イラガ(2)
2018 09 09 (art18-0056)
畑の柿の木にイラガの幼虫がいます(art18-027)。これは、ヒロヘリアオイラガの幼虫です。しかし、凡夫が子供の頃に見たイラガの幼虫と形態が異なります。もっと刺々しい姿をしていました。柿の木を周回して、そのイラガをさがしてみました。いました。まぎれもないイラガです。何度も刺されたイラガです。刺された痛みは忘れません。子供の頃、凡夫はヒロヘリアオイラガを見たことはありませんでした。イラガと言えば、刺々しい姿のイラガでした。
今日び、柿の木にヒロヘリアオイラガを見つけることは容易ですが、イラガはなかなか見つかりません。今では、イラガと言えば、ヒロヘリアオイラガのことのようです。
ヒロヘリアオイラガは外来種です。九州南部にのみ観察されていたヒロヘリアオイラガは、1970年代後半に西日本各地でも見られるようになったそうです。凡夫が小学生を過ごしたのは、1960年代です。ヒロヘリアオイラガが本州に分布を広げる前ですから、当時、ここで、ヒロヘリアオイラガの幼虫に出会う機会はなかったことになります。