CNCルーター(10)、年賀状用の凸版画の作成
2021 12 27 (art21-0401)
いやはや、大雪です。天気予報通りになりました。昨日、今日と、朝起きてみると外は真っ白でした。昨日、朝食前と夕方に庭木の雪を払い落したのですが、今日も、朝食前に雪を払いました。庭木が古くなり、積雪を放っておくと重みで枝が折れますから、必要な作業です。予報では、この降雪は午前中一杯のようです。くわばらくわばら。さて、久しぶりに、CNCルーターを使いました。中国製のCNC1310です。
定年退職してから、年賀状をごく近い親戚と知人に出しています。賀状には、干支の手書きのイラスト画を添えています。できるだけシンプルに描こうと思案すると、幼児が描いたような画になります。
来年の干支は寅です。この干支は、どうやってもシンプルに描けません。手書きをあきらめて、CNCルーターで凸版画を作成し、木版画の要領で賀状に刷ることにしました。
CNCルーターによる切削方法は、ブログ、CNCルーター (9) (art21-0326) で紹介したものとぼぼ同じです。
- トラのイラストを用紙に描く。
- スキャナーで読み取り、PCへ送る。
- Inscapeソフトを立ち上げ、トラのイラスト画を取り込む。パスタブのEdge detection機能を使って、線画を作成し、DXFファイルで保存する。
- Jww-cadを立ち上げ、トラの線画(.DXF)を表示する。複線機能とハッチ機能を用いて、切削線を加えて、加工図をjwwファイルで保存する。
- NCVCを立ち上げ、トラの加工図(.jww)を表示し、NCプログラムを生成させる。プログラムの一部をGrblのG-codeに合うように修正する。
- CNC1310ルーター用のGrbl controllerソフトを立ち上げて、修正NCプログラムを読み込み、ルーターへ送って切削を実行させる。
NCVCで生成させたNCプログラムは6982コードで、実行に2時間20分程かかりました。ハッチ線を単独線にしたので、ルータービットがいちいち上下しながら移動することになり、時間を取られました。
以前、CNCルーター で、白鳥画を切削しようとしたとき、1mm径のルーター用エンドミルを用いてMDF板を切削したところ、切削面がシャープにならす、バリが相当でました(CNCルーター (9) 、art21-0326) 。今回は、このバリがあった方が、インクで刷ったとき、柔らかい線ができるだろうと考えて、あえて1mm径のエンドミルを用いてMDF板を切削しました。このエンドミルはGENMITSUのSain Smartです。
出来上がった凸版画に墨を塗って、年賀状に刷りました。予想通り、輪郭がぼやけ、ところどころかすれたりして、柔らかい画になりました。