歯根をふたたび痛める
2021 3 25 (art21-0327)
昨年末、ふかし芋を食べている時、何かのはずみで上下の歯を強くぶつけ、歯茎の腫れをともなった歯痛が長く続きました (art20-0302)。その時は、この出来事が老化に伴う心身の不調和であるかどうか、判断を保留にしていましたが、先日、同じようなことが起こりましたので、食事のとき上下の歯を強くぶつけるのは、老化現象の一つだと考えざるをえません。今回、ぶつけて痛めた歯は、下顎の側切歯です。前回も側切歯でした。その時は右側の側切歯でしたが、今回は左側です。側切歯は、隣の犬歯ぼどの強靭さがなく、痛め易いのでしょう。
ぶつけて数日、歯に食べ物があたると痛みが生じていました。そのうち痛みが無くなるだろうと軽く考えていましたが、いつまでも痛みが続き、歯茎にぷくんと腫物が出てきました。こうなると、あまりの痛さで、咀嚼自体が出来ません。家内が用意した食事を、品ごとにミキサーにかけて、どろどろにして、呑み込むはめになりました。
ミキサー食は味気ないものです。何を食べているのか分からなくなります。食事には、カロリーや栄養素を摂取するだけでなく、食感や味を楽しむとい要素があります。それには、形あるものを噛み砕くという行為が不可欠のようです。
宇宙での食事が、かつてはチューブに入ったペーストでしたが、今では普通食だと聞いています。特に、長期滞在する宇宙ステーションでの食事は、自然形態食や新鮮食品(新鮮な果物や野菜)など、地上の食事に近いものになっているそうです。納得できることです。
未来の宇宙計画では、食糧を地球から運搬するのではなく、宇宙で自給自足するとのことです。そういえば、2015年公開の映画「オデッセイ」(原題:The Martian)で、火星に1人取り残されたマット・デイモン演ずる植物学者マーク・ワトニーは、4年間、救助を待っていましたな。その間、残留資材から水、空気、電気を確保し、それを使ってジャガイモを栽培して食いつないでいました。植物学者の面目躍如といったところでです。ともあれ、これぞ、まさに、完璧な自給自足です。