シロテンハナムグリ
2025 8 18 (art25-0779)
例年、イチジクの果実が熟れてくると、鳥が飛来して果実を食べます。果実には嘴でつつかれた痕が残りますから、鳥が食べたと分かります。ただし、実際に鳥が嘴で突いている現場を見たことがありませんから、どの鳥か断定できませんが、ヒヨドリかムクドリだと推察しています。毎年のことなので、防鳥対策として、ネットを張るようにしています。今年も、張りました。ところが、防鳥ネットを張った後に、イチジクの果実が何ものかに食べられていました。鳥が嘴でつついて食べる乱雑な食べ方でなく、果肉を穿って食べています。なかには、果肉をすっかり食い尽くし、果梗部の果嚢だけを残しています。きれいな完食だなーと、感心します。
何ものが食べたのか。
現場を押えました。熟れたイチジクの果実に、2,3匹のハナムグリ(おそらくシロテンハナムグリ)がとりついて、果肉を食べていました。
シロテンハナムグリはコガネムシ科ハナムグリ亜科の甲虫です(カナブンもハナムグリ亜科です)。暗い銅色の体に小さな白い斑点があります。樹液や熟した果実を食べるそうですが、イチジクの熟れた果実はことのほか好物のようです。



ハナムグリは益虫と言われています。名前の通り、花に潜り込んで蜜や花粉を食べますから、花の受粉を助けることになります。活動は昼間です。なお、畑のナスや果樹(プルーン、カキ、ポポー)の葉を食べる害虫のコガネムシは夕方から夜にかけて活動します。
この時期は、花より熟れたイチジクの果実なのでしょう。困ったものです。防鳥ネットでは防ぎようがありません。見つけたら捕殺します。