畑の様子(9月上、2020年)
2020 09 03 (art20-0269)
【イチジク】果実が赤紫に変色し柔らかくなると、鳥が何処からかやって来て嘴でつつきます(art20-0264)。鳥害を避けるためネットを張りました。ネットのサイズが合わず、木の上方だけを覆うことになり、下部には、おおきな隙間があります。それでも、ネットがあることを警戒するのか、鳥による被害を回避できました。
家内はせっせと果実を収穫しては持ち帰り、イチジクジャムを作っています。できあがりを小型ビンに詰めて、ストック用冷蔵庫に納めています。随分沢山のビンが棚に並びました。
【スイカ】
畑で作った3番目のスイカは種無しスイカでした(art20-267)。種無しスイカは甘くないものと思っていますから、あまり期待していませんでした。ところが、食べてみてびっくり、十分甘味があります。種有りスイカにありがちな、中心部だけが甘い、といったこともなく、全体に、白い皮の近くまで、甘味がありました。今年最後のスイカは、サイズは今一でしたが、旨さの方は光一でした。
種無しスイカは3倍体で、染色体が33本あります。種の有る普通のスイカは2倍体で22本です。種有りスイカの場合、花粉の精細胞や胚珠の卵細胞は染色体数が半減した1倍体(ゲノムと呼び、生存に必要な1組の染色体)で、11本の染色体を持ちます。生細胞と卵細胞が受精して融合すると、11+11で、22本の染色体となり、もとの2倍体に戻ります。これからできる種子は2倍体です。
一方、3倍体の場合、生細胞や卵細胞は、11+α の染色体数になります。α は染色体数 0-11を表します。これは、染色体数が半減する細胞分裂(減数分裂)時に、染色体が無作為に分配(不均等分配)されるからです。ゲノム単位で、染色体数が半減や倍化した1、2、3、4倍体等は生存できますが、ここに幾つか(α 数)の染色体が加わったり減ったりすると、生存できなくなります。3倍体から形成される精細胞や卵細胞は、ゲノム単位の染色体構成から逸脱するため機能不全になります。
種無しスイカの3倍体でも、雄花や雌花は普通に形成され、開花します。しかし、雄花の花粉の精細胞と雌花の胚珠の卵細胞は機能不全です。交配には、種有りスイカの雄花の花粉を使います。受粉花粉は正常ですが、卵細胞が機能不全ですから、受精不能、あるいは、受精しても種子が形成されません。種ができないスイカ、これが、種無しスイカです。
野菜の収穫
9月に入ると、幾分、朝夕、過ごしやすくなりました。台風9号は九州の西側を北上してくれました。しかし、新たに発生した台風10号の進路が気になります。防風対策必要になりそうです。
トマト:ほぼ終了です。残りの果実は10個ほど。
ミニトマト:終了しました。
キュウリ:結局、病気からの回復、できずじまいでした。
ナス:収穫が一段落したところで、秋ナスを収穫するため、枝を落とし根を切りました。
ピーマンとパプリカ:収穫、しばらく続きそうです。