今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

研究生活-USA(その1)

2020 03 02 (art20-0216)
熊本の大学に勤務して4年目、福岡で開催された学術講演会に参加した折、会場で演者のSさんに会いました。Sさんは大学院を出ると渡米し、一貫してDNA複製の研究を続けていました。いくつかの大学や研究機関を渡り歩いた後、NIH (National Institutes of Health、USA)の研究機関 NIEHS(National Institute of Environmental Health Sciences、North Caroline USA)に落ち着き、自分のラボを運営していました。Sさんのラボで研究したい旨を伝えますと、その場でOKを出してくれました。
渡米の手続き(就労ビザの取得)にかなり日数がかかったのですが、どうにか手続きを済ませました。大学を退職し、8月に家族3人で渡航の途につくことができました。

熊本の荷物を郷里に送り、そこで数日、そして、家内の郷里で数日過ごしました。成田空港からデルタ航空の飛行機に乗り、14時間後アトランタ国際空港に到着、そこで中型飛行機に乗り換えて2時間後、ローリー・ダーラム空港に到着しました。機外に出ると、外は真っ暗で、高温多湿の空気にむっとしたことを記憶しています。深夜に近いためか人影が少なく、ちょっと不安になったのですが、空港ターミナルにSさんの姿を目にした時はほっと息がつけました。挨拶もそこそこに、Sさんの車でSさん宅へ向かいました。翌日はSさん宅でゆっくり過ごし、夕方歓迎会を開いていただきました。

Sさんのアドバイスに従って、生活を始める準備にとりかかりました。
1.車の購入。
当時も、今も、この地では車が無いと生活できません。バスや電車の類はありませんから、通勤や買い物等の移動には自分の車を使わざるを得ません。この事情は、現在の湯梨浜町によく似ています。各家に2台(普通車と作業用の軽トラック)どころか、各人が1台の普通車を持っている家も多数あります。どこへ行くにも車を使っています。凡夫が小さい頃、多くの住民が利用し、込み合っていたバスは、今では、乗る人もなく、空のまま走っています。運行本数も、かつては、1時間に何本もあったのですが、今では、1日に8本です。
家内用には小型(トヨト・ターセル)の新車を 6,000ドルで、凡夫用には、後日、中型(フォード・マスタング)の中古車を 2,000ドルで購入しました。1ドル 140円の頃ですから、かなりの出費でした。ただ、帰国時に、小型車は家内の知り合いの中近東系の女性に4,000ドルで、中型車は中国系の人に 1,500ドルで売りましたから、実質的にはそれ程大きな出費ではなかったと思います。両車とも、滞在中、一度も故障することなく走ってくれました。

2.運転免許証の取得。
米国の運転免許証は、前のブログで書きましたように(art18-0080)、簡単に取れました。ただ、ちょっと気になる点が実技試験にありました。試験管が車の助手席に乗り込み、一般道路上で、「あっちへ行け、ここで回れ」などと指図します。それに従って受験者は車を操作します。この実技試験に使用する車は受験者の車です。実技試験を受けるには、試験用の車をもってこなければなりません。実技試験を受ける受験者は運転免許証を持っていない筈ですから、自分で運転して車を持ってくることはできません。ちょっと?変でした。凡夫らの場合、家内は日本の運転免許証を持っていましたから、渡米前に国際運転免許証に書き換えていました。家内の運転で、購入したばかりの車を運転免許オフィイス(DMV:Department of Motor Vehicles)にもっていき、その車で実技試験を受けました。合格すると、免許証はその場で交付されます。手数料の10ドルを払い、運転免許証を手に入れました。

3.アパート探しと賃借。
いくつかのアパートを観て回りました。熊本のアパートに較べるといずれのアパートも立派に見えました。数部屋からなる2階建ての建物が、多数、広い敷地に散らばって建っていますから、調和のとれたゆったり感があります。また、高い天井と広い部屋は開放的です。どのアパートにするか迷ったのですが、結局、家賃が決めてになりました。高くもなく、安くもなく、中くらいのアパートです。Park Ridge Estates Apartment。家賃は月600ドルで、2つの寝室と広い居間で構成されていました。それでもプールとテニスコートが共用施設として付属していました。アパートは54号線沿いに位置し、研究所まで10km、車で10分、でした。

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