今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

梅の花事件

2019 02 19 (art19-0108)
この度、ある事件により区の会計役を辞めることになりました。区の役員の方にはなにかと迷惑をかけることになってしまいました。記録に残す為、その事件を以下に記述します。なお、これは、あくまで、凡夫の事件簿にすぎません。

1つ前のブログ(art19-0107)に梅の花の写真を載せました。事件は、梅の花の写真を撮るときに起こりました。
梅の花は、ジョギング途中の道路脇の果樹畑に咲いていたものです。ちょっと、お邪魔して、カメラに収めました。この畑は近所のKYさんの畑です。さらに、もう一ヵ所、凡夫の畑の近くの道路脇に梅の花が咲いていました。同様に、カメラに収めようと、軽い気持ちで土地に入り、1,2枚写真を撮っていると、「出ていけ」と、叫び声が聞こえました。振り仰ぐと、年配の男性が少し距離を置いて立っています。遠くに見える野菜畑からやってきた人のようです。状況が理解できず、佇んでいると再度「出ていけ」と。「ちょっと梅の花の写真を撮っているのですが、撮ってはいけませんか」、梅の木の周辺をさして、「ここは、どなたの土地ですか、あなたは、どなたですか」と尋ねても、「出ていけ」の一点張り。「私は、すぐそこのKという者で、区の会計をやっています」と伝えると、「分かっている」と返ってきました。梅の木が植わっている土地と男性の関係が分からず、再度、土地の所有者と男性の名前を尋ねますと、「調べれば分かる」と返ってきます。何度か「教えてください」とお願いしましたが、その度に「調べれば分かる」です。そして、ひどい言葉を浴びせかけられました。後で、その土地がその男性のものであることが分かりました。男性は、付き合いはありませんが、近所の人でした。帰路、男性の家を訪ねて、再度、謝りました。まともに対応していただけませんでしたが、「もう二度と入りませんから」と伝えました。

108-1_kaikeiyaku-yameru  
断りもなく、他人の土地に入ったのは悪かったと思います。その男性の奥さんから聞いた話では、以前、畑の作物等が盗難にあったそうです。地元人であると思っていた凡夫は、盗人と思われているようです。それにしても、浴びせかけられた言葉は強烈で、死ぬまで忘れることはないでしょう。思い出すと身体がブルっとします。かつて過ごしたこの地で、近所の人からこのような対応を受けるとは思いもよりませんでした。凡夫を盗人と思っている人がいる以上、区の会計を務める訳にはいきません。区長さんから頼まれて引き受けた会計の役でしたが、辞めさせていただきたいと区長さんにお願いしました。

108-2_kaikeiyaku-yameru  
今日まで、田舎の人はほのぼのとしていると思っていましたが、認識を改めることにします。横浜で暮らし始めた時、小川沿いにグミの木があり、沢山赤い実をつけていました。懐かしく・珍しいので、同伴の子供に一つ二つ食べさせてやろうと、手をのばしてもぎ取ったところ、家の中から出て来た男の人に叱られたことがあります。「沢山実っているのだから、一つ二つ、採って食べても良いだろう」という感覚、これは田舎でのみ通用する感覚だと、その時、納得しました。しかし、ちょっとお邪魔して、花の写真をとるだけで、人格を全面否定されるようなひどい言葉を浴びせられるのですから、この感覚は、もはや、この地では論外にアウトです。それだけでなく、ちょっと畑に入り草木を見ることすらNGなのです。ここが、凡夫が子供の時に過ごした田舎と同じ場所とは思えません。凡夫の知っている田舎ではこんなことはありえません。凡夫の身にしみ込んでいるここの人のおおらかな人情は、もはや、凡夫の頭の中だけの存在になってしまったようです。

定年退職後、子供の時に過ごした田舎で暮らそうと都会育ちの家内を連れて帰郷し1年になります。家内はうまく田舎の生活に適応できるだろうかと心配していましたが、何のことはない、凡夫自身が適応できていなかったのです。凡夫がこの地を離れている間に、この田舎は大きく変わっていたのです。時代の流れでしょうから、しかたのないことです。今回の件、凡夫に非があるところは、断りなく人の土地に入ったこと、と、この変化に気づいていなかったことです。田舎へ転居したことの是非、再考しなければならないようです。

108-3_kaikeiyaku-yameru  
 


 【戻る】