ダイコンのとう立ち(2)
2019 05 09 (art19-0132)
畑に夏野菜の苗を定植する前の話です。3月に、ダイコンが “とう立ち”(花芽をつける茎が伸長すること)したことを記事にしました(art19-0117)。”とう立ち” が始まったダイコンは、地下部の肥大化を停止すると言われています。一つ思い付き、ダメ元で、花芽を含む地上部をごっそり切り取り、様子をみることにしました。
ここまでが ”art19-0117” の記事です、そして、以下はその結果です。
しばらくすると葉の付け根から茎が伸長してきましたので、元の葉を残して、伸長してきた茎を切り取りました。1ヶ月経ち、元の葉に勢いがなくなりましたので、地下部を掘り起こしました。この間、取っても取っても、茎は次から次へと出てきました。これは、植物体全体が花芽形成のスイッチが入った状態にあることを示唆します。花芽形成の低温感応性は部分的・生育特異的な反応ではないと思われます。最初に伸長してきた茎を除去すれば、それ以降は出てこないといったことではないようです。
目論みははずれました。では、地下部の変化は。肥大しているようです。少なくとも、”とう立ち” した時期の地下部と比較すると、その肥大は明白です(art19-0117)。しかし、ダイコン特有の丸々と太った感はありません(art18-0093_ダイコンの収穫)。太目の根と言ったところです。側根が沢山出ています。細いものばかりでなく、太いものも見られました。正に、根の姿です。
持ち帰り、家内と試食してみました。外見からの予想通り、スジが多く、ダイコン特有のシャキシャキとした食感とは程遠いものでした。“おろし” にすれば食べれないことはありませんが、原形を残したまま食べるにはスジを柔らかくする手間が必要です。しかし、ダイコン独自の辛みはしっかり残っていますから、薬味としては使えそうです。