鉢伏山とフキノトウ
2019 03 25 (art19-0118)
東郷池の池畔は公園になっています。公園の端に “はわい温泉” があります。2月の中旬頃から公園で学生風の人をよく見かけるようになりました。朝方、そのような人が十数名、“山本土産店” そばの足湯施設前に集まり、到着した連絡バスに乗り込みます。福庭の中央自動車学校へ出かけるようです。“はわい温泉” には合宿免許を主催している自動車学校の寮(睦荘)があります。“はわい温泉” から、東郷池の対岸に目を向けると、松崎の集落が見えます。視線を上方に移すと、山々の重なりが見えます。その中のひと際大きな山の頂上にテレビ塔が見えます。鉢伏山です。標高514メートル。高くはないのですが、池の周辺のどこからでも見えます。逆に言えば、鉢伏山の山頂から東郷池と羽合平野が一望できます。子供の頃、何度か登りました。歩いて登ったり、バイクで登ったりです。バイクは高専時に帰省に使っていた中古車です。当時は、ヘルメット着用義務はなく、風を切って爽快に走行することができました。
電波塔への小道脇に、フキノトウが出ていました。フキノトウは蕗の薹で、“薹” は、ダイコンのとう立ち (art19-0117) の “とう/薹” と同様に、花芽をつける茎のことです。食べてみることにし、あまり気の進まない家内を促し、芽をいくつか摘みました。家内は、フキノトウの天ぷらをつくり、夕食卓にのせてくれました。一つ口に入れました。いけませんこれは。なんとかかみ砕き、どうにか呑み込みました。独特な苦味があり、好きな人は好きなのだろうと思いますが、凡夫には、おいしさとは無縁の食べ物、否、食べ物の範疇にも入り難いものでした。口に入れたのは雌花です。家内も、一つ食べましたが、二つ目に箸を伸ばすことはありませんでした。