今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

本『三体』

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劉慈欣のSF小説『三体』を読みました。『三体』は三部作です。『三体』、『三体II、黒暗森林』、『三体III、死神永生』です。凡夫が読んだのは、第一部の『三体』です。

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地球から4光年離れている三体星系の住人、三体人が地球へやってくる話です。三体人は三体問題(予測可能な恒紀と予測不可能な乱紀が繰り返され、過酷な生存環境にある)で滅亡の危機にあり、新天地を探している。その地が地球。地球侵略を目指して三体艦隊を既に出発させている。450年後に地球に到達予定。
第一部では、電波上のファーストコンタクトから始まるドタバタ劇です。

双方が、相手の科学技術力に思いをはせます。三体人は、450年の間に起こるであろう地球人の科学技術の進歩を危惧します。そのため、アレコレと妨害工作を仕掛けます。一方、地球人の怯えは強烈です。星間移動を可能にする三体人の科学・技術力に圧倒されて、成すすべがありません。
地球は侵略されて、人類は滅びるのでしょうか。この本の末尾に、一つのエピソードが挿入されています。

史強は、汪淼と丁儀を、北京市街から河北省の麦畑へ連れ出だして、飛びかうイナゴの群れを前にして言います。虫けらどもは、圧倒的に優位な技術力を持つ人類によって、滅ぼされてはいない。虫けらどもは一度も敗北したことがない、と。

ところで、地球では、八方塞りの状況下で、三体運動が発生し、降臨派と救済派が台頭してきます。降臨派は、人類社会に絶望し、三体文明の力をかりて人類を滅ぼそうとする派閥、救済派は、三体文明を神のように崇めて、三体問題を解くことで三体文明を救済し、人類と共存しようとする派閥。両派閥は対立し、所属の武装部隊が内戦を行っています。そんな中、第三の派閥、生存派が躍進してきます。この派は、侵略後も生き残ること、せめて、子孫だけでも生存させようとする派閥です。

この辺り、一ヵ月ほど前に読んだ大友克洋の漫画『AKIRA』の場面が、ちらちらと浮かんできました。『AKIRA』は、数年に一度、読みたくなる漫画です。話の筋は違いますが、どちらも、絶対的な力を前にしたときの人の反応や行動です。本能的な防衛反応であり行動なのでしょう。
脅威への対処として“The 5 Fs”が知られています。闘争(Fight)、逃走 (Flight)、凍結 (Freeze)、屈服 (Flop)、迎合 (Friend)です。

第二部、第三部と読み進めるか、迷っています。ドタバタ劇がどのように収束し、どんな結末をむかえるのか、みてみたい気がします。さて、どうしたものか。


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