ウメとプルーン
2020 05 21 (art20-0239)
畑の作業が一段落しました。野菜の苗を定植した後に、苗を囲った ”あんどん” を取り外しました。これからは、野菜が生育する様子を見ながら、適度に水と肥料を施し、病害虫の発生に気を配ることになります。さて、ウメの話です。
3月30日のブログ (art20-0224) に、ウメの品種 “豊後” に沢山の花が咲き、花が終わった後に子房がすこし膨らんでいたと書きました。そして、ひょっとすると肥大しつづけて果実になるのではと続けました。以下、その結末です。
数ミリ大の子房の膨らみは、それ以上大きくなることなく、日をおいてポトリ、ポトリと落ちました。どうやら開花後、子房は少し膨らむようです。この膨らみを受粉・受精後の結実の兆候とみなしたのですが、時期尚早でした。結実へ向かう道には別の関所?があるようです。勉強不足でした。
ウメはバラ科ですが、ウメの花の子房は萼の下部の筒状の部分(萼筒)にあります。“子房周位” の花と呼ばれています。開花後、子房が肥大すると萼筒は萼片と一緒に帽子を脱ぐように外れます。このとき、花弁や雄しべは、萼筒の上部に付いていますから、役目を終えた残骸となり萼筒と一緒にとれます。その結果、果実は花梗の先端に付いた状態になります。
下図は、開花後、子房がすこし膨らみ、萼筒がとれそうな状態の写真です。数日後に落ちてしまったもの(左)と、落ちなかったもの(右)です。この段階で、どちらが落ちるか見分けることができますかな。
最終的にどうなったかと言えば、わずか2個ですが、残っています。全滅するかとはらはらどきどきでしたが、かろうじて、2個残りました。とても貴重な2個ですから、最初に肥大が確認された幼果を凡夫のもの (上図)とし、次の幼果を家内のもの (下図) としました。どちらも大きくなりました。ここまでは、2つとも順調?に育っていますが、これからどうなることやら。これまた、はらはらどきどきです。
一方、プルーンは、今年、沢山の花を咲かせました。周辺の桜の花が終わる頃に開花をむかえたので、目を引くようで、道行く人から木の名前を尋ねられました。今では、小指大の幼果を沢山付つけています。昨年は花の数が少なく、50個ほどしか収穫できませんでした。花芽の形成を促す試みとして、昨年末に上部の枝をバッサバッサと切り落としました。それが効いたようです。今年は、プルーン、期待できそうです。もう少し幼果がおおきくなったら間引き/摘果作業を行う予定です。