パーソナルコンピューター (パソコン、PC)
2019 10 14 (art19-0179)
自宅の門柱に「プログラミングであそびませんか」(art19-0177) との掲示を出して一週間になります。無反応です。予想していたことですから気落ちすることはありませんが、ちょっと、残念に思います。PC一つあれば、この田舎でも楽しくあそべますから(個人的感想)。興味がないのか、時間がないのか、PCを使わないのか。凡夫はPCを当たり前のように使っています。随分、長い付き合いです。
大学院を出て町田の生命科学研究所で2年間のポスドクを務めた後、縁あって熊本の大学に就職しました。学術論文の執筆用に大枚をはたいてワードプロセッサを購入しました。機種は、シャープの書院だったと記憶しています。当時のワープロは、ディスプレイが小さく、二十数文字列を数行しか表示できませんでした。それでも、タイプライターを打つより、格段に効率的に文章が作成できました。
数年後、大学を辞めて家族(家内と娘と凡夫の3人)でアメリカに渡り、研究所 (NIH) のポスドクになりました。研究所ではIBMのコンピューターが使われていました。当時のコンピューターは、プロンプト以外何もない画面にコマンド(指令)を打ち込みタスク(処理作業)をやらせていました(キャラクターユーザーインターフェイス (CUI) 方式)。コマンドを覚え、それを正確に入力しなければなりません。とても面倒でした。そんななか、メニューから指令を選び、マウスでクリックするだけでタスクをやらせることができるコンピューター(グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) 方式)がアップル社から個人用PCとして発売されていました。マッキントッシュ (Macintosh) シリーズです。凡夫は、カラー表示が可能な低価格のMacintosh LCシリーズの LCIII を家庭用のPCとして購入しました。
数年後、家族(アメリカで生まれた息子が加わり4人)で帰国し、製薬会社の研究所に就職しました。最新式のPCを入所時の必要備品として伝えていましたので、研究所では、最初から高性能のPCを手元において仕事ができました。自宅では、アメリカから持ち帰ったアップル社のLCIIIをしばらく使っていました。しかし、研究所のPCがウインドウズのOSでしたので、自宅のPCも、アップルからウインドウズに変えました。横浜のコンピューター屋で、デル社の ”Studio XPS” を特別仕様にしたタワー型PCを購入しました。当時、驚異的な処理スピードに感激したことを覚えています。
数年後、仕事の都合(海外出張等)で、持ち運びの容易なノート型 PCも、デスクトップ PCと併せて使うようになりました。定年退職後の現在は、ノート型 PCの "Let`s note" を使用しています。画面が小さいので、机に向かって使うときは27インチのディスプレイに接続しています。
凡夫の家族にとってもPCは身近なものです。スマートフォンが流行する前から、PCを日常的に使っていました。凡夫の知り合いも当たり前のようにPCを使っています。しかし、ここでは、そうではなさそうです。多く人がスマートフォンを持っていますが、PCを持たない、使えない人がほとんどのようです。大人も子供も。こんな土地柄で、プログラミング云々と言っても、しょうもないことのような気がします。とは言いながらも、今しばらく、門柱の掲示をそのままにしておくつもりです。