セマダラコガネムシ
2021 7 12 (art21-0353)
7日の豪雨で、多くの田圃や畑が水没しました。翌日には水は引いたのですが、この水没で、畑の野菜がダメになったとの声を耳にしました。トマト、キュウリ、カボチャ、スイカなどです。幸いなことに、我が家の野菜畑は、畝間に水が溜まる程度で、畝に植わっている野菜が水没するようなことはありませんでした。今のところ、野菜に異変はありません。ただ、雨天が続いたため、採れた野菜の果実が水っぽく、薄味になっています。特に、トマトは。更に、トマトはひび割れを起こしています。梅雨が終わり日差しが戻ってくれば、光合成が盛んになり糖質が蓄積されて美味しくなるのでしょう。さて、本題です。キュウリの葉に、小型の甲虫が止まっていました。この時期、キュウリの葉にはウリハムシ (art18-0024) がやってきて、葉を円弧状に食害します。しかし、これはハムシの仲間ではありません。
見かけた甲虫は、コガネムシの一種、セマダラコガネムシの成虫です。大きさは小指の爪程です。茶褐色の背面に黒褐色の斑紋があります。とても地味なコガネムシです。また、ウリハムシのように捕まえようと手を伸ばすとポロリと落ちることもなく、簡単に捕まえることができます。
野菜を加害するコガネムシはアオドウガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、マメコガネ、などが知られています。コガネムシの成虫は、葉の葉肉を食べたり、花弁や花芯を食い散らします。
セマダラコガネムシは、一回り小さいコガネムシです。このコガネムシの加害はほどほどですから、ムキになって殺すこともないのですが、畑で目にすると、殺してしまいます。これは野菜を作るようになってから身についた習性です。
今年は、セマダラコガネムシをよく見かけます。庭の奥で、家内が育てているゴーヤの葉でも見かけました。