今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

筆立て(その2)

2019 02 14 (art19-0106)
筆立て作り(スライド丸鋸の応用)の続きです。
前回作成した筆立ては、底面が正多角形の直角柱体です。底面の正多角形は、4,5,6,7,8角でした。側面は全て同じ大きさの長方形で、底面と直交しています (art19-0103)。

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今回は、「底面が正6角形の直角柱体」をベースに、変形を試みました。ただし、用途が筆立てですから、「中心軸は底面に直交する」という制限をつけました。また、関心事は体形からの印象ですから底は塞いでいません。

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変形1
直角柱体を維持したまま変形するには、底面の形を変えることになります。6辺とも異なるサイズの6角形にしてもよいのですが、おさまりを保つために、対面の辺は同じサイズにしました。「底面が6角形の直角柱体」です。側面はいずれも長方形になります。
元の正6角形と比べると、ちょっと、いびつな印象を受けますが、そう悪くはありません。整い過ぎた感のある正6角形の直角柱体に飽き足らない人は、こちらを好むかもしれません。

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変形2
底面の正6角形を維持したまま変形するには、上下底面の大きさを変えることになります。直角柱体から離れて角錐台になります。下底面の正6角形を大きく、上底面のそれを小さくしました。これによって、側面の形は、等脚台形となります。「正6角形の角錐台」です。
下部が太く上部が細くなりますから、よい座り感があります。さらに、側面が全て同じ形ですから、どの方向から見ても座り感は同等です。

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変形3
上の変形2では上底面が狭くなりますから、筆立てとしては好ましくありません。そこで、上底面を広げるため、側面に長方形を入れ込んで、等脚台形と長方形の側面が互い違いになるようにしました。そうすると、両側面が向き合うことになります。
随分、上底面が広くなり、筆を立てる中空が確保されました。また、下部が幾分太いので座り感も保たれています。

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変形4
変形2の上底面を広げるための代案として、等脚台形を交互に逆向きにしました。上底面と下底面は、平行移動では重なりませんが、同じ形(合同)になります。隣り合う側面の交線のシルエットが底面と直角に交わるので、一見、直角柱体のように見えますが、全ての側面が、交互に、内側か外側に少し傾いています。
柱体ではないのに上下の底面が同じ大きさ、同じ形であるこの変形体は、変化に富みながら、筆立てとしての広さがあります。多くの人に好まれるのではないかと思います。
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機会がありましたら、凡夫の見立てが当たっているかどうか、試してみたいと思います。正6角形の直角柱体とそれからの変形1~4の5種類の筆立てを一同に展示し、どの形が一番好まれるか、を調べてみたいと思います。
 


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