クワイの収穫
2023 12 25 (art23-0609)
今年も、かつて稲作用の苗田として使われていた田圃の片隅にクワイ床を設けて、クワイを育ててきました。クワイは白クワイです。4月下旬にクワイの種芋を5つ植え付け(art23-0540)、適度に追肥を施してきました。また、大きく展開した茎葉が風にあおられないようにクワイ床の周りに防風ネットを張りました(art23-0550)。10月に入ると、葉に発生した斑点が大きく広がり、葉が枯れ始めました。11月には地上部の茎葉がすっかり枯れてしまいました。防風ネットを片付けました。ネットを固定していた支柱に、カマキリの卵塊がいくつも付着していました。枯れた地上部の茎葉を取り除き、すっきりさせました。
今年も、正月にクワイを食べようと、田圃に出てクワイを収穫しました。今年は、例年より、早期に茎葉が枯れましたので、塊茎の肥大不足が懸念されます。株周りの泥を取り除き、手を突っ込んで、塊茎をさがしましたが、あまり手ごたえがありません。懸念が現実になり、ほふく茎の先端に、ほっそりとした塊茎?がついているものが多くありました。これらはとても食べられたものではありません。
それでも、2株を掘り起こし、まあまあ太めの塊茎が十数個収穫できました。正月用のクワイとしては十分です。掘り起こした塊茎は、ほふく茎部を取り除き水洗した後、2,3日、水に晒してあく抜きをします。
薄く切った輪切り材の乾燥(木工)
2023 12 21 (art23-0608)
ヤマザクラの丸太を薄く切って輪切り平板をつくりました。ヤマザクラの丸太を輪切りにして、放っておくと、中心から放射線状にひびが入ります。これは、乾燥によるひび割れです。木の組織は水分を失うと収縮します。この時、水分の消失速度が木の周辺部では早く、中心部では遅いため、木の外と内で収縮力の歪みが生じます。これがひび割れを引き起こします (art23-0541)。
そうであれば、内外の水分消失速度を同じにすれば、ひび割れをふせぐことができます。輪切り材の場合、多くの水分が木口(切断面)から失われますから、輪切り材の厚さをできるだけ小さくして、両方の木口から水分が抜けていくようにすればよさそうです。
確かに、薄く切る(厚さ:2, 3mm)と、ひびは入りません。しかし、歪みが生じます。これでは平板として使えません。歪まないように、厚くする(1, 2cm)と、今度は、びびが入ります。
ひびが入らないように厚さ1, 2cmの輪切り材を乾燥させるにはどうすればよいのでしょうか。
ネット検索で、水中乾燥法に出会いました。この方法は、水中で乾燥させるのではなく、丸太を水中に1年間程浸けておき、水からあげて1年程かけて自然乾燥させるといったものです。水に浸けると木材のアク(樹液や樹脂成分)が抜けるので、水の通りがよくなり乾燥しやすくなるそうです。水分が全体的に失われるので、返りや割れが入りにくいと説明されています。
また、水中乾燥法を使って薄い輪切り材を乾燥させた実例もありました。1週間程度水に浸した後、風乾しています。凡夫のヤマザクラの輪切り材をやってみたところ、1週間程度の浸水では効果がありませんでした。浸水時間を3ヶ月以上に延長すると、割れることなく風乾できました。水に浸けると、水が濁ってきますから、時々、水を交換する必要があります。
乾燥した輪切り材の樹皮を取り除き、木口面をベルトサンダーにかけて磨きました。気持ちよいほどつるつるになります。湯呑やカップのコースターとして使えそうです。
ノートパソコンのトラブル
2023 12 18 (art23-0607)
パソコンの電源ボタンを押しても、起動しなくなりました。パソコンは、家内が使っているノートパソコンで、Dell社のinspiron 15 3000 (3511) です。昨年の夏に、Dell社のオンラインショップで購入しました。長い年月、パソコンを使ってきましたから何度もトラブルにあっています。その都度なんとか解決してきました。多くはOSの設定をいじることで解決できました。しかし、今回のトラブルは、電源ボタンが反応しないのですから、今までの経験知が役に立ちません。
Dell社HPのサポートをみると、「ノートパソコンの電源がオンにならない場合」のトラブルシューティングが載っています。
電源の問題は、ACアダプターやバッテリーの故障、ケーブルの断線などが原因である場合とシステム、ボードの傷害が原因である場合があるそうです。また、ノートパソコンでは、残留電力によってオンにならないことがあるそうです。これは、所謂、帯電による不具合です。
帯電すると、電源が入らないことの他に、電源が急に落ちる。画面が真っ暗になりフリーズする。画面にノイズやチラつきが入る。キーボードやマウスが操作できなくなる。と言ったトラブルが発生すると言われています。
家内にトラブル直前の様子を聞くと、パソコンの立ち上がり時のPWを認識しなくなり、入力を繰り返しているうちに電源が落ちた、と言います。また、その前から、電源が入りにくくなっていた、とも言います。今回のトラブルの原因は帯電(残留電力)にありそうです。
デル社HPのサポートには、「ハードリセットを実行する」との項目で、帯電(残留電力)の放出処理が載っています。
- ノートパソコンの電源を切ります。電源ボタンを10~15秒間押したままにする。
- ACアダプターまたは電源ケーブルを外し、バッテリーを取り外します。
- USBドライブ、プリンター ケーブル、およびメディア カード(SD/xD)などのすべてのデバイスを取り外します。
- 電源ボタンを15~20秒間押したままにして、待機電力を放電します。
- ACアダプターまたは電源ケーブルおよびバッテリーを接続します。
- ノートパソコンの電源を入れます。
この処理で、家内のノートパソコンは復活しました。
ところで、ノートパソコンに帯電がおこる原因は、充電完了後もACアダプターを繋ぎっぱなしにしている、長時間周辺機器につながっている、パソコンを長時間使用している、内部に埃や汚れがある、等だそうです。
凡夫のノートパソコンは、10年ほど使用していますが、今回のようなトラブルは起きていません。使用後、ACアダプターへの電源を落としている(テーブルタップのスイッチをOFFにする)ことが、帯電を解消しているのでしょう。ACアダプターを外した状態で、しばらく放っておくと、放電されるそうですから。
温州ミカンの試食(2)
2023 12 14 (art23-0606)
11月9日のブログ、温州ミカンの試食(art23-0596) で、今年初めて実った温州ミカン、宮川早生、の試食を取り上げましたが、その内容に誤りがありました。その時試食したミカンの品種は、宮川早生ではなく、由良早生でした。由良早生は、宮川早生の枝変わりとして発見された品種で、宮川早生より早く完熟し、糖度が高い、と指南書に書かれています。
最初の試食の時は、甘みも酸味も少なく薄味だったのですが、2週間ほどおいて食べてみると、甘味がのっていました。酸味が少なく、甘いミカンです。また、じょうのう膜が薄めで、袋ごと食べることに抵抗のないミカンでした。果数は少なかったのですが、出来はまずまずと言ったところです。
さて、宮川早生です。
こちらは、温州ミカンの代表で、もっとも多く栽培されています。普段、食べているミカンです。畑に木は2本。1本には20個ほど果実が付いていますが、全て、西側の枝に付いています。もう1本には5個です。果数が少ないこともあり、大きな果実になっています。
12月早々、試食してみました。味が薄く、すこし物足りませんでした。それから2週間経ちます。今回は、味が濃くなり、温州ミカンらしく甘味と酸味がありました。なかなかのミカンです。
ただ、一部の果実に果肉のす上りがおきていました。これは水分が抜けて白っぽく、ぱさぱさな状態になることです。お尻側に見られましたから、夏の猛暑下に生じた日焼けと関係しているのでしょうか。日焼けによって果皮が硬化すると、水分の蒸散量が増加することが知られていますから、日焼け部直下の果肉の水分も失われるのでしょう。さすがに、す上り部は、果汁がありませんから甘味、否、味がありません。
2週間ほどで味が濃くなりましたから、これから、もっと味が濃くなりそうです。棟霜害に注意しながら、しばらくおいておきます。凍結や低温にやられるとこれまた、果肉のす上りが発生しますから。
畑とダイコンの初収穫
2023 12 11 (art23-0605)
この数日の穏やかな日和のなか、タイヤの交換を行いました。冬用タイヤを車のトランクに載せて、畑のそばの自動車運転試験場の駐車場に行き、そこで、タイヤを交換しました。家内と2人がかりで1時間ちょっとの作業でした。交換後、近くのガソリンスタンドでタイヤの空気圧を調整しました。
畑の奥に植わっている果樹、プルーン、カキ、イチジク、ウメ、ポポー、は、すっかり葉が落ちて、枝がむき出し状態になっています。今年は、どの果樹も、沢山の果実を付けてくれました。
ポポーの果実は生で食べてしまい残っていませんが、他の果実は形を変えて、今も、残っています。ドライプルーン、干し柿、イチジクジャム、梅干し、です。今年のドライプルーンは、殊の外好評です。果実を、樹上で、できるだけ成熟させたことが、よかったようです。
畑の手前に畝を立てて、冬野菜のダイコンを育ててきました。根部が大きく肥大してきましたから、試食のため、1本掘り起こしました。見た目は、なかなか立派なダイコンです。さっそく、食べてみたところ、味もなかなかでした。ただ、ちょっと、水分が少ないようです。
ダイコンの栽培は、本当に手がかかりません。10月23日 (art23-591) に防虫ネットを外してから、何もしていません。ほったらかしでも、十分育ちます。
穴をあけて、円柱を切り出し、一輪挿しを作る(木工)
2023 12 7 (art23-0604)
前回とその数回前のブログで、厚い木材に大きな穴を開ける方法 (2023 11 20 art23-0599)と厚い木材から円柱を切り出す方法 (2023 12 4 art23-0603)を取り上げました。前者は、トリマーを使い、後者はバンドソーを使いました。今回は、その2つの方法を組み合わせて、一輪挿しを作る、です。
作業は、厚い木材に大きな穴を開けて、穴の周りを円柱に切り出し、水受け瓶の穴を開けるだけです。
同じ形で、大きさの異なる一輪挿しを2つ作ってみました。開ける穴の中心と切り出す円柱の中心をすこしずらしています。水受け用のガラス瓶は、直径22mm、長さ12cmと9cmの2本です。
円柱を切り出す(木工)
2023 12 4 (art23-0603)
厚い木材を円柱に切る、例えば、10cm厚のブロック材から直径10cmの円柱を切り出す、には、ブロック材の上面に円を描いて、それに沿って垂直に切れば円柱ができあがります。円や曲線に沿って木材を切るには、鋸を使います。ただ、直線切りと異なり、曲線切りは、切りながら鋸の向きを変えていく必要があります。そのため、幅の狭い鋸を使います。しかし、幅を狭くすると、ノコ身が曲がりやすくなりますから、これを避けるために、硬い鋼材製の鋸刃を使ったり、鋸刃の両端を引っ張ったりして切ります。前者は引き廻し鋸、後者は糸鋸です。それらの電動工具が、ジグソーであり糸鋸盤です。
ジグソーに長い刃を取り付ければ、厚い木材を切ることができます。しかし、直線切りはできますが、曲線切りには問題があります。ジグソーの刃は、刃元だけて固定されていますから、刃を曲線に沿って向きを変えようとすると、刃先側が刃元と同じように向きを変えてくれませんから、刃元と刃先で歪みが生じて、垂直に切ることができません。厚さ6cmの木材を円に沿って切ると、円柱ではなく、円錐になります。しかも、いびつな円錐です。厚さ10cmの木材となると、ほぼ不可でしょう。
糸鋸盤では、鋸刃の両端が固定されていますから、ノコ身が曲がりにくく厚い木材でも曲線に切ることができます。しかし、前に書きました(art23-0599) が、趣味に使う程度の糸鋸盤の最大切断厚は5cmですから、厚さ10cmの木材は切れません。
ここはやはり、バンドソーを使うのがよさそうです。バンドソーは、輪になった鋸刃を上下の車輪にかけて回転させることで、鋸刃を上から下に一方向に動かしますから、厚みのある木材でも、真っすぐ、垂直に切れます。最近購入したRexonのバンドソーBS-10K2の最大挽き割高さは18cmですから、厚さ10cmの木材は問題なく切れます。刃幅の狭い替え刃を使えば、曲線も切ることができます。
さて実際の作業です。
- 10.5cm角の桧の柱材を長さ12cmに裁断し、ブロックを作る。
- バンドソーBS-10KS2に自作の円切り治具を取り付ける。
- ブロック材の中央に穴をあけて、円切り治具の円軸にはめこみ、ブロック材をセットする。
- ブロック材を円軸まわりに一回転させる。
円切り治具は、ネット情報を参照にして作りました。MDF合板に穴を開けて、ボルトをナットで固定し、円軸としただけの、簡単なものです。円の大きさは、バンドソーの刃と円軸の距離で決まります。
直径9.5cm用の円軸を使い、10.5cm厚のブロック材を切りました。使った刃はシャークブレード(刃幅6mm、山数4)です。
まずまずの円柱が切り出せました。