映画「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」を観る
2023 5 29 (art23-0549)
今日は、朝から雨です。予報では終日雨とのこと。久しぶりに、居室でゆっくりできます。昨日は、草刈機を持ち出し、ミカン畑のある田圃の草を刈りました。暑い日中の作業となり、結構汗をかきました。
さて、本題です。1950年代の映画の続編です (art23-547) 。
「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」です。アマゾンのPrime Videoで視聴しましたが、今回は有料で299円でした。アマゾンでビデオをレンタルしたのは初めてです。
映画は1956年の米国のSF映画で、本来のタイトルは、Earth vs. Flying Saucersです。ドナルド・キーホー(Donald Keyhoe)のノンフィクション本「Flying Saucers from Outer Space」(1953)を基に製作された映画で、地球を侵略するため、円盤に乗って飛来した宇宙人とそれに対抗する地球人との戦いです。軍隊が出動し奮闘するも、円盤から放射される光線によってことごとく壊滅する。窮地のなか、科学者が提案する。円盤は磁場をコントロールしながら浮遊していると推察されるので、磁場を遮断すれば円盤の浮遊力や推進力を減退できるだろう、と。急遽、提案に従い新兵器の開発を軍と推進する。完成した兵器が有効であることがわかり、地球軍の反撃が開始される。
ところで、凡夫が子供の頃は、宇宙人の乗り物と言えば、空飛ぶ円盤でした。Flying Saucersです。どうして円盤なのか、気になっていましたが、どうやら、ドナルド・キーホーの著書と、これに基づいて製作した本映画から来ているようです。
ドナルド・キーホーの経歴はWikipediaにこう書かれています。Donald Edward Keyhoe (June 20, 1897 – November 29, 1988) was an American Marine Corps naval aviator, writer of aviation articles and stories in a variety of publications, and tour manager of aviation pioneer Charles Lindbergh.
In the 1950s, Keyhoe became a UFO researcher and writer, arguing that the U.S. government should conduct research into UFO matters, and should publicly release all its UFO files.
1950年に出版されたペーパーバックのThe Flying Saucers are Real は、半ミリオンセラーになったそうですから、空飛ぶ円盤は世間に知られることになり、1955年の著書 Flying Saucers from Outer Space で、さらに周知の事実?となったようです。この本は、空軍の公式報告と空軍関係者からのインタビューを基に書いたものだそうです。
画面に登場する円盤は円盤そのものです。これぞ、空飛ぶ円盤です。外周円が回転しています。乗り物に較べて、宇宙人の姿は曖昧で印象に乏しいものでした。これは、円盤の映画です。
夏野菜の様子
2023 5 25 (art23-0548)
アンドンを取り外しました。支柱を立てて、トマト、ナス、ピーマンの茎を固定しました。キュウリは、ネットを張って、つるを這わせます。土壌の乾燥防止のため、薄く藁を敷きました。
まだ、気温が高くないので、生育はゆっくりです。気温が上がれば、グングン生長するだろうと思います。
元肥を少なくして、追肥で栽培することにしていますから、今のところは、たよりない姿です。支柱が大きく見えます。
ところで、ミニトマトの3本(フルティカ、千果、アイコ)は、苗を交換しました。アンドンを掛けて数日後に斑点細菌病の病斑が下葉に現れました。よくあることなので、そのうち治まるだろうと、放っておいたところ、日ごとに、病斑が上の葉に広がり、茎頂付近の葉にもでてきました。ミニトマトの3本いずれも、同じ症状、同じ経緯を呈しましたから、株を処分しました。
交換用の苗を購入して、植え付けました。いずれもミニトマトで品種名は、薄皮ピンキー、アイコ、そして、ミニトマト?です。3番目(左端)は ”ミニトマト” としか書かれていませんでした。この苗は、大型苗で、しかも、葉の色が濃い緑でした。アンドンを取り外した今も、これだけが、異様に濃い緑で、しかも、大きく育っています。隣のアイコと対照的です。もっとも、アイコは、苗自体が貧弱だったこともあり、いまだに小さな姿のままです。
映画「宇宙戦争」を観る
2023 5 22 (art23-0547)
この数日、続けざまに、古いSF映画を観ました。1950年代の映画で、地球の静止する日 (1951) 、地球最後の日 (1952)、宇宙戦争 (1953)です。いずれも、アマゾンのPrime Videoです。
地球最後の日は、2つの惑星が地球に接近し、その一つ「ベラス」が地球に衝突し地球が消滅する寸前に、宇宙船で脱出して、もう一つの惑星「ザイラ」に飛び移るといったもの。宇宙船に乗れる人はわずかに40名、人選をめぐるドタバタが起こる。
地球の静止する日は、円盤に乗って、一人の宇宙人がロボットを連れて地球にやってくる。ロボットは圧倒的な破壊力をもち地球を滅ぼすことができる。宇宙人の来訪の目的は地球人を諫めること。小競り合いや戦争が地上だけに留まっていればよいのだが、地球の外の天体を征服しようと乗り出せば反撃を受けて地球は消滅することになるだろう。地球人よ、よく考えたまえ、と言い残して円盤に乗って飛び去る。
宇宙戦争は、ハーバード・ジョージ・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」を映画化したもの。ある日、隕石らしきものが、世界中に降り注ぐ。実は、隕石ではなく火星人の宇宙船であった。宇宙船から戦闘兵器が現れる。アームを伸ばして光線を放出し、あらゆるものを破壊し始める。
軍隊が出動して防戦するが、戦闘兵器の特殊なバリヤーによって、あらゆる兵器の効力が失われる。核兵器もしかり。万事休す。ああ、これで人類もおしまいかと思いきや、突然、戦闘兵器が次々と停止する。兵器を操っていた火星人が死んでいた。死の原因を調査したところ、細菌感染であった。免疫をもつ地球人にはどうということのない細菌に、火星人はやられてしまったのである。
いずれも単純なストーリーですが、それなりに楽しめます。特に、宇宙戦争は。成すすべを失い、窮地に追い詰められた人類を救ったのが、常在細菌とは、よくできた話です
温州ミカンの花
2023 5 18 (art23-0546)
今年は、温州ミカンの木に花が咲きました。"宮川早生" 2本と"ゆら早生" 1本、いずれの木にも多数の花が付いています。
温州ミカンの花は、昨年伸びた枝(結果母枝)の先端部に花を付けます。花は新しく伸びた枝の先端に付いていますから、果実も枝の先端に付くことになります。これは、有葉花の場合で、花が果実に変わる頃には、枝から伸びた新葉が大きくなり、果実が新葉で覆われます。新葉の光合成産物が豊富に転流しますから、おいしい果実になります。
花の中には、有葉花の他に、直花があります。これは、結果母枝から新しい枝を伸ばすことなく直接結果母枝に付いている花です。こちらの花の多くは、結果母枝の先端から少し下の部位に付きます。直花は新葉を伴っていないので、養分不足になり、生理落果しやすいと言われています。
中には、花弁が落ちて、綿棒の頭大の幼果(子房が肥大したもの)が姿をみせています。実止まりがどの程度がわかりませんが、1本あたり10個ほど収穫できれば十分です。収穫期は、宮川早生が11月、ゆら早生が10月中旬です。
なお、レモンの木には2,3花が、ネーブルと大実キンカンの木には花は付いていません。
ポポーの着果と風対策
2023 5 15 (art23-0545)
ポポーの木に幼果が育っています。
先月の中旬に行った人工交配 (art23-0538) がうまくいったようで、10以上の花に着果がみてとれます。一つの花から3-6個結実して、小さな幼果が房状に付いています。そのうち摘果して、1-2個の房にします。
このまま順調に成長すれば、10個程のポポーの果実が収穫できそうです。今年の目標個数に届くかな?
ポポーの木は、納屋の後方(東側)で育てています。西風が、納屋と隣家の隙間を通ってポポーに当たります。風は狭い隙間を通り抜けることで増強されます。
今は、まだポポーの葉は、小さな柔らかい葉ですが、これから、大きく生長し、しかも、硬くなります。風にあおられると、葉同士が擦れて傷みます。また、柔らかい果実の表面を傷つけます。
風対策として、防風ネットを張ることにしました。先日、畑の西側の古くなった防風ネット柵を修復しました (art23-0534) から、その時の要領で防風ネットを張りました。鉄棒を数本立てて縦棒とし、野菜用の支柱を横棒として枠を組み、防風ネットを取り付けました。
これで、納屋と隣家との隙間風の侵入を防ぐことができます。
ピカソ展
2023 5 11 (art23-0544)
先日広島へ行ったとき、ピカソ展をみました。ひろしま美術館の開館50周年記念の特別展でした。テーマは「青の時代を超えて」です。約70点の作品が展覧されていました。なお、家内は、館内で食べたカレーライスが美味しかったと言っています。
ピカソと言えば、「キュビズム」(複数の視点から対象を把握して画面に再構成する画法)の創出者として知られています。あの変てこな絵です。
特別展はピカソの90年の画業をたどる回顧展でしたから、時代ごとに作品がまとめられていました。いろいろな画風の絵画をみることができました。ピカソは、多作の作家としても知られていますから、さもありなん、です。なんでも、1万点以上の絵を画いたとか。
しかし、凡夫には、どの時代のどの作品をみても、感動することはありませんでした。これは、今回だけではなく、何度みてもそうです。最初に「キュビズム」の作品をみたときは驚きました。しかし、それだけでした。
それは、現代アートの作品を前にしたときと同じです。外資系の研究所にいたこともあり、海外へ出かける機会に恵まれました。時間があると、景勝地を尋ねたり美術館を見て回ったりしました。現代アートと銘打った作品を目にすることも多々ありましたが、いずれにも、驚きこそすれ、感動することはありませんでした。刺激にはなりましたが、もう一度見たいと思える作品に出会うことはありませんでした。凡夫の中では、ピカソのあの変てこな絵はこれらと同類です。
つくづく思います。自然にあるものに勝るものはないのだと。庭に咲く花ほどの感動をもたらすものはないのだと。
で、庭に出ては、花を眺めています。
庭の花
2023 5 8 (art23-0543)
昨日丸一日降り続いた雨が、今朝上がりました。朝食前に、畑を見回りました。野菜苗を覆っているアンドンの内壁に、ナメクジが数匹取りついていました。
庭に咲いている花も、びっしょり濡れています。天気予報では、曇り後晴れとありますから、そのうち、乾いてくるでしょう。花の多くは、鉢植えの植物で、家内が世話をしています。(写真は、雨が降る前に撮りました)
何という名前の花なのか、ほとんど知りません。名前を知っていると、その花について図鑑やネットで調べるときや、誰かに○○の花が云々と言えますから、便利です。しかし、そこに咲いている花を、”ああ、きれいだなー” と眺めているだけですから、凡夫には、名前はいりません。
ところで、この ”きれいだなー” という ”感じ” はどこからきているのでしょうか。説明しようにも、できそうにありません。形がどうの、色がどうの、質感がどうの、など、アレコレ取り上げて説明することになるのでしょうが、説明尽くすことはできそうにありません。つまるところ、きれいだからきれいなのだ、と言わざるを得ないようです。
"きれいだなー” という感動が先行し、言葉が後行します。言葉は、先行する感動を表現・説明しようとしているだけのものです。うまく表現できればよいのですが、いつもうまく表現できるとはかぎりません。表現力が問われます。言葉に疎い凡夫のような人は、生起した感動を表現することができません。ぴったりとはまる言葉がみつからず、ありふれた言葉で済まそうとします。いつも、何らかの違和が残り、もんもんとすることになります。つまるところ、他者に伝えることがままならず、いらだちます。
そもそも、先行する感動とは何ものなのでしょうか。言葉以前のものであり、表現以前のものです。”きれいだなー” とは、後で、それを、言葉で表現したものでしかないのです。それが何ものかわかりませんが、何故、我々はそれに感動するのでしょうか。そして、感動するそれ、と感動しないそれ、があるのでしょうか。不可思議な世界です。
いずれにしても、それはそこにあるのであって、花の名前を知ること/知っていることとは無関係であることは自明です。
夏野菜苗の植え付け
2023 5 4 (art23-0542)
畑に夏野菜の苗を植えました。道路に面した畑の西側に、畝を3本立てて苗を植え付けたのは例年通りですが、今年は、畝を立てる前に、一手間入れました。
昨年、畝の一列目(西から)にトマト、二列目にナスとピーマン、3列目にキュウリを育てました。この配置がしっくりきましたので、今年も、同じ配置にします。しかし、同じ場所に同じ野菜を植えるのは、連作による障害が気になります。そこで、植える野菜種を変えないで、土を変えることにしました。と言っても、土を入れ替えるのではなく、土を混ぜ合わせただけです。普段、畝作りの作業には使わないスコップを持ち出し、土を一ヵ所に集めては混合しました。数箇所で繰り返した後、均して3本の畝を立てました。
立てた畝に、家内と、16本の野菜苗を植えました。
トマト: 桃太郎(4本)、フルティカ、千果、アイコ。
ナス: 黒陽、千両2号、鶴丸。
ピーマン: ジャンボピーマン、京みどり、ニューエース。
キュウリ: 夏すずみ、夏いずみ、シャキット。
野菜苗はホームセンターで購入しました。今年の苗は小さ目でした。大きくなるのに時間がかかるだろうと思います。ただ、植え付け作業は楽でした。また、植え付け後にアンドンを立てたのですが、苗が小さい分、すんなりとできました。
我が家の畑に、アンドンが所狭しと立っている姿は、例年通りです。ただ、先日、防風柵を修復しましたから、周辺部にすこし余裕があります。
木のひび割れ
2023 5 1 (art23-0541)
とある用で、家内と広島に来ています。と言っても、今日帰ります。幸いなことに天気がよくドライブ日和です。この時期、湯梨浜町と広島市で、湿度が大きく違っていることを知りました。天気予報によると、昼の湿度は、広島市が27%湯梨浜町が57%です。どちらも、良い天気のようですが、空気の質に違いがありますかな。
さて、今日の本題です。
丸太が乾燥してくると、心割れと言って、中心から放射線状に割れ目が入ります。割れが木口の浅いところで留まっていればよいのですが、深く割れると、せっかく手に入れた丸太が台無しになります。
木が割れるのは、乾燥によって細胞壁の木材繊維などと化学的に結合している結合水が失われるときに、収縮のひずみを伴うためです。生木は、結合水の他に、自由水を持ちます。自由水は、細胞の内腔や間隙に含まれる水分で自由に移動できますから、これが失われても、木が割れることはありません。
乾燥によって、まず、自由水が抜けていきます。そして、水分含量が30%前後になると、結合水だけになります。さらに乾燥が進むと、結合水が失われて木は収縮します。この時、木に厚みがありますから、木の表面の結合水は早く失われていきますが、内部(中心部)の結合水はゆっくり失われます。この違いが、外と内で収縮力の歪みとなり、ひび割れを引き起こします。ひび割れは、水分含量が外気の湿度と平衡になるまで続きます。この状態(気乾状態)の水分含量は15%前後です。
長さ3、40cmに裁断した丸太を手に入れていますが、このまま、ひび割れを起こすことなく気乾させることはできそうにありません。丸太の心割れが内外部位の結合水の減少速度のズレから起こるのであれば、なかなか減少しない内部(中心部)をくり抜けば、ひび割れを避けることができそうです。しかし、このくり抜きは言うは易し行うは難しそうです。より現実的な方策は、中心部を避けてブロックを切り出し気乾することでしょうか。所謂、芯去り材です。
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