今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

木製スプーン-材木(2)

2022 3 3 (art22-0420)
前のブログ(art22-0417)で、薪業者からサクランボの木の輪切り材を手に入れたことを書きました。その時、スプーンをいろいろな木で作ってみたいと話したところ、後日、その業者から、6種類の木の端材をもらいました。木はサクラ、タモ、クルミ、ホウ(ホオ)、トチ、クワです。これは、客の一人、木の商品を作成販売しているプロ、から手に入れたそうです。

端材は厚み2.2~3.8cmの平板でした。大型スプーンを作るには厚さがたりません。そこで、中型のスプーン(幅 3cm、長さ 16cm)を作ることにして、Jww-cadを用いて、中型スプーンの図面を描きました。

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平板を、幅 3.5cm、長さ 16.5cmに切り、大きさを揃えました。但し、厚さはそのままです。木の種類によって随分重さが異なります。ホオとトチの木は軽く感じられます。気乾比重をWebサイト(木材博物館)で調べてみました。
ヤマザクラ(0.60)、タモ(0.65)、クルミ(0.64)、ホオ(0.48)、トチ(0.53)、クワ(0.62)でした。確かに、ホオとトチの木の気乾比重はそれなりに小さく、建築材のヒノキは0.41、スギは0.38ですから、ヒノキよりちょっと重い程度です。他の4種の木は、気乾比重が6以上で、重くて硬い木です。

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用意した平板に、スプーンの型紙(プラスチック製)をあて、鉛筆でなぞりスプーンの外形線を描きました。その外形線にそって、バンドソーで切断しました。バンドソーは曲線切りができますからこうした作業には重宝します(art22-0416)。

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外形を切りだしたら、次は、つぼ掘りと柄の成形です。切りだし材を固定し、丸鑿を用いてつぼを掘ります。つぼの外側はベルトサンダーで削って曲面を出します。スプーンのつぼ部ができたところで、柄部をベルトサンダーで削り、成形しました。最後に、小木片に巻いたサンドペーパーで磨いて仕上げました。

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作成した6つのスプーンを並べて、家内と品評会です。まず、手に取った時のちょっとした重量感の有無から、軽い木のホオとトチ製のスプーンは脱落しました。タモ製は、うぼ部に木目の凸凹が残るので脱落しました。残ったヤマザクラ、クルミ、クワ製のスプーンはとりあえず OKでした。クルミは少し臭いがあります。表面のつるつる感は、クワが一番でした。
3種の木のなかでは、ヤマザクラの木がカトラリーや食器などによく使われているようです。「反りや割れが少なく、強度がある。水に強い。木肌はきめ細かく、光沢があり、使っていくと深みのある濃い飴色に変化する」とあります。    


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