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今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

生成AIを利用したウェブ検索 (8)
Bard-AI、Perprexity-AI、Bing-AIによる検索

2024 2 29 (art24-0628)
生成AIを利用したウェブ検索エンジン(Bard-AI、Perprexity-AI、Bing-AI)に、田山花袋の紀行文「東郷湖の一夜」のあらすじを問うてみました。「東郷湖の一夜」は、田山花袋の「花袋紀行集 第3輯」(博文堂、1922-23)に収められています。この紀行文を読むには、国立国会図書館の蔵書(PDFファイル)にアクセスする必要があります。ウェブ上には、この紀行文の内容を取り扱ったページは見あたりません。従って、ウェブ検索しても、あらすじに関する情報を得ることはできません。

質問欄に『田山花袋の「東郷湖の一夜」 あらすじ』と入力しました。

Bard-AIの回答
田山花袋の「東郷湖の一夜」は、1908年に発表された小説です。自然主義文学の代表作の一つとして知られています。
あらすじ
主人公の田山花袋は、旅先で偶然出会った女性と一夜を共にする。しかし、翌朝、女性は姿を消してしまう。花袋は、女性への想いを抱きながら、旅を続ける。
詳細
花袋は、鳥取県倉吉市にある東郷湖を訪れます。
湖畔で、花袋は一人の女性と出会います。
女性は、花袋に自分の身の上を語ります。
花袋と女性は、一夜を共にします。
翌朝、女性は姿を消します。
花袋は、女性への想いを抱きながら、旅を続けます。


Perplexity-AIの回答
田山花袋の「東郷湖の一夜」は、日本の文豪である田山花袋によって書かれた小説です。この作品は、東郷湖畔で起こる一夜の出来事を描いています。具体的なあらすじについては、検索結果から直接情報を得ることができませんでした。田山花袋の作品は日本文学の重要な一環として位置づけられており、興味を持たれた場合は、図書館や書店で該当作品を入手し、直接読むことをお勧めします。
(引用元情報は無し)


Bing-AIの回答
田山花袋(たやま かたい)は、日本の小説家であり、自然主義文学の代表的な作家の一人です。彼の作品「東郷湖の一夜」は、美しい自然の風景と人々の心情を描いています。
この物語は、東郷湖畔の小さな宿で繰り広げられます。主人公は、湖畔の美しさに魅了され、一夜を過ごすことになります。彼は湖の静けさと星空の美しさに感動し、自然と一体となる瞬間を体験します。
物語は、主人公が湖畔で出会った人々との交流や、彼らの心の葛藤を描いています。愛、別れ、孤独、希望など、さまざまな感情が交錯する一夜が、美しい風景とともに綴られています。
「東郷湖の一夜」は、田山花袋の作品の中でも、自然の美と人々の心の葛藤を繊細に描いた作品として知られています(1)(2)。
1.ウィキペディア 田山花袋 (サイトへ
2.Rekisiru 田山花袋とはどんな人?代表作は?(サイトへ、https://rekisiru.com/11518


Bard-AI とPerplexity-AIには、引用元に関する情報がありませんが、Bing-AIには、2つの引用元が示されています。一つは、ウィキペディアの田山花袋の項目です。もう一つはRekisiru(レキシル)サイトのページです。このサイトは、歴史に関する情報を解説し、歴史について語り合う場のようですが、指定のページには田山花袋の生い立ちや作風などが記述されていますが、紀行文「東郷湖の一夜」に関しては一切出てきません。

Bard-AI、Perplexity-AI、Bing-AI、が回答した「東郷湖の一夜」のあらすじ、いずれも「東郷湖の一夜」の内容に立ち入ることなく、AIが勝手に創作しものと言わざるを得ません。質問文のなかの東郷湖と一夜の言葉から創作したのでしょう。そのため、あらすじは、あたりさわりのない文章になっています。紀行文の後半部のM君との会話には、まったく触れていません。さすがに、生成AIといえども、東郷湖と一夜だけの手がかりでは、伯耆の観光地談義には踏み込めないのでしょう。なお、「東郷湖の一夜」の本文のコピーを、前々回のブログに載せています(サイトへ)

それにしても、Bard-AIによる回答のあらすじはかなり具体的です。旅の途中、湖畔で出会った女性から身の上話を聞かされ、一夜を共にすると言ったもので、ちょっとしたドラマです。湖と一夜の2つの言葉から話を作るとなると、そうなりますかな。ただ、情事?の舞台が、湖畔の”東郷温泉”の宿であることを添えていないのは手抜かりで、そうすればドラマ性に一味加わったことでしょう。

3つの生成AIの回答のなかでは、Perplexity-AIのものがよさそうです。『この作品は、東郷湖畔で起こる一夜の出来事を描いています。具体的なあらすじについては、検索結果から直接情報を得ることができませんでした』と白状?しています。

いずれにして、生成AIを利用したウェブ検索というものは、ウェブ上に当該の情報がなくても、AIが勝手に作った文章が、回答として返されることを知っておかなければなりません。 生成AIによる文章の作成は、言葉を確率的に選択して、言葉と言葉を繋げているだけで、言葉や文章を理解している訳はありませんから、真偽を問うことなく出来上がります。そのため、回答文章は、あたりさわりのないありふれたものとなります。見慣れた平滑な文章で、抵抗感が少ない言葉使い故、安易に受け入れてしまいます。しかし、”よくできた” 文章であることと内容の真偽は別ものです。

生成AIを利用したウェブ検索の利用者は、回答の真偽を、引用元にあたって確認する必要があります。しかし、これは、難儀なことです。いちいち引用元をあたるようでは、これまでのGoogleやYahoo検索と大差ありません。むしろ、真偽の確認だけであれば、こちらの検索のほうが、詳細なヒットリストを返してきますから、やりやすいかもしれません。

しかし、引用元資料に目を通して要点をまとめる作業は、資料が膨大になれば、大事になります。やはり、ここは、生成AIを利用すべきです。そのためには生成AIを利用したウェブ検索の回答の信憑性を高める必要があります。では、どうすればよいのでしょうか。たぶん、次回へ続く。


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