまでも潰れないのですが、未受精卵は柔らかいので潰れます。指先でくるくる転がすと、未受精卵だけが壊れますから、未受精卵を排除することにもなります。一挙両得です。
現在、バラバラにした卵を、水をいれた容器に入れて、エアを送っています。朝夕、容器の水を替えています。カビが発生しなければ、10日ほどで孵化するでしょう。楽しみです。
なお、卵は、背丈が短い体型、所謂、”ダルマ体型”の雌メダカから採取したものです。
