今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

レモンの秋枝

2025 9 18 (art25-0788)
ミカン畑のレモンの木に、秋芽から伸びた枝が20-30cm長になっています。秋枝の葉は、ことごとく、エカキムシの餌食になっています。とても見苦しい光景です。

夏芽を全て欠き取ったレモンの木に、秋枝がどれくらい出てくるものか、見てみようと、夏以降は放っています。すると、次から次へと秋枝が出てきました。

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体内に養分が有り余っているのでしょう。
来年、花芽を付けるには、どうすべきか。このまま、放っておいて、体内の養分を消費させるか、あるいは、秋枝を全て切り取って、養分の温存をはかるか。どちらが、正解でしょうか。

プルーンの収穫とドライプルーン作り

2025 9 15 (art25-0787)
プルーンの果実を収穫しています。
畑のプルーンの木は3本(シュガープルーン2,サンプルーン1)です。今年は、どの木にも果実が付いています。果実は、防虫用の袋(梨の小袋で代用)をぱんぱんに膨らませています。袋を破くと、ブルーム(白い粉)にしっかり包まれた大きな果実がでてきます。

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収穫したプルーンは、もっぱらドライプルーンに加工します。炊飯器の保温下で砂糖漬けにした後、乾燥させます。天気がよければ、軒下につるして干すのですが、このところの雨続きでは、それができません。困ったものです。長雨の場合は、チャック付きのポリ袋に入れて冷蔵庫に一時保管しておきます。

天気が安定しないので、乾燥がなかなか進みません。ドライプルーン作りは、今月いっぱいかかりそうです。ちょっと厄介な作業ですが、我が家のドライプルーンはすこぶる評判がよいので、作りがいがあります。

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ポポーの収穫

2025 9 11 (art25-0786)
ポポーの果実を収穫しています。
ポポーの木は3本。畑の奥、貯水タンクの傍、に植わっています。

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今年は、果実がたくさん付きました。ポポーの果実は熟すと果梗から離脱して自然落果します。地面に衝突して落下傷ができると、傷みやすいので、落下防止のため、熟期前に小サイズの野菜ネットを被せます。こうすると、果梗から離脱した果実は、ネットの下部で受け止められて、地面に衝突することはありません。

自然落果した果実は熟していますから、濃厚な甘みがのっていて、すぐに食べられます。ただ、日持ちしません。そのままでは、保存できませんから、我が家では、冷凍にします。皮を剥いて、縦に(種に沿って)カットし、サランラップに包んで、冷凍庫に入れます。
冷凍しておけば、いつでも食べられます。我が家では、ヨーグルトに混ぜて食べています。

自然落果する前に収穫すると数日は持ちます。指の感覚を頼りに、ほんの少し柔らかく感じた果実をとれば、OKです。遠方へ送ることができます。

ところで、今年も、直射日光に当たる果実の日焼けが酷くなりそうだったので、試しに、新聞折込チラシを、ホチキスで止めて、果実を覆いました。折込チラシの耐性が気になったのですが、雨風の中、破れることなく収穫日まで持ちこたえました。日焼けが進行すると黒化部が広がり裂果しますが、そのような果実はなかったので、効果があったのでしょう。来年は、早めに、折込チラシをかぶせようと考えています。

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放置田の雑草

2025 9 8 (art25-0785)
龍神区域の田圃は、かつて苗田として使われていたので、一区画が小さく、250㎡ 程しかありません。凡夫が小中生の頃は、稲の苗は苗田で栽培されていました。田植えの季節になると、20cm 程の草丈に生長した苗を抜き取り、束にして水田に運び、手で植えていました。今では、田植えは機械化され、それに合わせて苗は育苗箱で栽培します。苗が育ったところで育苗箱を田植え機にセットして、田植えを行います。こうなると、苗を栽培していた苗田が不要になります。

用済みの苗田に土を入れて畑に改造して、野菜を栽培している人がいます。しかし、ほんの少数です。多くの苗田は、放置されています。放置された苗田には雑草、特に葦、が生えます。年に3,4回の草刈りが必要になります。放っておくと葦は繁茂して人の背丈を越えます。

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苗田の持ち主が高齢になり、年に数度の草刈り作業がきつくなります。そこで、草刈りをシルバー人材センターに依頼することになるのですが、料金が高く、おいそれと依頼できません。で、どうするかと言えば、見て見ぬふりをするか、除草剤に頼ります。

除草剤の散布は、草刈り作業に較べて楽な作業です。ひところ、ランドアップと称する除草剤名をよく耳にしました。根まで枯らすので使い勝手が良いとか、葦も枯らすとか。確かに、散布後、雑草は枯れていきます。しかし、1年も経つと、雑草が生えてきます。そこで、また、除草剤を散布することになります。

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かくして、かつての苗田の多くが、放置されて草茫々になるか、除草剤によって枯れ野になります。そんななか、4つの苗田(Wさん、Oさん、Yさん、Sさん)が、畑として生かされています。そうそう、我が家のミカン畑も加えて、5つです。

苗田には用水路が縦横無尽に巡っていますから、畑にすれば、畑への潅水は容易です。また、家屋から近いので、行き来が容易です。日当たりも良く、家庭菜園レベルの野菜や果樹作りにはもってこいの場所だと思います。しかし、それを行う人がいません。もったいないことです。

凡夫がもう少し若ければ、放置田に土を入れて果樹畑にして、いろいろな果樹を作って楽しみたいのですが、いかんせん、もう70を越えました。果樹栽培は、野菜栽培と違って、収穫するまでに、かなりの年月を要します。
今栽培している果樹(プルーン、カキ、ウメ、イチジク、キウイ、ポポー、ミカン)で手一杯です。しかし、モモ、ナシ、リンゴ、クリ、ブドウ、プルーベリー、サクランボなども作ってみたいですな。サクランボは一度挑戦したのですが、虫害が酷くて撤退しました。

夏野菜の収穫量と畑の様子

2025 9 4 (art25-0784)
夏野菜(トマト、キュウリ、ナス、ピーマン)の栽培、ほぼ終了しました。 3本の畝を立てて栽培してきましたが、今は、中央の畝に、ピーマンとナス、そして、ミニトマトの株が残っているだけです。ピーマンとナスは収穫継続中です。

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ミニトマトは、お試し栽培です。夏季に大きく育った株を、茎元近くで切断し、残った茎から出てきた新芽を育てています。稲の再生二期作(切り株から出てくる ”ひこばえ” を育てる)のようなものです。新芽から伸長した茎葉にちゃんとした実が付くかどうか、を試しています。

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両隣の畝は、ダイコン栽培用に作り換えます。9月の中旬に種まきを予定していますから、それに合わせて準備中です。先月末に、苦土石灰を撒いて耕起しました。そろそろ堆肥をいれて土を攪拌します。

今年の夏野菜の栽培は、おおむね良好でした。特に、トマトは豊作でした。
収穫量は以下の通りです。
大玉トマト:93個 (桃太郎)
ミニトマト:770個 (フルティカ、アイコ、千果)
キュウリ:101本
ナス:34本  (収穫継続中)
ピーマン100個 (収穫継続中)

ナスは、9月以降(秋ナス)も収穫できるように、夏季、着果を抑えて、成り疲れを防止しました。今のところ、元気よく育っています。
ピーマンは、内部の込み入った茎を払うくらいで、ほぼ、放任栽培です。

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稲穂の芒(のげ)

2025 9 1 (art25-0783)
稲穂の芒(のげ)とは、稲の種子の先端の突起物を刺します。これは、種子を包む籾の中央の維管束が伸長してできた器官です。長いものでは数センチになると言われていますが、今日栽培されている品種は、多くが芒を持たないか、持っても短いそうです。近所の水田を廻って、芒付きの稲穂の見られる水田を探しましたが、なかなか見つかりませんでしたから、そうなのでしょう。一つ見つけた水田でも、稲穂の多くには芒が無く、ところどころの稲穂だけが芒を、先端付近の籾だけに、付けていました。

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ポットで稲を育てている小学生の集まりがあります。各人が自宅で育てている稲の生育状態について、意見交換を行っています。家内の勧めで、先日、その集まり(Zoom会議)に参加しました。

50年ほど前のことですが、減数分裂を制御している遺伝子を見つけようと大学院で研究を行っていました。その時、材料に使っていた稲をポットで栽培しました。随分前のことで、栽培の詳細は覚えていませんが、それでも、凡夫が何かコメントができるのではと、家内は考えたようです。

さて、意見交換は、水の管理、病気の症状、カメムシ対策など多岐に及びました。同じサイズのポットで、同じ品種(コシヒカリのようです)を育てているのですが、かなり生育状態が異なっていました。ポットの置かれている場所、水の管理、施肥の違いなのでしょう。

そんななか、1人の小学生が、稲の穂の先端から出ている細い棘のようなものが気になったようで、それは何かと質問してきました。それが、芒のことだとは分かりましたが、今まで、芒が何故あるのか、考えたことがなかったので、その場でコメントできませんでした。

就眠前に、少し考えてみました。記憶では、芒は針の様に細いのですがかなり硬くてぎざぎざしていて、何か、例えばふわふわした布や毛糸にくっ付きやすかったようです。この特徴から、長い芒であれば、動物の体毛にも付着するだろうと推測できます。そうであれば、芒は種子から伸長していますから、種子が遠くに運ばれることになります。野生種の稲は、長い芒をもっていると聞いたことがあります。
翌日、ネットで芒の役割を調べると、まさにそのこと、種子の拡散、が記されていました。そこには、鳥獣による食害から種子を保護するともありました。

今日、ネットを調べると簡単に答えを知ることができます。しかし、自分なりに考えてみることも大切です。そのとき、考える基になる事柄/知識が不可欠です。芒の場合は、芒の特徴です。その特徴さえ分かれば、動物の毛にくっ付いて遠くへ運ばれることは、容易に、小学生でも、推測できます。芒の特徴は、栽培している稲の芒に触ってみれば、分かる筈です。

勉強は、こうした思考の基となる知識をしっかり習得することにあると思います。それは、小中高での体験や学んでいる教科がそれに当たります。小中高と段階的に学習することや体験を重ねることで、思考の土台となる知識が構成されます。これが欠けると、自力で答えを導き出すことができませんから、誰かが解いた答えをネットや文献等で探すことになります。答えがネットや文献等に載っている場合は、それで済ますことができますが、載っていない場合は、お手上げです。そんな時は、自分の知識を総動員して、解答せざるを得ません。ここで、確とした基礎知識を会得している人と、そうでない人とには、大差が生じます。

かく言う凡夫は、小中高の勉強をおろそかにしてきた者です。進学相談時、地元の普通高校を受験しても合格しないと教師から宣告されました。その後、紆余曲折を経て大学に入り、大学院での研究を皮きりに、いろいろな場所で研究を続けてきました。その間、もっと、小中高の勉強をやっておけばよかったと思うことしきりでした。やはり、基礎知識は、その折々に、小中で学ぶべきことは小中生の時に、高校のそれは高校生のときに、勉強して積み上げておくものだと思います。

温州ミカン 果実の日焼け対策

2025 8 28 (art25-0782)
田んぼに設けた畑で、6本のミカンの木を育てています。3本は温州ミカン(宮川早生が2本、宇良早生が1本)です。その温州ミカンの木に果実が付いています。大きさはゴルフボール大です。数は、宮川早生には15個ほど、宇良早生には60個ほどです。宮川早生の果実は、宇良早生より、果数が少ない分、大きくなっています。

果実の一部、直射日光の当たる面が、黄化しています。日焼けです。

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日焼けは、日射によって果面の温度が上昇して蒸散が激しくなり、果皮の一部が過度に乾燥して油胞が破壊されることで生ずる、と言われています。果面の温度が45℃以上になると起こるそうです。

日焼けで、果皮が黄化するだけであればよいのですが、果肉の水分が蒸発して白っぽくスカスカになる(すが入る)と、汁も味もなくなり、食味を損ないますから、問題です。

日焼けの要因は、日射によって果面が高温になることですから、対策は、日射を遮ることです。ミカン畑の上面を遮光ネットで覆えばすむことですが、そこまですることもなかろうと思い、替わりに、個々の果実の表面、直射日光の当たる面、にガムテープをはることにしました。なんでも、ミカンの日焼け防止用粘着テープ(みかんまもるテープ、菊水テープ)が市販されているようですが、今回は、手元にあった段ボール箱用のガムテープを使いました。

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果実にガムテープをはることが、どれほど効果があるものなのか、わかりません。 ただ、果皮の黄化が明瞭になってからはったのでは、遅きに失した感があります。もっと早くに、すこし黄色っぽくなってきた時に、はるべきでしょう。

コナジラミとすす病

2025 8 25 (art25-0781)
昨年の秋、柿を収穫した時、黒っぽいすすのようなものが付いている果実がありました。周りの葉や枝にも黒っぽいものが付いていました。果実を指先で強くこすると取れましたから、黒っぽいものは表面に付着しているだけで、汚れのようなものでした。

さかのぼること数ヶ月前、カキの葉をめくると、多数の白い斑点が付着していました。よく見ると、白い斑点は小さなハエのような虫です。葉を揺らすと、一斉に飛び立ち、別の葉にとまります。コナジラミです。大きさは1-2mmで、カメムシ目コナジラミ科に属する吸汁性の害虫です。数が多いかなと思いましたが、毎年見かけていたので、また、今までコナジラミによる被害とは関りがなかったので、何もせず放っておきました。

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収穫時の黒っぽいすすのようなものと数ヶ月前にコナジラミが多数発生したことには何か関係がありそうです。ネットで調べて分かったのですが、黒っぽいすすのようなものは、まさにすす病で、これはコナジラミの排泄物に糸状菌と呼ばれるカビの一種が繁殖したものだそうです。このカビは、コナジラミの排泄物だけでなく、カイガラムシやアブラムシの排泄物も好むそうです。

今年も、コナジラミが目立つようになりました。昨年のように、すす病が蔓延して、黒く汚れてくると見た目がよくありませんから、殺虫剤を散布しました。

ミカンハダニ

2025 8 21 (art25-0780)
すこし暑さが和らぐ暮れ方に、畑で何かしらの作業を行うと、蚊に刺されます。腰を曲げて、草刈りなどをしようものなら、蚊が寄ってきてあちこち刺します。腕や足だけでなく、時には顔も刺します。刺されると、赤く盛り上がって、痒みが伴います。しかし、その痒みはしばらくするとなくなり、腫れも消えます。

同じ痒みでも、ダニに刺された場合は厄介です。赤く腫れあがり、強い痒みが襲ってきます。刺された箇所がぷつんと盛り上がります。痒みはいつまでも続きます。痒みが和らいでも安心できません。盛り上がり部位に何かが接触すると、痒さがぶり返します。困ったものです。

ところで、ダニが人を刺すのは、皮膚から体液を吸うためですが、刺すのは動物だけでなく、植物も刺します。葉を刺して葉肉の組織汁を吸います。ハダニ類がそうです。ハダニの体は小さな楕円形(0.3-0.5mm)で、体色は、黄、赤、橙と様々です。ミカンを加害するミカンハダニは赤色です。
葉肉の組織汁が吸われると、その部位の葉緑素が抜けて白くなり、かすり状の斑点が発生します。葉全体が吸汁されると、葉の色が薄くなったり、黄色くなります。

レモンの葉が、春には、新梢から出てきた新葉で覆われて濃い緑色をしていましたが、梅雨が明けて夏に入ると、濃かった葉の色が抜けて、黄色っぽくなりました。昨年も同様だったので、レモンの葉の特徴だろうとみなして、何もしていません。しかしながら、この葉色の変化はミカンハダニの寄生によって説明できそうです。

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以下はミカンハダニの記事です。
ミカンハダニは休眠せず、冬でも暖かい場所で生存している。気温が8-10℃以上になると、増殖を始める。増殖の適温は26℃前後、湿度は60~70%である。発生ピークは、盛夏期の前後の6-7月と10-11月になる。ライフサイクル(卵-幼虫-第1若虫-第2若虫-成虫)が短く(2週間前後)、条件次第では大発生する。

レモンの葉色が抜け始めたのは7月前でしたから、ハダニの発生ピーク時期に一致します。その時、ハダニの有無を調べていません。現在の葉を調べると、赤っぽいミカンハダニがいました。
ハダニの発生時期に合わせて、防除薬を撒いておくべきでした。ハダニの活動が始まる時期(3月、マシン油乳剤)と、大発生する時期(6月、殺ダニ剤)の2回です。
遅きに失した感はありますが、とりあえず、殺ダニ剤を散布しました。

シロテンハナムグリ

2025 8 18 (art25-0779)
例年、イチジクの果実が熟れてくると、鳥が飛来して果実を食べます。果実には嘴でつつかれた痕が残りますから、鳥が食べたと分かります。ただし、実際に鳥が嘴で突いている現場を見たことがありませんから、どの鳥か断定できませんが、ヒヨドリかムクドリだと推察しています。毎年のことなので、防鳥対策として、ネットを張るようにしています。今年も、張りました。

ところが、防鳥ネットを張った後に、イチジクの果実が何ものかに食べられていました。鳥が嘴でつついて食べる乱雑な食べ方でなく、果肉を穿って食べています。なかには、果肉をすっかり食い尽くし、果梗部の果嚢だけを残しています。きれいな完食だなーと、感心します。

何ものが食べたのか。
現場を押えました。熟れたイチジクの果実に、2,3匹のハナムグリ(おそらくシロテンハナムグリ)がとりついて、果肉を食べていました。
シロテンハナムグリはコガネムシ科ハナムグリ亜科の甲虫です(カナブンもハナムグリ亜科です)。暗い銅色の体に小さな白い斑点があります。樹液や熟した果実を食べるそうですが、イチジクの熟れた果実はことのほか好物のようです。

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ハナムグリは益虫と言われています。名前の通り、花に潜り込んで蜜や花粉を食べますから、花の受粉を助けることになります。活動は昼間です。なお、畑のナスや果樹(プルーン、カキ、ポポー)の葉を食べる害虫のコガネムシは夕方から夜にかけて活動します。
この時期は、花より熟れたイチジクの果実なのでしょう。困ったものです。防鳥ネットでは防ぎようがありません。見つけたら捕殺します。

イチジク

2025 8 14 (art25-0778)
数日降り続いた雨が上がりました。
久しぶりに、畑に出てみると、イチジクの果実が大きくなって熟れていました。しかし、熟すと、果肉が柔らかくなり、果皮全体が濃い赤紫色に色づく品種ですが、柔らかくなっているのに、果皮が薄い赤紫色のままです。日照が足りず、色付きが進まなかったのでしょう。大きくなった果実は水膨れ状態と言ったところです。食べてみると、濃厚な甘さはなく、水っぽく薄味です。

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イチジクの果実は、成熟期に急激に肥大します。一日で一回りも二回りも大きくなって、驚くことがあります。この時期の肥大は、水分の吸収で起こります。

果実の大きさを決めるのは、果肉の細胞数と細胞容積、そして細胞間隙の容量です。成熟期の肥大は、細胞間隙が著しく拡大することで起こると言われています。細胞数と細胞容積はほとんど変わりません。
また、果肉の細胞壁でペクチンの可溶化が進み、水溶性ペクチンが急増します。この水溶性ペクチンは、糖と相互作用しゲル状になり、より多量の水分を保持できるようになります。肥大に伴い、果肉は柔らかくなります。また、糖質が増えるので、ねっとりした甘味がでてきます。

成熟期の果実の肥大に水分は必要です。しかし、長雨などによる過度の水分の吸収は、肥大こそしますが、水っぽい果実になります。また、日照不足は、糖質の生成・蓄積が滞り、濃厚な甘さの果実になりません。

なお、今回収穫したイチジクは、ジャムにすると家内は言っています。

高校野球選手権大会 夏の甲子園

2025 8 11 (art25-0777)
第107回高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)が始まりました。
熱戦が繰り広げられているなか、1回戦を勝ち進んだ広島の広陵高校が2回戦の出場を辞退するとアナウンスしました。辞退理由は暴力事案だそうですが、とても残念なことです。

甲子園球場で試合を観戦したことが2回あります。2014年8月21日と、2017年8月23日です。いずれも、定年退職後、横浜から移住していた京都から出かけました。 2017年の時は決勝戦でした。花咲徳栄(埼玉)対広陵(広島)の試合で、花咲徳栄が優勝しました。3塁側のアルプス席で、花咲徳栄の応援団の声援に圧倒されながら、観戦していました。

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さて、試合をTV観戦していますが、熱くなるのは、もっぱら、贔屓高校が出場する試合です。

まず、地元の高校。
残念ながら、今年の代表高校、鳥取城北は、1回戦で仙台育英高校に0-5で負けて、早々に退場しました。県内では強い高校として知られていますが、全国レベルの大会では、その強さが通用しないようです。

なお、凡夫が通った高校は米子高専です。米子高専は高野連に加盟していますから、1~3年生は高校野球選手権大会に出場できます。しかし、県大会で優勝できるほどの力量がありませんから、甲子園には縁がありません。もっとも、凡夫は高専を中途退学しましたから、強い思い入れはありません。

ある地域に長く住んでいるとその地域の代表高校を贔屓にするようになります。その地域を離れた後も、それはつづきます。拡張地元贔屓?かな。これに当たるのが、10年間住んでいた福岡県と、20年間の神奈川県です。今年は、県代表として、西日本短大付属高校と横浜高校が出場しています。どちらも、1回戦を勝ち進みました。
地元高校が初戦で敗退しても、拡張地元高校が残っていることが多く、大会を長く楽しめます。なお、家内は神奈川県出身ですから、県の代表高校、今年は横浜高校、を応援しているようです。

地元高校の他には、公立高校を幾分か応援します。これは判官贔屓と言うより、単に、公立高校に通ったので、身近に感じるからです。
今年の夏の甲子園大会の出場校49校のうち、公立高校は6校だそうです。北から金足農(秋田)、市立船橋(千葉)、県岐阜商、鳴門(徳島)、佐賀北、宮崎商です。この内、既に、金足農、市立船橋、宮崎商が1回戦で敗退しました。残っている高校は、1回戦を突破した鳴門と佐賀北、そして試合中の県岐阜商(1回戦の相手は日大山形)です。

鹿野のそば屋

2025 8 7 (art25-0776)
今日の明け方、雨が降りました。しかも、結構な雨、10mm/h、でした。乾いていた畑の土が潤いました。また畑の貯水タンクが満杯になりました。連日の水やりで、タンクの水が底をついていましたから、大助かりです。

昨日、家内の用事で鳥取市に行った帰りに、鹿野によってそばを食べてきました。
鹿野の有名どころの蕎麦屋は、鹿野そば道場とおもしろ市場の鹿野そば処です。2軒のそば屋は、河内川を挟んですぐ近く、新鹿野大橋の東西の橋際にあります。距離で250mです。

鹿野を訪ねる度にそばを食べていますが、これまで、3回とも、鹿野そば処で食べています。今回は、鹿野そば道場で食べてみようと、そちらへ向かいました。ところが、遠目に見て、昼前なのに駐車場に車がありません。嫌な予感があたり、その日(水曜日)は定休日でした。そこで、もう一軒のそば屋、鹿野そば処へ行きました。

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家内は夏用メニューの冷やしねばねばそば、凡夫は地鶏そばを食べました。地鶏そばの夏用メニューとして地鶏つけそばがありましたが、あえて、熱い地鶏そばを選びました。こちらがNo1メニューだそうです。ふーふーしながら食べたのですが、味の方は、いたって普通でした。また、家内が食べた冷やしねばねばそばもどうやら今一だったようです。

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年に数えるほどしか外食をしません。今回は、そば道場のそばを味見するよい機会だったのですが、定休日ではしかたありません。次の機会はいつになるか分かりませんが、楽しみにとっておきます。できれば、11月上旬から提供される新そばを味わってみたいと思います。

ミカンの虫害

2025 8 4 (art25-0775)
8月に入って、朝夕の気温が少し下がってきました。しかし、日中はまだまだ炎天です。何日も雨が降っていませんから、時々、畑とミカン畑に、散水ポンプを使って水を撒いています。

ミカン畑には、温州ミカンの木が3本(宮川早生2本、宇良早生1本)と、ネーブルオレンジ、大実キンカン、そしてレモンが各1本の総数6本の木が植わっています。 温州ミカンの木には、果実が育っています。大きさはゴルフ大です。その数は、宮川早生は15個ほどで、宇良早生は60個ほどです。このまま順調に育てば、今年も、自家製の温州ミカンを食べることができます。

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ミカンの木に、時々、ゴマダラカミキリがいます。捕まえて殺します。 枝の表皮を齧った痕があると、その周辺にカミキリがいます。特に、齧った痕が新鮮であれば、ほぼ見つかります。しかし、どう探しても見つからないことがあります。鳥などが捕食したのでしょうか。鳥の排泄物が近くの葉に付いていますから、そうだと思われます。
カミキリムシは枝に傷をつけて産卵します、卵から孵った幼虫(テッポウムシと言います)は、枝や幹の内部の木部を食べて生長します。トンネル状に食い荒らします。場合によっては、枝や幹が枯れます。昨年、Wさんのところ(道を挟んで向かいの畑)の大きな八朔ミカンの木が枯れました。原因はカミキリムシのようで、幹の根元に数個の穴が開いていたそうです。薬剤を投与したときは既に遅く、大きな木をダメにして落胆しておられました。

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温州ミカンの果実のいくつかに、あざのような模様が付いています。気づいたのは、6月下旬です。病気ではなさそうなので、そのままにしておきました。果皮の傷のようですから、果実が大きくなっても、消えることはありません。
傷は、1mm前後の小虫、アザミウマによる食害痕だと思います。調べてみると、チャノキイロアザミウマの説明項にこう記述されています。成虫は、口針を果皮の表面に差し込んで、養分を吸収する。5月下旬から6月の加害は、主に花梗部の周辺で、6月中旬以降は果頂部の周辺である。被害部位は、果頂部から側面に放射状または雲形状に広がり、症状は、褐色被膜状または黒点状になる、と。
温州ミカンの被害発生時期、及び、被害部位と症状がこの記述内容と合っていますから、畑の温州ミカンの果実のあざは、アザミウマ(多分、チャノキイロアザミウマ)による食害痕なのでしょう。
あざがあっても、果実は大きくなりますから、このままにしておきます。

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