コナジラミとすす病
2025 8 25 (art25-0781)
昨年の秋、柿を収穫した時、黒っぽいすすのようなものが付いている果実がありました。周りの葉や枝にも黒っぽいものが付いていました。果実を指先で強くこすると取れましたから、黒っぽいものは表面に付着しているだけで、汚れのようなものでした。さかのぼること数ヶ月前、カキの葉をめくると、多数の白い斑点が付着していました。よく見ると、白い斑点は小さなハエのような虫です。葉を揺らすと、一斉に飛び立ち、別の葉にとまります。コナジラミです。大きさは1-2mmで、カメムシ目コナジラミ科に属する吸汁性の害虫です。数が多いかなと思いましたが、毎年見かけていたので、また、今までコナジラミによる被害とは関りがなかったので、何もせず放っておきました。


収穫時の黒っぽいすすのようなものと数ヶ月前にコナジラミが多数発生したことには何か関係がありそうです。ネットで調べて分かったのですが、黒っぽいすすのようなものは、まさにすす病で、これはコナジラミの排泄物に糸状菌と呼ばれるカビの一種が繁殖したものだそうです。このカビは、コナジラミの排泄物だけでなく、カイガラムシやアブラムシの排泄物も好むそうです。
今年も、コナジラミが目立つようになりました。昨年のように、すす病が蔓延して、黒く汚れてくると見た目がよくありませんから、殺虫剤を散布しました。