今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

キマダラカメムシ

2021 5 24 (art21-0344)
ウメ品種 “豊後” に果実が付いています。大玉の果実で、その数30個ほどです。熟れたら梅干しを作ると家内が言っていますから、このまま順調に育ち、来月の収穫の日を迎えることを願っています。収穫前の農薬散布は極力避けたいので、病害虫が発生すれば、その日を迎えることができません。

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ウメは、桜と同じで、花が咲いた後に葉を出します。若葉はアブラムシの恰好の食べ物になります。アブラムシが付いた葉は裏側に巻きますから、容易に見分けられます。巻いた葉をひろげると、アブラムシが見つかります。そうした巻いた葉(被害葉)は枝の先端部に多く見られます。見つけ次第、被害葉を取り除くようにしていますが、全ての被害葉を取り除くには手間がかかりますので、アブラムシが付かないようにすることが得策です。花が終わり葉が出てくる頃に殺虫剤を散布すれば、アブラムシの被害を抑えることができるそうですから今年は実行しました。しかし、それでも、巻いた葉を見かけますから、万全ではなさそうです。

さて、今回の本題キマダラカメムシの話です。野菜や果樹を栽培していると、随所でカメムシを見かけます。多くは、全身が緑色のツヤアオカメムシ、緑色の体に茶色の翅をもったチャバネアオカメムシ、そして、全身が褐色のクサギカメムシです。体長は、いずれも、13-18mmです。チャバネアオカメムシは、2018 10 12 のブログ (art18-0066) で紹介しました。また、ピーマンに付いたホオズキカメムシも、その卵と共に、2018 08 18のブログ (art18-0047) に載せました。

カメムシは臭いさえなければ、どちかと言えば好感の持てる昆虫の一つです。どこにでもいる見慣れた昆虫の筈でしたが、ウメの葉にのっているキマダラカメムシを見た時は、驚きました。葉一面を覆うほどの大きさです。色あいから、カミキリムシの仲間かなと思いましたが、体型が違います。横にひろく扁平です。

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カメラに収めて、Webで調べました。検索方法は、以前紹介したGoogleの画像検索です(art21-0335)。虫の部分だけを切り取り画像検索にかけたところ、Brown Marmorated Stink Bug(クサギカメムシ)とでてきました。

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確かに体型はクサギカメムシとよく似ていますが、クサギカメムシには黄色の斑点や縦筋がありませんので、"クサギカメムシ+黄色" でGoogle検索しますと、キマダラカメムシ (Yellow-spotted Stink Bug) がヒットしました。まさに、これです。体長は2cm超で、特徴は、背中の黄色の斑点、頭部の黄色い縦筋、体の後部両脇の黄色と黒のしましま。国内に生息するカメムシ亜科の最大種で、「大型の美しいカメムシ」と呼ばれている、とあります(ウィキペディアより)。

キマダラカメムシは外来種で、東アジアから東南アジアにかけて生息しているそうです。日本で最初に見つかったのは長崎で、そこから九州に広がり、現在分布を拡大しているようです。

鳥取県下の分布に関し、鳥取大の鶴崎展巨教授が、「キマダラカメムシ 南方系の外来 東へ拡大中」と題する記事を、朝日新聞デジタル版(2020年10月6日付)に載せています。
『本種の分布域は2000年までは九州内にとどまっていたが、その後は急速に広がり今では関東地方まで到達している。山陰での初確認は松江市が2009年、鳥取県西部の伯耆溝口駅が2015年、鳥取市が2017年、若桜町が2019年と、東進中で、平地の市街地にはすでにあまねく広がったといえる状況だ』

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