ユリの花
2019 08 26(art19-0165)
大きなツツジの老木が庭の中央にありました。枯れ枝が多くなり、全体に勢いが無くなっていましたので、昨年、根元を切断し老木全体を取り除きました。すると、庭の中央にぽっかりと隙間ができました。どうやって隙間を埋めようかとアレコレ思案しましたが、妙案が浮かばず、そのままにして1年になります。夏の初め、この大きな隙間に、十数本のユリが生育してきました。お盆が終わる頃から白い花を咲かせています。ユリは、シンテッポウユリ(ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物)です。同じような白い花を咲かせるテッポウユリに似ていますが、花が小さく、葉が細めです。また、テッポウユリはもっぱら球根で繁殖しますが、シンテッポウユリは、球根だけでなく、種子でもよく繁殖するようです。そのため、種子が散らばり、シンテッポウユリが一面に "勝手に" 生息してくることがあります。庭の状態がこれだと思います。どこにでもあるユリですが、花弁の白色はみごとです。
ユリクビナガハムシの幼虫(art18-008)がユリの葉を好み、放っておくと、葉がぼろぼろになるまで食べ尽くします。暑くなる前に殺虫剤を散布したところ、ユリの葉は無事に成長し花を咲かせてくれました。
縁側の椅子に座り、ユリの花を眺めながら、「ぽっかり空いた庭の隙間、このままでもよいかな」などと、家内と話し合っています。