今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

年金生活 (2)

2019 11 28(art19-0192)
前回、会社勤務の人が加入する厚生年金のことを書きまた。今回は、農林魚業等を個人的にやっている自営業者が加入する国民年金の話です。湯梨浜町は農業町 ( 一部漁業町) で、かつては、米に併せて梨をつくる農家が多数ありました。近年、梨の生産農家は随分少なくなりましたが、地区によってはまだ健在のようです(羽合地区(24戸)、東郷(227)、泊(20)。平成29年「梨生産再生プラン」より)。

国民年金は、稼ぎ額に関係なく、一定の保険料 (16,490円/月) を支払い、老後年金として給付を受けます。
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40年間支払い、20年間年金の給付を受けるとして、試算してみます。
 支払保険総額 16,490円 x 480月 = 7,915,200円
 年金給付総額 779,300 円 x 20年 = 15,586,000円
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大雑把に言って、支払った保険総額の倍近くの年金がもらえます。もっとも、保険ですから早く死ねばもらえませんが。

お得な年金ですが、月あたり6.5万円(夫婦2人で13万円)です。これでは、田舎とは言え、65歳で引退後、2人でのんびりと余生をおくることはできません。不足分を補填するため、別の年金に入っています。農業者年金や小規模企業共済などです。

農業者年金は、積立方式/確定拠出型の年金で、積み立てられた保険料は運用され、毎年の運用収入(付利額)によって、将来受け取る年金額が決まります。
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夫婦で、30年間2万円支払い、老後20年間年金を受け取るとします。運用利回りを2%として試算します。
  支払い総額 (2万円+2万円) x 12月 x 40年 = 1920万円
  受け取り総額 (76万円[男]+65万円[女]) x  20年 = 2820万円
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かなりお得な年金です。加入資格は、国民年金に加入していること、年間60日以上農業に従事していることです。農家の人は問題なく加入できます。月当たり11.75万円の年金を死ぬまでもらえます。なお、平均寿命が長い女性の方が、年金額が少なくなっています。この農業者年金に、国民年金の11.75万円を加えると、約25万円/月になります。これで、農夫婦2人余生を過ごせます。 

田舎暮らしはお金がかからないと言いますが、実のところ、そうでもありません。むしろ、老後の生活だけを考えれば、ここに移り住む前に20年間暮らした横浜と同等かそれ以上にかかっているのではと思えます。衣食住に直接関係しない諸々の支出が結構あります。このあたりは微妙なことでもありますので、別の機会に書こうと思います。

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年金生活

2019 11 25 (art19-0191)
凡夫は60歳で定年退職しました。今は、家内と2人年金生活者です。
1993年に製薬会社の研究所に入所し、2013年に退所しましたから、20年間勤めたことになります。その前に、数年の大学勤務がありますが、こちらは薄給でしたから、実質的には、20年間の製薬会社在籍中の稼ぎ(結構な給料でした)に依拠した年金が、2人の生計をささえています。公的年金(老齢基礎年金と老齢厚生年金)に加えて、企業年金も受け取っています。凡夫の場合、在職期間が短いので、公的年金の給付だけでは生活できませんが、それでも、大いに助かっています。

老後資金として公的年金はどうなのかと問われれば、“あり” と答えます。公的年金制度は社会福祉ではなく保険であり、大まかに言うと、40年間に支払った保険料の総額を、20年間の年金として受け取るように設計されている保険と理解しています。本当にそうなっているのか、試算してみます。
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(想定) :40年間の給料(ボーナスを含む)の月平均が40万円とし、
    厚生年金保険料率を上限の18.3%とします。
支払い保険料総額:
 40万円 X 18.3% X 480月 = 3513.6万円
年金の受給総額:
 (77.93万円[老齢基礎年金]+105.24万円[老齢厚生年金])X 20年 = 3663.4万円
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ほぼ、同額になります。支払った保険料総額3513.6万円は、19年と2ヶ月の年金で返ってきます。ここで留意点は、保険料の支払いは労使折衷ですから、本人分の支払い保険料総額は、3513.6万円の半額の1756.8万円になります。

保険ですから、全ての人が支払った総額をまるまる受け取れるとは限りません。年金受給の歳からちょうと20年間生きた人はまるまるもらえますが、それより早く死んだ人はもらいそこね、それを超えて生きた人はもらいすぎになります。

凡夫の場合は、20年間で支払った保険料の総額は、計算上、12年間(60歳から72歳まで)の年金給付総額と同じになります。支払期間の半期の10年間を超えますが、男性の平均寿命が80歳前後ですから、わるくない保険であると考えています。72歳を超えて生きていれば保険事故扱いです。

公的年金は世代間扶養の賦課年金制度ですから、高齢化と少子化による人口構造の変化は、年金の財政に負の影響を与えます。保険料を納める現役者が減り、年金を受け取る高齢者がふえると、年金給付費を保険料収入で賄うことができません。不足分 (3割) は、税金/国庫負担(2割)の投入や年金積立金(1割)を取り崩して補填しているようです。しかしながら、公的年金制度は保険ですから、まだまだ、破綻することはないと思います。公費を使って保険料と給付額のバランスを調整すればよいのですから。最低、おさめた分はもらえると思います。

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メモ: 
晴れの日が続きましたので、戸袋に黒色ペンキを塗りました (art19-189)。

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ダイコンとカブ、そしてヨトウムシ

2019 11 21 (art19-0190)
夏野菜のキュウリ、ナス、トマトを栽培した跡地にダイコンとカブを栽培しています。9月初旬、お役御免になった夏野菜の株を根から掘り起こし、三つ目鍬で深く耕し、貝殻石灰と堆肥を施して10日間ほど放置しました (art19-0171)。9月18日、畝をちょっと高めに立て、ホームセンターで購入した種子(ダイコン、耐病総太りとカブ、聖護院カブ)を一定の間隔をあけて播きました。
播種後、虫が付かないように網で囲いました。数日後、子葉が展開し、順調に成長しました。10月27日には上部の葉が網に届いていましたので、網を撤去しました。

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ダイコンとカブの葉に指先大の穴が多数あいていました。虫食いです。何かの幼虫がいるだろうと、葉の表裏を点検したのですが、それらしい虫を見つけることができませんでした。次の日の夕方、畑に出て、"犯虫" 探しを行ったところ、それらしい虫をみつけました。4cm前後のヨトウガの幼虫、ヨトウムシです。体色は緑色と薄褐色。ヨトウムシは、"夜盗虫" と書きます。その名の通り、夜間に活動して野菜の葉を摂食します。昼間は、株元や敷き藁の下に隠れているそうです。昼間探しても、見つからない筈です。
虫が付かないように網で覆ったのですが、その効果があったのかどうか、疑問です。ヨトウガが、どうやって侵入したのか分かりません。

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11月21日現在、ダイコン、カブ共に、穴ぼこの葉が多数みられます。が、穴ぼこをものともせずに地上部は大きく成長しています。しかし、食用部分の肥大はまだまだです。これから太ってくるのでしょう。楽しみです。
ダイコンとカブは同じ科 (アブラナ科) ですが、属は異なり、それぞれ、ダイコン属とアブラナ属です。ともに肥大した部分をたべますが、その部位は異なります。ダイコンは、胚軸由来の茎部と根部が肥大します (art18-093) 。一方、カブは、胚軸由来の茎部が肥大します。根部は肥大せず、ひょろっと土中に伸びています。

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戸袋の修理 (奥の納屋) (2)

2019 11 18 (art19-0189)
ちょうど1年前に、古い納屋の二階の戸袋を修理しました(art18-0077)。戸袋は、引き戸型の雨戸を収納する箱で、廊下の雨戸の両隅に、外に飛び出た形で設置されています。その時、修理したのは北側の戸袋です。

今回は、南側の戸袋です。先の台風19号の強風で、戸袋の上板が数枚剥がれ落ちました。応急処置として、内側からベニア合板を貼りましたが、納屋を見る度に、ベニア合板が目につき、修理しなければと思っていました。しかし、6月に椅子を作製した際に、顔全面がカサカサになり粉をふいて、ひどい目にあった(art19-0142)記憶が残り、木工作業から遠ざかっていました。10月には、帯状疱疹が、これまた、顔に出ました (art19-0181)。自己診断を誤り、かなり悪化させてから抗ウイルス内服薬を飲むことになり、回復に日数を要しました。

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戸袋の修理工程は、前回と同じです(art18-0077)。2回目ですから、作業はスムーズに進みました。あいにく雨になり、黒ペンキ塗りは後日の作業となってしまいました。

今回の修理作業は様子見を兼ねます。前のような症状が顔に出るかどうか。もし、発症しなければ、木工作業を再開し、いくつかの家具を作製するつもりです。

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移住者 (2)

2019 11 14 (art19-0188)
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が「日本の将来推計人口」を5年ぶり、2017年に改訂しました。少子化が止まらなければ、2015年に1億2千7百万人であった総人口が、40年後には9千万人以下になり、それ以降も減り続けて、100年後には、5千万人台になるそうです。

総人口が減少することは既成事実です。問題は、人口減少は “困ったこと” なのかどうかです。どう考えるかは、各人各様です。その際、以下の2冊の本が参考になるでしょう。河合雅司著の「未来の年表」と高橋洋一著の「未来の年表 人口減少危機論のウソ」です。前者は “困ったな”、後者は “何が困るの” に論説の軸を置いています。どちらも、手ごろな新書版ですから、合わせて読んでみることをお勧めします。

前回のブログで、湯梨浜町は、移住者が多いことを紹介しました。「消滅可能性都市」と題するちょっと前 (2014年) の資料があります。社人研のデータをもとに、日本創成会議が提唱したもので、人口の「再生産力」を示す「若年女性(20~39 歳)」が 2040 年までに 50%以上減少する市町村をまとめた資料です。出生率が上がった場合でも将来的には消滅するおそれが高いとしています。これによりますと、鳥取県では、4市と湯梨浜町と日吉津村以外の地域は、全て、消滅可能性都市に分類されています。 (県は、2015年に、直近数年の人口トレンド (動向) を加味した推計を行い、消滅可能性都市を一部修正しています。鳥取県人口ビジョン) 。

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日吉津村は人口わずか3,500人程の村ですが、王子製紙工場と大規模商業施設があり、財政基盤と就業環境が良好で、県内で唯一人口が増えています。興味深いのは湯梨浜町です。消滅都市に分類されていない唯一の町です。しかし、それは、湯梨浜町の人口の減少率が他の地域と比べて少し低いからであり、少し長いスパンで推計すれば、湯梨浜町も消滅都市の仲間入りです。しかしながら、この "少し低い" ことに注目すべきです。

もはや、人口減少に抗うことはできません。人口減少が、すべての町村で同程度に進めば、いずれ、全ての町村が消滅しかねません。しかし、人口の減少率は同じではありません。町村によって異なります。実際、湯梨浜町の減少率は、”少し低い” のです。この ”少し” を ”大きく” に、さらに、”減少” を ”減少しない” に、そして ”増加する” に変えることができれば、湯梨浜町は 消滅しないだけでなく、人であふれる町になります。言い換えれば、県中部の ”居住地域” となります。人が広い土地に分散して住むより、集合して住む方が、インフラ一つとっても、安上がりで効率的な行政になります。買い物、医療、介護、教育などもしかりです。集まっているだけで、利便性が高くなります。

湯梨浜町の人口減少率を “少し” 低くしている要因を一つ一つ洗い出して、その理由を探る必要がありそうです。そうすることで、持続可能な町づくりのヒントが得られると思います。特に、一時的な移住者ではなく定住する移住者を増やす効果的な方策が必要です。県内県外を問わず、人を呼び込むのです。湯梨浜町への移住者は、実際多いのですから脈はあります。この移住の流れを、ちょっと、広げてやればよいのです。

今日は、雨模様ですから散歩に出かけられませんが、いつもは、集落と池の周辺をブラブラしています。それにしても、周辺部に家が増えています。

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移住者

2019 11 11 (art19-0187)
帯状疱疹から回復しつつあります。ただ、大きな瘡蓋が剥がれた後に、皮膚が陥没し瘡蓋の痕跡をとどめています。元の状態に戻るには時間が掛かりそうです。
体力をつけようと、散歩を始めました。コースは、東郷池の湖畔公園の遊歩道と稲刈りがすっかり終わった田圃の農道です。この時期、公園にはスダジイが実っています(art18-0082)。椎の実の大きさと形は木によって違いがあります。生で食べるには小型で細長いものがふさわしいようです。小粒だと殻を割って実を取り出すのが大変ですが。気が向いた時に拾い集めています。

池の周辺をブラブラしていると、新築の家が随分増えていることが分かります。既存の集落から少し距離をおいた土地に、特に、はわい温泉地区から長江地区へとつづく湖畔側に、新たな集落ができています。

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加えて、旧レークホテル跡地が宅地用に整備されています。大きな分譲地(46戸+21戸)のようですから、外部から多数の家族が移住できそうです。現在約130住宅が建っていますが、まだ空き地があります。これに、先の分譲地の67戸をくわえると、200戸近くの集落になりそうです。

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6日付けのA新聞の鳥取版に、“上半期 (4-9月) の県内への移住者が最高” との記事が載りました。県内 (4市14町1村) の4市を除いた町村の中では、湯梨浜町が85人で1番多く、岩美町が55人で2番目、琴浦町が51人で3番目だそうです。ここでの移住者数は、聞き取り調査を行い、一時的な転勤や帰郷者など定住を見込めない転入者を除いた数だそうですから、湯梨浜町は、町村の中では、外部から移住したい/しやすい町と言えそうです。昨年度の上半期も74人で1番多かったとありますから、そうなのでしょう。

少し古いのですが、市町村ランキングサイト(2010年のデータ〕(日本☆地域番付)によりますと、 県内の19地域(4市14町1村)の中で、湯梨浜町は、
👉 男性平均寿命が1位 (79.7才)
👉 女性平均寿命が2位 (87.0才)
👉 平均年齢が15位 (47.32才) [14町の中では最下位]
👉 65才以上の割合15位 (26.95%) [14町の中では最下位]
👉 総面積は16位 (77.94 km2)

総じて、湯梨浜町は、老人が長生きで、まだ若い人が多い町であると言えそうです。湯梨浜町の公式の標語・キャッチフレーズである、「げんき・いきいき・かがやきのまち」の、正に、”げんき、いきいき” です。これには、移住者も与っているのでしょう。移住者の多くは家族移住で、働き盛りの若い世代が大部であると聞いています。

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小鹿渓

2019 11 07 (art19-0186)
連日の晴天に誘われて、3日、紅葉の名所、小鹿渓に行ってきました。
小鹿渓は、三徳山の南麓を流れる小鹿川の上流域にある渓流です。小鹿川は、三朝温泉街を流れる三徳川に、街から上流2km地点で合流しています。我が家から30分のドライブです。

紅葉を楽しめると思っていましたが、木々の葉の色づきは今一でした。大部の葉が枯れ始めていました。このところの温かさがよくなかったのでしょう。特に、夜温が高すぎました。広葉樹の葉は、最低気温が8℃以下で色づき始めて、5℃以下になると一気に進むと言われています。また、夜温(最低)と昼温(最高)の気温差、日較差が大ければ大きいほど、紅葉が映えると言われています。

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渓流の一部には、約1kmの遊歩道が整備されていました。巨岩が散在し、隆起に富んだ渓流でした。自在に変わる水の様相を楽しめます。段差に泡と戯れ、淵底に留まり、いっときの休息、そして、透き通り、穏やかに流れる。

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途中、面白いものを観ました。2組のコスプレイヤーが撮影に興じていました。鳥取県には、コスプレ撮影の受け入れサイトが7箇所あります(鳥取県観光施設コスプレ受け入れサイト)。その内、2個所は湯梨浜町にあり、東郷池周辺の”東郷湖羽合臨海公園” と中国庭園の ”燕趙園” です。遠方からコスプレイヤーが訪れ、背景を選んでは自慢のコスチューム姿をカメラに収めています。そんなコスプレイヤーが小鹿渓にまで進出しているとは、ちょっと、驚きです、と同時に、なかなかやってるなーとも。確かに、身に纏ったコスチュームによっては、巨岩の目立つ渓流を背景にすれば、大いに映えます。アニメでよく目にするシーンです。

今回、小鹿渓に初めて行ったのですが、凡夫の “お気に入りリスト” に加えました。こんな近場にこんな渓谷/渓流があることを知りませんでした。観光地でよく目にする過剰な整備や案内がなく、遊歩道などは、各人気を付けて歩いて下さいといったようなもので、とても気持ちよくブラブラすることができました。足腰の弱った人には、ちょっと、たいへんかもしれませんが。

新緑の春と暑い夏に再訪することを、家内と確認し、小鹿渓を後にしました。

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【家内の寄稿】
家事と家計の講習会 -- 若い家庭向け-- 友の会主催)

2019 11 04 (art19-0185)
鳥取友の会では、若い家庭向けの講習会も行います。
最近は共働きの家庭が多くなりました。一家のやりくりはどうしたらよいか、貯蓄はできているのか、わからないという声をよく聞きます。また、キャッシュレス時代となり、お金の流れを把握しにくくなっています。そんな不安を何とかしませんか。

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