野菜畑の様子(2021年、8・30)
2021 8 30 (art21-0367)
7月19日のブログで、野菜がおおむね順調に育ち、収穫も始まっていることを伝えました (art21-355)。この状態が8月に入っても続き、今年は野菜が沢山取れそうだと家内と話していたのですが、8日から始まった停滞前線による長雨で、それはかき消されてしまいました。10日間ほど続いた長雨と、その後のぐずついた天気で、野菜の生育がおかしくなりました。(1)トマトの裂果
大玉トマト品種桃太郎の果実が裂果しました。裂果は、長雨が終わった後も続きました。今年は、大玉トマトが沢山できると楽しみにしていただけに、ガッカリです。程度によっては、裂果したトマトは食用になるのですが、今回は、とてもそんなものではありません。また、今回、ミニトマトにも裂果が起こることを知りました。
トマトの裂果は、夜間から早朝に起こると言われています。これは、根から吸収された水分は果実や葉に送られますが、昼間は、葉からの蒸散があるため、果実の水分は葉へ移動することができます。しかし、夜間から早朝にかけては、気温が下がり、相対湿度が高くなりますから、葉からの蒸散がほとんどなくなり、果実の水分が移動できません。そのため、果実内の膨圧が高くなり、裂果を誘発することになります。雨天は、まさに、この夜間から早朝にかけての状態と言えますから、トマトの果実は膨圧に抗しきれず、裂けてしまいます。
まだ赤色がついていない硬い未熟果にも亀裂が入っていました。水のポテンシャル、侮ってはいけませんな。
(2)キュウリの病気
長雨の後、キュウリの葉に炭疽病の病斑が出現しました。早速、殺カビ剤を散布して様子を見ることにしました。数日後、まだ、病斑が広がっているようなので、病葉を取り除き、もう一度、殺カビ剤を撒きました。株全体に病気が広がっていたシャキット品種は根元から切断し、他の2品種は、根元近くの病葉をできるだけ取り除きました。
(3)ナスの葉の萎れ
ナス3品種のうち、中央の黒陽ナスに、下端葉の萎れが発生しました。萎れは、日中、一部の葉にみられます。おそらく、青枯れ病だと思います。萎れた葉を取り除き、様子を見ています。今のところ、他の2品種にはその症状はみあたりません。
ぐずついた天気が終わり、25日頃から晴れ間が戻ってきました。日射が多くなると、野菜は元気になります。ただ、黒陽ナスがどうなるかはわかりません。
以下は、各野菜の収穫総数と、生育状態です。
キュウリ (豊作 38 夏すずみ 35 シャキット 31)
シャキットは姿を消し、豊作と夏すずみが残っています。共に、下半身が茎だけの姿になりましたが、上部に新しい葉を出して、健気に生長しています。
加茂ナスの果実は、生長が遅く、ゴルフボール大になると割れて、内部が露出します。このナスには何か ”くせ” があるようで、栽培は難しそうです。それでも、まともな果実が数個とれ、美味しく頂きました。
まだ、しばらく、色のつかない緑のパプリカを収穫しては食べています。緑色のパプリカはピーマンのようですが、果肉が厚い割に柔らく、生食向きです。
千果は、名前負けしない程、多数の果実をつけます。超ミニのトマトですが、結構甘味があり、いくらでもパクつけます。3品種とも、今のところ、開花‐着果‐肥大‐成熟を繰り返しています。
上段にまだ未熟果が残っていますから、どうなるか楽しみです。
中央の京ミドリは、初期生育に遅れ、その後その遅れを取り戻すことなく、小さなままです。
ツルナシです。小さく育てています。長く栽培・収穫できるように、適時、枝葉を調整してきました。