キマダラカメムシの卵と幼虫
2022 6 9 (art22-0448)
プルーンの葉の裏側に、数個の卵が付着していました。卵は球形で、すこし黄色ががった白色です。これは、キマダラカメムシの卵です。卵殻は硬くで、指でつまんだくらいでは潰れません。成虫をさがしたところ、いました。キマダラカメムシは大型のカメムシで、体の模様(黄色の斑点と筋)が独特です。昨年の5月にはウメの葉で見かけました (art21-0344)。
後日、プルーンの葉に、孵化したカメムシの幼虫を見つけました。孵化したばかりの幼虫は、黄色の体色に黒色の縞模様がはいっていますが、時間がたつと、体色が赤色に変わって行きます。幼虫は卵殻を囲んで群がっています。
孵化した幼虫は、卵の共生菌カプセルを食べます。共生菌カプセルとは、親が、産卵時に、卵と一緒に産みつけた共生細菌の塊りのことです。孵化した幼虫はカプセルを食べて、共生細菌を腸内に取り込み、宿すことで、偏食に耐える体になります。