JLC(日本伐木チャンピオンシップ)in鳥取
2025 10 20 (art25-0797)
JLC(Japan Logging Championships、日本伐木チャンピオンシップ)in鳥取の第4回大会が、18日(土)と19日(日)に鳥取砂丘オアシス広場で開催されました。大会初日の18日、家内と二人で車で、自宅から1時間ほど運転して見てきました。鳥取砂丘を素通りして、海沿いの道を東に走り、オアシス広場に近づくと、チェーンソーの爆音が聞こえてきました。時刻は10時を過ぎていましたから、競技はすでに始まっています。第2駐車場に車を入れて、隣接の第1駐車場を横切って競技広場へ向かいました。車のナンバープレートには、北は青森から南は鹿児島まで、いろいろな県外地名がみられ、多くの人が全国から駆けつけているようでした。
競技会場に行くと、伐倒競技、接地丸太輪切り、そして、枝払いの3つの競技が、同時並行的に行われていました。チェーンソーのエンジン音が会場に響きわたり、木くずが飛び交っていました。
競技はソーチェン着脱、伐倒、丸太合わせ輪切り、接地丸太輪切り、枝払いの5種目で競われます。各種目ごとにポイントが設定されていて(高い順に、伐倒、枝払い、接地丸太輪切り、丸太合わせ輪切り、ソーチェン着脱)、獲得総計ポイントによって順位が決まります。作業のスピード(所要時間の短さ)と切断の正確さや質に応じて加点され、安全ルール違反や木へのダメージで減点されるそうです。
競技者は真剣です。また、切断結果を判定する審判員も真剣です。そして、競技用木材を設定する人も真剣でした。ミリ単位の違いが勝敗を分けますから。競技エリアは心地よい緊張感に包まれていました。
配布されたガイドブックに、79名の出場選手(北は北海道、青森県から、南は、宮崎、熊本県から参加した全国の林業関連の仕事に従事している人)が、顔写真付きで紹介されていました。男性だけでなく、女性も。競技クラスは、3区分、男性のプロフェッショナルクラス(24歳以上)とジュニアクラス(24歳未満)、そして女性のレディースクラス、です。
競技に使われチェーンソーは、ハイエンドチェーンソーと呼ばれている、ハイパワーで耐久性、そして高機能を備えたものです。排気量が70-80㎤もあり、重さが6-7kgあります。メーカーはECHO、STIHL、Husqvarnaの3社が主流のようで、競技場近くに、各社の展示ブーツが設けられていました。
いずれの競技も、時間をかけず、ミリ単位の正確さで切っていくのですから、相当な技術が要求されます。特に、枝払い競技(いろいろな角度に差し込まれた30本の枝をもとから切断する)は、横に並んだ2名がヨーイドンでスタートし、重いチェーンソーを自在に縦横斜めに降りまわして切断していくのですが、早い遅いが一目瞭然ですから、選手は気が逸るようです。しかし、早ければよいといった競技ではなく、枝元からきれいに切ることも求められますから大変です。
立ち見に疲れて、お昼前には会場を後にしました。出場選手は大変でしょうが、見物としては面白い大会だと思います。次回は決勝が行われる二日目に出かけようかと思います。
この日、ドジャースの大谷選手が、打者として3打数3安打3本塁打、そして、投手として7回途中無失点と大活躍でした。この異次元?のパフォーマンスを、TVの録画でみました。