夏野菜の虫(幼虫)
2019 09 23(art19-0173)
夏野菜の栽培には虫がつきものです。いろいろな虫がやって来ては葉や実を食べます。
キュウリの葉には、小型の甲虫、ウリハムシの姿をよく見かけます (art18-0024)。捕獲しようと手を伸ばすと、ぽとりと落ちます。地面に落ちるのではなく、落下途中の葉にしがみつくか、飛翔して横方向へ逃げます。この習性がわかれば捕獲するのは簡単です。虫の下方から網をいれて、虫を上方からつつけば、網の中に落ちてきます。昨年学習したことが役立っています。
今年はキュウリを長い期間栽培したせいか、ウリノメイガの幼虫を見かける機会が多々ありました。幼虫の体色はツヤツヤした緑色で、背中に2本の白い筋が通っています。キュウリの葉の端が所々巻いています。開くと中に幼虫が潜んでいます。また、葉の表面に、ゴマ粒より少し細かい黒褐色の糞が多数付いていることがあります。上方の葉を調べるとウリノメイガの幼虫がいます。糞の量から、さぞかし大きな幼虫だろうなと思いますが、見つかる幼虫は小さく、ちょっとした違和感が残ります。
キュウリとカボチャの葉に、ウリキンウワバの幼虫を見かけました。体色は緑色で、背中に2本の白い筋があり、多数の突起がついています。体を折り曲げた姿は、異様です。それは、尺取虫のように、体を屈伸させて移動することに因があります。大き目の幼虫ですから、硬い葉も難なく摂食します。
ナスの果実にヨトウムシの幼虫がいました。まだ若齢の幼虫です。体色は茶褐色で、背中線に黄色の線が通っています。もっぱら葉を食用としていますが、果実も食べるようで、ナスの果皮が齧られています。
トマトの果実が落下するようになりました。拾ってみると穴があいています。枝に付いている果実の幾つかにも穴があいています。多くは1ミリ径の穴ですが、なかには、数ミリ径の穴も見られます。大きな穴に、薄黄色のオオタバコガの幼虫がいました。大食家らしく、穴の周りを排泄物だらけにしています。また、別のトマトには、緑色の幼虫がいました。こちらは、穴を開けることなく、表面を広く齧っています。こちらも、大食いのようです。