今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

ミカンハダニ

2025 8 21 (art25-0780)
すこし暑さが和らぐ暮れ方に、畑で何かしらの作業を行うと、蚊に刺されます。腰を曲げて、草刈りなどをしようものなら、蚊が寄ってきてあちこち刺します。腕や足だけでなく、時には顔も刺します。刺されると、赤く盛り上がって、痒みが伴います。しかし、その痒みはしばらくするとなくなり、腫れも消えます。

同じ痒みでも、ダニに刺された場合は厄介です。赤く腫れあがり、強い痒みが襲ってきます。刺された箇所がぷつんと盛り上がります。痒みはいつまでも続きます。痒みが和らいでも安心できません。盛り上がり部位に何かが接触すると、痒さがぶり返します。困ったものです。

ところで、ダニが人を刺すのは、皮膚から体液を吸うためですが、刺すのは動物だけでなく、植物も刺します。葉を刺して葉肉の組織汁を吸います。ハダニ類がそうです。ハダニの体は小さな楕円形(0.3-0.5mm)で、体色は、黄、赤、橙と様々です。ミカンを加害するミカンハダニは赤色です。
葉肉の組織汁が吸われると、その部位の葉緑素が抜けて白くなり、かすり状の斑点が発生します。葉全体が吸汁されると、葉の色が薄くなったり、黄色くなります。

レモンの葉が、春には、新梢から出てきた新葉で覆われて濃い緑色をしていましたが、梅雨が明けて夏に入ると、濃かった葉の色が抜けて、黄色っぽくなりました。昨年も同様だったので、レモンの葉の特徴だろうとみなして、何もしていません。しかしながら、この葉色の変化はミカンハダニの寄生によって説明できそうです。

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以下はミカンハダニの記事です。
ミカンハダニは休眠せず、冬でも暖かい場所で生存している。気温が8-10℃以上になると、増殖を始める。増殖の適温は26℃前後、湿度は60~70%である。発生ピークは、盛夏期の前後の6-7月と10-11月になる。ライフサイクル(卵-幼虫-第1若虫-第2若虫-成虫)が短く(2週間前後)、条件次第では大発生する。

レモンの葉色が抜け始めたのは7月前でしたから、ハダニの発生ピーク時期に一致します。その時、ハダニの有無を調べていません。現在の葉を調べると、赤っぽいミカンハダニがいました。
ハダニの発生時期に合わせて、防除薬を撒いておくべきでした。ハダニの活動が始まる時期(3月、マシン油乳剤)と、大発生する時期(6月、殺ダニ剤)の2回です。
遅きに失した感はありますが、とりあえず、殺ダニ剤を散布しました。


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