今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

フジコナカイガラムシ

2022 4 21 (art22-0434)
いやはや、驚きです。柿の枝に、フジコナカイガラムシがうようよいます。畑の東側に柿の木が2本、甘柿の次郎と渋柿の平核無、が植わっています。甘柿は生食用で、渋柿は干し柿用です。どちらの柿の木にも、フジコナカイガラムシが多数取りついています。

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フジコナカイガラムシは藤粉介殻虫と書きます。フジ(藤)だけでなく、トベラやスズカケ、また、カキ、ナシ、ブドウ、カンキツなどの果樹を加害します。長さ4mmほどの草履型で、柔らかい感じの白い虫です。
カイガラムシは口器を差し込み、吸汁します。柿の被害は、主に果実に発生します。カキの果実とヘタの隙間の間に潜り込み、果実表面を黒く汚す「すす病」や、加害部位を赤く変色させる「火ぶくれ症」と呼ばれる被害です。

この時期に見られるフジコナカイガラムシは、カキの樹皮の隙間で越冬した幼虫で、暖かくなり這い出てきたものです。5月に成虫となり、卵嚢をつくって産卵します(art21-0340) 。
さて、防除ですが、これが大変です。這い出てきた幼虫は、既に、ロウ物質で覆われており、薬剤をはじいてしまうため、薬剤散布の効果は期待できません。(薬剤散布が効くのは、孵化直後の1齢幼虫です。この幼虫は、まだ、ロウ物質で覆われていませんから、薬剤が浸透します)

で、どうしたものかと考えても、妙案は浮かばず、仕方なく、ピンセットを持ち出してきて、摘まんで取り除くことにしました。やってみると大変な作業です。カイガラムシの多くは、枝の股の部分に隠れるように潜んでいます。一枝一枝、股部をのぞき込むようにして、カイガラムシを見つけては、ピンセットでつまみ上げます。気を抜くと、見落とします。わずか、2本の柿の木ですから出来る作業です。

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