今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

漆喰外壁の修理

2020 06 08 (art20-0244)
平成28年 (2016) 年10月21日、鳥取県の中部を震源として地震が発生しました。“鳥取県中部地震”と呼ばれています。地震の規模M 6.6、震源の深さ11km。湯梨浜町、北栄町、倉吉市で最大震度6弱の大揺れ。この地震によって、多くの住宅の屋根瓦や壁が崩壊し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている倉吉市の「白壁土蔵群」の漆喰壁が剥がれ落ちたり亀裂が入ったそうです。

地震は、凡夫と家内がここ湯梨浜町に移住する2年前の出来事です。両親が残した家(地震当時無人の家でしたが、現在は我々が住んでいます)も被害を受けました。多くの屋根瓦の表面が少し欠け落ちましたが、幸いなことに落下することはなかったそうです。また、漆喰の外壁が、数か所、剥がれ落ちました。移住した2018年、洗面台のひび割れ(これも地震によるものでしょう)を修理しました 。修理は洗面台にあたる漆喰の外壁を壊して行い、修理後壊した外壁を復元しました (art18-0062 )。その際、地震によって剥がれ落ちた東側の漆喰壁は直したのですが、西側の漆喰壁の破損(剥がれと亀裂)には手をつけませんでした。理由は、破損箇所が2階屋根直下の妻壁にあり、高所での作業に対するためらい。そして、見たところ、亀裂は漆喰層に留まり、下地のセメント層には及んでいないだろうと思われたことです。しかし、2階部屋の妻壁側の天井に雨水の侵入によるシミがつきましたので、外壁の亀裂は漆喰層だけでなく、下地のセメント層にも及んでいることが予想されます。そこで、このたび西側の妻壁の破損を修理することにしました。

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場所が場所だけに、下屋根から梯子を掛ける必要があります。屋根には傾斜がありますから、下屋根に置いた梯子が滑らないようにする必要があります。また、瓦の一ヵ所に強い力がかからないように力を分散する必要があります。この2点を考慮して簡単な “梯子止め” をつくりました。 “梯子止め” の滑落自体は、地上から下屋根に掛けた大型梯子で防ぎます。

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高さ160cmの脚立を延ばして梯子とし、“梯子止め”に設置しました。屋根の母屋の先端部に打ち込まれている留め具にロープを渡し梯子を固定しました。梯子に乗って、漆喰外壁の破損箇所の修理作業をおこないました。

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ちょっと高い所での作業であることを除けば、亀裂部の修理作業自体は簡単です。
(1)セメント層の亀裂を硬化粘土材で塞ぐ。
(2)プライマーを塗る。
(3)下地用漆喰を塗る。翌日、仕上げ用漆喰を塗る。
漆喰は日本プラスター社製の「うまくぬれーる」を用いました。これは、でき合い製品で、必要量を取り出して直ぐに使えますから、とても便利です。

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漆喰外壁が長年の埃や水濡れを受けてかなりよごれています。漆喰を塗って補修した箇所が白く浮かび上がり、よく目立ちますが、雨水の浸入を防ぐのか目的ですから、見てくれは気にしないことにします。

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