糸鋸盤
2023 11 30 (art23-0602)
横浜の旧宅に保管してあった糸鋸盤を持ち帰り、ちょっとした工作を行いました。「今日も、ようこそ」の文字の切り出しです。
糸鋸盤は、子供のおもちゃとして買ったものです。誰も使わなくなり、長い間玄関口の収納庫に置かれていました。旭工機のキキルンSD310です。小さな糸鋸盤ですが、それでも5.5Kgあります。ちょっと重かったのですが、タオルで包んで手荷物として持ち帰りました。
帰宅後、さっそく使ってみました。「今日も、ようこそ」の文字の切り出し、です。手順は以下の通り。
- Jwcad画面上に「今日も、ようこそ」と太字で書き、紙に印刷する。
- 印刷した紙を杉板に糊で貼り付ける。
- 糸鋸盤で文字の外形を切る。
- 切り出した文字を、別の杉板にボンドで付ける。
なお、文字を切り出した杉板は平ではなく、端材の樹皮を剥いで使いましたから少し曲がっています。表面の色は黄土色で内側の白身(辺材)の色と異なります。また、切り出した文字を貼り付けた板は、樹皮を剥いだ端材の中央部を少し削って平に加工しました。
完成です。
「今日も、ようこそ」の文字がくっきり見えます。切り出した文字を貼り付けた板の白身(白色)が、文字の黄土色の木肌をひき立てています。また、文字の表面がすこし湾曲し、文字に厚みがありますから、なかなか、いい感じに仕上がりました。
おもちゃのような糸鋸盤ですが、薄板の加工には使えそうです。糸鋸盤は、閉じた領域(空間)に錐やドリルで穴を開けて、そこに糸鋸を通して使えるので、穴などの閉じた領域を自在に切ることができます。バンドソーではこれが出来ませんから、糸鋸盤はそれなりに使い道があります。ただ糸鋸盤は、鋸刃が上から下へ一方向に動くバンドソーと異なり、鋸刃が上下に動きますから、木材をしっかり保持していないと、上方にもっていかれます。特に、小さな木材を切る時は、要注意です。
上野動物園の双子パンダ
2023 11 27 (art23-0601)
先週の金曜日(24日)、関東は暖かな日和でした。家内の希望で、上野動物園のパンダを見に出かけました。
大船駅から東海道線の上野東京ラインに乗りました。東海道線の電車が東京を超えて向こう側へ乗り入れているとは知りませんでした。このラインは2015年から運行しているとか。上野駅、さらに大宮駅へ直通できるとは便利になったものです。
上野動物園の入場券を購入して園に入りました。入場券は、一般が600円、65歳以上は300円でした。また、中学生が200円で小学生以下は無料です。また、都内在住の中学生は無料とのことでした。子供達に開かれた動物園であることが分かります。凡夫は300円、家内は600円を払って、正門から入場し、パンダ舎へ直行しました。
パンダ舎は、正門のある東園と西園を結ぶイソップ橋近くにあります。橋を渡ってパンダ舎に近づくと、係りの人が、双子パンダ見物の待ち時間は50分です、と伝えていました。一瞬、迷ったのですが、ここには、パンダを見に来たのですから、待つことにして、長い列の最後尾につきました。
待つこと50分ばかり、ようやく、双子パンダ、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス、背中に緑色のバンドあり)に対面?できました。パンダ舎のフェンス前のスペースは前後に2区分されていて、小人数ずつ、前スペースで数分、後スペースで数分、パンダを間地かに見ることができます。皆さん、パンダの姿をスマホやカメラに収めようと奮闘していました。かく言う凡夫も、あちらこちらとカメラを向けて撮影を試みたのですが、双子パンダが思いのほかよく動き廻るので、納得のいくショットはとれませんでした。あとで、動画撮影にすればよかったと気づいたのですが、後の祭りでした。まあ、カメラに収めなくても、しっかりと頭に記憶されましたから、よしとします。
双子パンダの親は、リーリー(オス)とシンシン(メス)です。子供パンダの次は、親パンダです。こちらは、待つことなく見物できました。地面に背をのせて寝転がり、竹を抱えてバリバリ食べ続けていました。
かくして、パンダ見物の目的は達成できました。余り時間を他の動物の見物にまわすことができました。久しぶりに、動物園お馴染みのゾウ、サイ、カバ、トラ、キリン、シロクマなどの大型獣をみることができました。家内は、小獣館で、見たかったアルマジロが寝床用の箱に入ったきりだったので、残念がっていました。
園内、どこも、大いに賑わっていました。多くは、子供連れの家族で、飲食スペースはどこも一杯でした。子供達にとって、楽しい一日になったことでしょう。
我々にとっても、よい一日でした。ただ、さすがに疲れました。歩数計が18,000を刻んでいる、と家内が言っていました。
横浜再訪
2023 11 23 (art23-0600)
久しぶりに、横浜の旧宅(かつて住んでいたマンション)に来ています。今年、2回目になります。前回は4月でした。部屋に変わったことはありませんでしたが、外装工事のため足場が組まれています。ベランダの塗装は終わったようで、きれいになっていました。
昨日、羽田空港から、京急線と根岸線を乗り継いで、港南台駅に降り立ちました。田舎暮らしが長くなり田舎の風情に慣れてしまった凡夫には、人の多さを目にすると、それだけでどーっと疲れを感じます。よくも、こんなに人に溢れているものだと思います。根岸線への乗り換えで、横浜駅のフォームで大船行の電車を待っている間、電車待ちの人は2,3人であったのに、ものの2,3分すると、後方に長い列をつくるほどに人が増えています。どこから湧いて出て来たのか訝しるほどです。当たり前の日常の光景でしょうが、田舎人には異様です。
電車中の人は、ほぼ2分割され、スマホに見入ったいる人と眠っている人です。スマホで何をやっているのかと思い、隣席の若い人のスマホに目をやれば、ゲーム画面がみられます。何をそんなに熱中するほどのことがあるのでしょうか。かたや、眠っている人からの印象はただただ疲れです。昼過ぎの明るい車中で、何をそんなに疲れることがあるのでしょうか。
それはさておき、港南台駅から旧宅までの徒歩が長く感じられました。コロコロと重い荷物を引きずっていたとは言え、やはり、歳のせいでしょうか。腰の痛みもそうなのでしょうか。羽田からの車中、座って移動できたのですが。
大きな穴をあける(木工)
2023 11 20 (art23-0599)
厚い木材に大きな穴、例えば、6cm厚のブロック材に直径6cm円の穴、を開ける方法はいくつかあります。
糸鋸盤があれば簡単です。しかし、趣味に使う程度の、従って安価な、糸鋸盤の多くは、最大切断厚が5cmですから、6cm厚の木材には使えません。6cm厚の木材が切断できる糸鋸盤は市販されていますが、高価ですから、趣味で木工をやっている凡夫のような者にはちょっと手が出ません。
そこで、穴あけには、これまで、ボアビットを使っていました。ボアビットをボール盤に取り付けて使うと、柔らかい木材であれば、直径6cm円の穴を開けることができました。
しかし、ボアビットによる穴あけは、開けたい穴の大きさごとに個別のボアビットを用意することになりますから、いろいろな大きさの穴を開けるには、各々に対応したサイズのボアビットを用意する必要があります。ボアビットは安くないので、木工趣味人には金銭的に全サイズのボアビットをそろえることはできません。せいぜい、よく使うボアビットだけを手元におく、これが現実的です。
今回、別の方法として、トリマービットによる穴あけを試みました。方法は、6cm厚のブロック材の表と裏から3cm掘って穴を貫通させる、と言ったものです。
成否は、深堀できるビットが手に入るか否かです。手持ちのトリマー(リョービ/京セラTRE-60V、軸径6mm)で使えるシャンク部の長いストレートビットを探しました。市販されている多くのビットの全長は50mmです。これだと、削れる深さが3cmに届きません。アレコレ調べて見つけました。シャンク部48mm、刃長20mmのロングタイプのストレートビット6x6(2P)(与板利器工業)です。これだと、3cmの深堀はできます。早速、通販で購入しました。
さて、穴あけ作業です。
トリマーに自作の円切り用治具をとりつけました。円切り用治具は、厚さ12mmのMDF合板にトリマーを取り付け、すこし離れた所にボルトを取り付けただけの簡単なものです。ボルト軸が削り出す円の中心軸となります。直径6cm円の場合は、トリマー軸からの距離 "3cm-刃幅の1/2" の所に穴をあけて、ボルトを通してナットで固定します。ボルトを取り付ける位置を変えれば、切り出す円の大きさが変わります。
トリマーにロングタイプのビットを取り付けて削っていきました。TRE-60Vには切り込み深さの調整ネジがついていますから、一回転ごとに、調整ネジを回せば、ビットが下方に移動し、少しづつ深く掘削できます。
表側を削ったら、裏側に入ります。その前に、表側面を両面テープで当て板に貼り付けます。これは、穴が貫通する時、削り出された円柱が動かないようにするためです。
ちょっと時間は掛かりましたが、6cm厚のブロック材に6cm径の円穴をあけることができました。
一輪挿し(2)木工
2023 11 16 (art23-0598)
一輪挿しの作製を続けています。
ちょっとした立体形を試しました。3本の柱で中央の水受け瓶を支えてみました。大きさによって印象が異なりますから、サイズを変えていくつか作りました。
材は、前回同様(art23-595)、ヒノキです。水受け瓶も同じサイズのガラス製円柱瓶(22mm径、13cm長)ですが、小型の水差しには、少し短い円柱瓶(9cm長)を用いました。ヒノキの柱材から用意したブロックを6角柱に加工した後、3本の柱を残して切り取ります。
この形では、中央の2つが、バランス的によさそうに見えます。
ちくわのくいさし 消えゆく
2023 11 13 (art23-0597)
羽合(ハワイ)小学校の5、6年生の頃、県中部の小学校陸上競技大会に出ました。種目は800m走です。選ばれての出場ですから、校内では早かったのでしょうが、結果は散々でした。他校には、早い奴がいるものだなーと、思い知りました。
競技大会は倉吉市営の陸上競技場で行われました。そこは、打吹山(204m)の裾野にあたり、倉吉市役所横の坂道を少し上がった高台の東側になります。高台の西側は打吹公園です。公園には小動物園が併設されています。
市役所のすぐ隣に倉吉市立成徳小学校があります。誰言うとなく、“ちくわのくいさし”、と呼ばれていました。この通称は、校章の形が竹輪を齧った時の断面に似ているからだと聞いています。工場を表す地図記号を少しディフォルメしたような形です。街の小学校への対抗意識から、あっ、ちくわのくいさしだ、とあざけるように言ってふざけていました。
この成徳小学校は、2023年4月に灘手小学校と統合しました。統合後の新校名は二転三転した後、「成徳」となりました。
新校名を決めるにあたり、学校名が募集されました。集まった学校名が統合準備委員会で協議され、「至誠」が候補名となり、市議会にかけられました。市議会 (2022年9月) で「至誠」と決まりました。
しかし、統合準備委員会での候補名の選抜方法が物議を醸すことになります。公募で集まった学校名とその数()は、「打吹」(150)、「打吹桜」(10)、「打吹山」(5)、「打吹中央」(4)、「倉吉」(9)、「倉吉中央」(4)などで、「至誠」はわずか (1)でしたから。新校名の「至誠」に納得できない市民は反対運動をおこし、条例を廃止させて新校名を白紙に戻しました。
そこで、再度、統合準備委員会で協議することになり、「打吹至誠」が候補名となり、市議会臨時会 (2023年1月) にかけられました。ところが、議会で「打吹至誠」ではなく「成徳」に決まりました。4月に、成徳小学校は、灘手小学校と統合し、校名は「成徳」のままスタートしました。暫定的な校名として。
今年の10月、市の教育委員会は、事前のアンケート調査をふまえ、統合した小学校の校名を「打吹、うつぶき、東、光星、つばき」の5つにしぼり、現在と将来の児童の家庭に投票を募りました。結果は、105、29、23、13、13でした。有効投票数(183)の57%を占める「打吹」が、最終校名案として、12月の定例市議会に提出されるそうです。来年の4月には、統合小学校名は「成徳」から「打吹」に変更されるでしょう。
一件落着、メデタシメデタシです。もっとも、昨年行われた公募で多数に支持された「打吹」に戻っただけのことなのですが。
いずれにしても、もう、ちくわのくいさし、と呼べなくなります。一つの思い出の実体が失われることになります。さみしいかぎりです。「打吹」小学校の校章は、ツバキの花をイメージした図柄のようです。成徳の名前が消滅し、校章もお払い箱になり、ちくわのくいさし、の通称は過去のものになります。
温州ミカンの試食
2023 11 9 (art23-0596)
温州ミカンの木、畑に苗木を植えてから2年半、3回の夏期を経て、今年初めて果実をつけました。その数、20個ほど。果皮の橙色が日増しに濃くなり、遠目にも目立つようになりました。果実は大玉です。見た目は、とてもおいしそうです。
試食しました。旨い ! とは言い難い微妙な味です。ミカンの旨さは、糖度と酸度、そして、適度な水分含量と言いますが、糖度と酸度がいまいちです。薄味です。
品種は宮川早生です。温州ミカンのなかで最も多く栽培されている品種で、和歌山県、愛媛県が主要な生産地です。木の生長に伴って、収穫量が増加して、30年生頃にピークを迎え、1本当たりの果実数は600個ほどと言われています。宮川早生は、果肉が柔らかく、濃厚な風味を特徴としています。
木が若く、初めて成った果実ですから、味の方は、こんなものでしょうか。果実が付いていたのに、夏枝が盛んに発生していましたから、栄養成長が盛んだったようです。その分、果実に養分が行き渡らず、養分蓄積の乏しい、糖度と酸味が少ない果実になったのでしょう。
さて、どうしたら、濃厚な味わいのある旨い果実になるのでしょうか。
和歌山県や愛媛県のような温暖な気候とは言えないここ山陰の地で、旨い温州ミカンが作れるものなのか。今年の経験から言えることは、着果後には、葉で合成された養分をできるだけ果実に回すことが肝要のようです。その為には、栄養成長から生殖成長の切り替えを促すことであり、着果数を多くし、夏枝(秋枝も)が発生しないように栽培管理することでしょうか。施肥のタイミングを計る必要があります。
いづれにしても、栽培管理のアレコレだけで、旨い温州ミカンが作れるものなのか、ちょっとしたチャレンジです。
一輪挿し(1)(木工)
2023 11 6 (art23-0595)
一輪挿しを作っています。完成品を玄関の下駄箱の上に並べて、庭の花を活けています。
材はヒノキです。ホームセンターから柱材(10.5cm/12cm角、長さ2m)を購入し、10~12cm長に裁断したブロックを出発材料にしています。この裁断にRexon社のバンドソーが役立っています。
JW_CADで作成した図面(実寸大)に合わせて、ブロックを加工します。曲線切りはもっぱらリョービ社のバンドソーで、穴開けはボール盤に取り付けたボアビットで行っています。研磨にはベルトサンダーとロールサンダー(サンドペーパーを丸棒に貼り付け、ドライバーで回転させる)を使います。
水受けはガラス製の円柱瓶(直径22mm、長さ12cm)です。
ヒノキは柔らかく加工が容易ですから試作材として使っています。いろいろな形を試していますが、まだ、これはというものが出来ていません。形が決まったら、硬い木材で作るつもりです。ただ、ヒノキ製は、木目がはっきりしていますから、これはこれで楽しめます。
ナスとピーマン、終わりました
2023 11 2 (art23-0594)
ナスとピーマンの株を処分して、今年の夏野菜の栽培を全て終えました。
ダイコンの畝だけになりました。
今年の夏は猛暑日が続き、水撒き作業を軽減するため、ガソリンポンプを購入しました。50m程離れた小川の水をポンプで送り出して畑一面に播きました。それまでは、柄杓で汲み上げた小川の水を大型ポリバケツに入れて台車で運んでいました。ポンプを使うことで、水撒き作業が格段に楽になりました。
今月、凡夫は70歳になります。70代の男はいつ成仏(往生即成仏)してもおかしくありません。新聞のお悔み欄をみれば分かります。残された時間はそう長くはありません。特に、体を自在に動かせる時間は。あと数年。そうであれば、その時間をどう使おうかと改めて思案せざるをえません。やりたいことがあれば、それに時間を使いたいものです。
年々体力が衰えてきます。やる気があっても体力がなければやりたいこともできません。やりたことが、体力の衰弱に合わせて無理なくできることに限定されます。
田舎に移住して数年、家庭菜園と木工を行ってきました。
2018年から6回、トマト、キュウリ、ナス、ピーマンを、2,3回スイカとウリ/メロンを作りました。今では、野菜栽培のノウハウが身に付きましたから、いつでも、どこでも、それらの野菜を作ることができます。初めの1,2年は、病害虫の発生や栄養バランスの乱れなどで、いろいろな症状や生育異常に見舞われて、あたふたすることになり、面白かったのですが、この1,2年は、そうしたこともなく、作ることの面白みがなくなりました。潮時のようです。野菜の栽培は今年で終わりにしようと思います。
木工の方は、作りたいものがありますからまだ楽しめます。アレコレ試行錯誤しながら作っていますから、作ることに面白みがあります。また、木工は屋内での作業ですから、室温が調節されていれば、一年を通してできます、さらに、家庭菜園のように生き物相手ではありませんから、相手に合わせることもなく、自分の都合で、やったりやめたりできます。しばらくは、木工の方は続けるつもりです。
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