今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

木の色

2022 8 1 (art22-0463)
先日、取り分けスプーンをケヤキの木で作成しました (art22-0461)。仕上げには、ハワード社のButcher block conditioner (BBC、ミネラルと蜜蝋からなる) を塗りました。

そのスプーンを家内が使っていました。形状に不都合は無いとのことでしたから、作り手としてはひとまずほっとしました。しかし、お粥を作るとき、そのスプーンでかき混ぜていると、白いお粥が黄土色になったと言います。どこから色が出て来たのでしょうか。

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まず、仕上げに塗ったBBCの色かなと考え、熱いお粥と混ぜてみました。色がつきません。次に、白いお粥をスプーンのつぼにのせてかき混ぜてみたところ、お粥にうっすらと色がつきました(下図の右)。どうやら、取り分けスプーンを作ったケヤキ材そのものから出ているようです。

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ケヤキ材はもとより、木には色があります。世の中には、いろいろな色の木があります。木を粉末状にしてクレヨンが作られているくらいです。ケヤキ材の色が、熱湯にさらされて溶出し、お粥に色をつけたのでしょう。木の色(物質)が熱湯で溶出することはよく知られています。桜染めもその一つです。サクラの木を細かく砕いて、水で煮れば、水が赤くなります。この赤色の水に布を浸すと、布は淡いピンク色に染まります。また、ケヤキの木をつかうと、水はオレンジっぽい黄色になり、これで布を染めれば、淡い黄土色になります。 

趣味で、木製のスプーンや調理具を作成していますが、使用する木を選ぶ際には硬さや加工性だけでなく、色の溶出にも留意する必要がありそうです。安全性には問題はないと思いますが、今回のお粥作りのように、白い素材に色がつくと気になるでしょうから。


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