ダイコンとカブ、そしてヨトウムシ
2019 11 21 (art19-0190)
夏野菜のキュウリ、ナス、トマトを栽培した跡地にダイコンとカブを栽培しています。9月初旬、お役御免になった夏野菜の株を根から掘り起こし、三つ目鍬で深く耕し、貝殻石灰と堆肥を施して10日間ほど放置しました (art19-0171)。9月18日、畝をちょっと高めに立て、ホームセンターで購入した種子(ダイコン、耐病総太りとカブ、聖護院カブ)を一定の間隔をあけて播きました。播種後、虫が付かないように網で囲いました。数日後、子葉が展開し、順調に成長しました。10月27日には上部の葉が網に届いていましたので、網を撤去しました。
ダイコンとカブの葉に指先大の穴が多数あいていました。虫食いです。何かの幼虫がいるだろうと、葉の表裏を点検したのですが、それらしい虫を見つけることができませんでした。次の日の夕方、畑に出て、"犯虫" 探しを行ったところ、それらしい虫をみつけました。4cm前後のヨトウガの幼虫、ヨトウムシです。体色は緑色と薄褐色。ヨトウムシは、"夜盗虫" と書きます。その名の通り、夜間に活動して野菜の葉を摂食します。昼間は、株元や敷き藁の下に隠れているそうです。昼間探しても、見つからない筈です。
虫が付かないように網で覆ったのですが、その効果があったのかどうか、疑問です。ヨトウガが、どうやって侵入したのか分かりません。
11月21日現在、ダイコン、カブ共に、穴ぼこの葉が多数みられます。が、穴ぼこをものともせずに地上部は大きく成長しています。しかし、食用部分の肥大はまだまだです。これから太ってくるのでしょう。楽しみです。
ダイコンとカブは同じ科 (アブラナ科) ですが、属は異なり、それぞれ、ダイコン属とアブラナ属です。ともに肥大した部分をたべますが、その部位は異なります。ダイコンは、胚軸由来の茎部と根部が肥大します (art18-093) 。一方、カブは、胚軸由来の茎部が肥大します。根部は肥大せず、ひょろっと土中に伸びています。