ヒトヨタケ
2018 09 23 (art18-0061)
先日のブログ(2018 09 15 / art18-0058)に、雨漏り後の2日目、納屋の屋根瓦の下葺き材の藁からシジミタケが生えてきたことを書きました。今では、濡れていた藁も乾燥し、生気のないシジミタケの残滓があります。驚いたことに、雨漏り箇所の周辺の藁から別のキノコが生えてきました。ちょと変なキノコです。
【朝方(7:30)】白色で、ツクシの頭部のような愛らしい形状をしていました。キノコは下向きに出ています(画像1)。
【夕方(16:50)】茎が伸び、傘が灰と白色のぎざぎざ模様に変わりました。キノコらしくなりました(画像2)。
【夜(22:45)】茎がU字形に伸びて、傘を上方へ持ち上げていました。傘は広がり、傘の周辺が反り返って黒ずんでいます。溶けているように見えます(画像3)。
【翌朝(7:50)】傘の部分がどろどろに溶けて無くなっていました。黒色の溶解物が下方に垂れています。茎の部分も褐色に変わり、水気が無くなっているように見えます( 画像4)。
キノコ図鑑で調べたところ、ヒトヨタケの一種のようです。
溶解は、自身が産生する酵素による「自己消化」だそうです。胞子を飛ばす代わりに、傘を溶かして胞子を流して拡散させているとあります。
一晩での変貌、驚きです。ヒトヨタケ(一夜茸)とはよく言ったものです。晩年の母がよく唱えていた “白骨の御文章” の一文が重なります。「されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」