今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

ダイコンのとう立ち

2019 03 21 (art19-0117)
昨年の9月12日に播いたダイコンは、12月下旬には十分に肥大しましたので、収穫して食べました(art18-0093)。収穫は今年の2月上旬まで続きました。最後の方に収穫したダイコンは、旨みがなくなっていました。旨いダイコンを食べるには適時に収穫することが肝要のようです。長く畑に放置することは、味の点から言うと、良くないことが分かりました。

これとは別に、昨年の10月19日にもダイコンの種を播きました。こちらは、落花生を収穫した(art18-0068)跡地に播いたものです。時期的に無理かなと思っていましたが、案の定、3月に入ると、ダイコンは地下部が少し肥大した状態でとう立ち/抽苔が起こりました。

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とう立ちの “とう” は、“薹” であり、これは、花をつける茎のことです。植物は成長するとき、生長点で葉芽が形成され葉が出てきます、そして、ある条件下では葉芽の形成から花芽の形成に移行します。ダイコンの場合、低温に感応して花芽が分化し、その後の温度上昇によって、花芽をつける茎が伸長すると言われています。これが、とう立ちです。ダイコンは種子が低温感応性をもつ作物として知られています。この性質故に、まだ寒さが残っている春先にダイコンの種子を播くときは、播いた種子が低温に曝されないように注意しなければならないことになります。さらに、ダイコンは、緑色植物低温感応性の性質も持っています。こちらは、生育途中の植物体が低温に遭遇すると花芽を分化することです。この性質があるので、冬の寒さに曝されたダイコンは、春には花芽をつける茎が伸長してきます。

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花芽形成が起こりとう立ちすると、ダイコンの根の肥大が止まると言われています。一度、とう立ちすると、花芽を摘んでも根の肥大を促すことば出来ないと言われています。しかし、ちょっと気になることがあります。

光に感応する部位は葉であり、そこで形成されるフロリゲンが、花芽が形成される部位(茎頂分裂組織)へ移動し、花芽形成を促進することは、よく知られています。一方、低温に感応する部位は、茎頂分裂組織そのものであると言われています。そうだとすれば、低温感応性は一過性である可能性があります。低温に感応して花芽形成が予定された部位が除去されてしまえば、更なる低温に遭遇しないかぎり、もはや新たな部位での花芽は形成されないような気がします。

ダメ元で、ちょっと、試してみることにしました。下部の葉を少し残し、花芽を含む上部をごっそり切り取りました。この状態で、しばらく、様子をみることにします。

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