ミカンの新梢(秋枝)
2024 9 30 (art24-0687)
一週間留守にしている間に、ミカンの木の枝の先端付近から新梢がわんさか出て、ミカンの木が新梢で覆われました。新梢の茎葉は、古い茎葉と違って、緑色が薄く、遠くからでも識別できます。この時期に出てくる新梢は秋枝と呼ばれています。ミカンの新梢は、発生する時期によって、春枝、夏枝、秋枝と区分されています。果実が生るのはもっぱら春枝です。夏枝と秋枝の葉は、ハモグリガの幼虫の餌食になります。出て来たばかりの若い葉に、ハモグリガが産卵し、孵化した幼虫が柔らかい表皮下に潜り込んで,表皮組織を食い荒します。食べながら坑道をつくって移動するので、葉に不規則な半透明の白っぽい曲線の食害痕が残ります。あたかも、絵でも描かれているようで「エカキムシ」との別名があります (art21-0358) 。
この一週間で伸びた新梢のほとんどの葉は、エカキムシに食い荒らされていました。食害にあった葉は、縮こまって奇形となります。かなり見苦しいので、新梢を取り除くことにしました。新梢はまだ柔らかく、強く倒すと付け根から折れます。1時間ほどかけて、6本のミカンの木の新梢を取り除きました。
まだ、しばらくは、新梢がでてきますから、小さいうちに、摘み取ります。これは、畑の見廻り時の作業の一つです。