今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

新型コロナウイルス感染症(2)

2020 07 30 (art20-0259)
29日、全国の新コロ感染者が千人を超えて、1,264人となりました。東洋経済オンラインによりますと、最近の実効再生産数 Rtは1.3 前後と算出されています(掲載サイトへ)。今現在の Rt 値を出すために、簡易的な計算方法を採用しています。それでも、間違いなく、感染は拡大傾向にあります。

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新コロ感染をある程度抑えて、経済活動を維持する。これを実現するためには、外出自粛や人と人との接触・接近を抑える程度を “適切に” 設定する必要があります。これには、これくらい抑えると、感染状況がどうなるといった推定データが役に立ちます。
感染症の数理モデルはいくつかあります。単純なモデルの一つであるSIRモデルを使ってみましょう。ある人が感染すると、数日後に発症し、病原体を放出するようになり周りの人にうつす。その内、回復して (あるいは死亡して) 、病原体を放出しなくなる。SIRモデルでは、感染した人はすぐに病原体を放出し他の人にうつす、とし、病原体の潜伏状態は考えません。

SIRモデルは、人の集団を S, I, R の3つに分類します。
  S: Susceptible (感受性保持者、免疫をもたない感染する人)
  I : Infectious (感染者、人に感染させる人)
  R: Recovered (免疫保持者/回復者、免疫を獲得して感染しない人)

感染症の特徴である感染率と回復率をβとγであらわします。
  β:感染率、感受性保持者が単位時間当たりに感染する割合
  γ:回復率、感染者が単位時間当たりに回復する割合

S, I, R いずれも時間経過で変化しますからS(t),I(t),R(t)と表記し、数式は以下のとおりです。
   dS(t)/dt = -βS(t)I(t)
   dI(t)/dt = βS(t)I(t) – γI(t)
   dR(t)/dt = γI(t)

集団の人口を S, I, R の3区分に分けたのですから、S+I+R = constant(定数)になります。この式を加えて、上の微分方程式を解くことができますが、ここでは、各区分の数の変化をみることに意味がありますので、エクセルを用いて、各単位時間点での S, I, R の数値を算出し、その値を時間軸に対してプロットします。

とりあえず、1,000人の集団を考えます。この集団に1人の感染者がいたとします。S=999、I=1, R=0 です。この初期条件で、単位時間当たりの感染率 βを 0.0012, 0.0016, 0.0020と変え、回復率 γを 0.5, 0.8と変えた時の S, I, R の経時変化をプロットしました。感染率 βと回復率 γは、各グラフ図中の上部のかっこ内に (0.0012, 0.5) のように表記しました。

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感染者数 I(赤ペン)の変動に注目すると、β と γ の値を変えることで、感染者数のピークの高さと時間点が変わります。感染率 βが下がると、あるいは、回復率 γ が上がると、感染者数のピークが低くなり、ピークの出現が遅れることが読み取れます。

逆に言えば、感染者数のピークを低くし、出現を遅らせるには、感染率 βを下げるか、回復率 γを上げればよいことが分かります。実際、我々が行っている、外出自粛、人と人の接触・近接の距離(社会的距離)を大きくとること、飛沫防止用マスクを装着することなどは、β を下げています。また、感染者をホテルや療養施設や病院に隔離することも、β を下げることになります。また、手厚い治療体制の完備は、γ を上げることに繋がります。感染のピークを下げて、その出現を遅らせるには、我々が今日行っていることを、どの程度やればよいのかを知ることができます。感染症の数理モデルが活用されている理由です。

実際の感染症は、SIRモデルで考えた感染過程のような単純なものではありませんので、もっと、多数の因子(例えば、病原体が感染し発症するまでの潜伏期間)を入れたモデルを用いて解析することになります。

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新型コロナウイルス感染症(1)

2020 07 27 (art20-0258)
「Go to トラベル」キャンペーンを逆なでするように、新型コロナウイルス(新コロ)感染者数が増え続けています。ひところは東京都の感染者数が目立っていましたが、このごろは、大阪、名古屋、福岡、横浜、神戸などの大都市を抱える府県の感染者数が多くなってきました。23日、全国の新規感染者総数が最多値981名を記録しました(COVID-19、新型コロナウイルス感染速報より)。

新コロの感染経路として、空気感染の可能性が指摘されているようですが、やはり主要経路は飛沫感染のようです。飛沫感染は、咳、くしゃみ、発声の際に、口や鼻から病原体を含む大きなエアロゾル(しぶき)が飛び出し、近くにいる人の顔に直接かかり、眼、鼻、口の粘膜から感染するものです。感染拡大を防ぐには、感染者はエアロゾルを人に向けて放出しないこと、非感染者はそのエアロゾルを浴びないことのようです。その為には、感染者と非感染者の接近をさけること。そうもいかない場合には、両者がフェイスシールドを装着すればよいのですが、フェイスシールドを装着して外出するのはちょっと厄介ですので、マスクで代用します。マスクの装着は、感染者からのエアロゾルの放出と、非感染者の鼻や目へのエアロゾルの付着を、完全ではありませんが、防ぐと言われています。また、メガネは、目へのエアロゾルの付着を、ある程度、軽減するそうです。

そもそも、新コロ感染者が、外出を控える等で、非感染者に近接しなければ感染が広がることもないのですが、感染者は、自覚症状がないため自身が感染していることを知る由もなく、あるいは、自覚症状があってもPCR検査で自身が感染していると判定されるまで、普段通りに過ごしますから、非感染者に新コロをうつす機会があります。感染者を識別できれば事は単純ですが、それができない以上、誰に対しても用心し、対人距離を大きく取って感染防止用マスクをつけることになります。非感染者同士が互いに警戒することは、滑稽ではありますが、致し方ありません。

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このところの政府の新コロ対策は、新コロを完璧に抑え込もうとするものではなく、経済活動を停めることなく新コロの感染拡大を防ごうとしています。そうすると新コロ感染者の出現をある程度許容することになりますが、それに対しては医療体制の完備でフォローするといったところです。具体的には、入院治療が必要な感染者が、すべて、入院治療を受けることができるようにベッド数と医療スタッフを確保しておく、です。

ベットの確保は各自治体の責務ですが、ベッドの必要数は、感染者数と入院治療が必要な患者数を推定することで決定されます。鳥取県の新コロ対策のHP(新型コロナウイルス感染症特設サイト: https://www.pref.tottori.lg.jp/corona-virus/) を観ますと、医療提供体制等のなかに、「第2波に備える医療体制の充実」なる項目があります。これによりますと、ベッドの確保は、フェーズ 1,2,3 の3段階のフェーズを設定し、逐次実施されるようです。各フェーズで100ベッドですから、最終的な確保ベッド数は300です。フェーズ1のベッド数の40%が入院感染者で占有された時点で、フェーズ2へ移行し、100ベッド追加されます。同様に、フェーズ2のベッドが40%使用された時点で、フェーズ3へ移行し100ベッド追加されます。総計300ベッドの確保体制を敷いています。その数は、4月に収束した第1波の感染症のデータを使用し第2波の感染推移を推定し、感染ピーク時点の必要ベッド数、276に基づいて設定されたようです。

感染者数および入院治療ベッド数の推定には、”実効再生産数 (Rt)” が使用されています。これは、「ある時点における1人の感染者が平均的に何人に感染させるかを表した」ものです。Rt が1.0 より大きくなると感染が拡大へ、1.0より小さくなると感染は収束へ向かうことになります。県のHPによりますと、Rtを国の標準設定値の1.7より高めの2.0に設定して感染者数および入院治療者数 (= ベッド数) を推計したそうです。
”実効再生産数 (Rt)” を理解するよい機会だと思います。

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勝手口の網戸

2020 07 23 (art20-0257)
台所の勝手口用の網戸を作りました。

最近の家は、台所と食堂と居間が一つの空間になっています。食事を済ませた後、くつろぎの場は、食卓テーブル周り、あるいは、TV前に置かれたソファです。人が長居する空間にはエアコンが設置され、夏は冷房、冬は暖房で、一年中快適です。台所もこの空間を構成しますから、空調が効き、そこでの作業は快適です。

我が家のような、ちょっと古い家は、台所/食堂と居間が別の空間(部屋)に分かれています。居間には、人が長居しますから、エアコンが付きます。しかし、台所/食堂には、一時的にいる所と見做されているようで、エアコンが付きません。台所仕事は熱を使いますから、夏場は大変です。台所/食堂にエアコンを付けようかなと思いますが、家内はいらないと言っています。では、せめて、勝手口を開放し、台所/食堂の風通しをよくすることにしました。そのためには網戸などの防虫対策が必要です。

【網戸の作製】
勝手口の三和土が狭く、しかも、上がり框が斜めに入っているので、引き戸や開き戸方式の網戸を設置することができません。従って、単に、網戸を、勝手口の引き戸の枠にはめる方式になります。網戸の開け閉めは、枠から網戸を外ずしたりはめたりすることで行いますから、軽量性を考え、杉材で作りました。(注:網戸の作製と書いていますが、戸といったものではなく、作製したのは木枠に網を張っただけのものです。が、ここでは、網戸と呼ぶことにします)

(1). 幅 4cmの板材を調整する。12cm幅の杉野地板(厚さ 12mm)を自動カンナにかけて、表面を滑らかにした後、4cm幅で切断する。
(2). 枠を組む。サイズは177x83cm。4隅は片胴ほぞつぎで接合し、ボンドで固定、さらに、ダボを中央に一本入れて補強する。中桟の両端は片胴ぼぞつぎで接合し、ボンドで固定する。
(3). 防虫網を張る。クリップやクランプを用いて、木枠に網をぴんと張り、ボンドをつけて2cm幅の化粧合板を張り合わせる。

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出来上がった網戸を台所の勝手口に取りつけました。出入りにちょっと手間取ることになりますが、これで、防虫下、風の通りが良くなり、台所/食堂の気温が少しでも下がってくれることを期待します。

作業工程自体は簡単なものでしたが、作業場(納屋の2階)が暑くて大変でした。日中の作業はとうてい無理ですから、夕方の作業になりました。それでも作業場の気温は高く、しかも、蚊が次々と襲来します。何ヶ所、刺されたことか。

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田舎(3)

2020 07 20 (art20-0256)
田舎とは、『 (都会の人からみて) インタ―ネットが使えるのに地元の情報がネット上に発信されていない所』と定義できそうだと書き (art20-0253)、地元の情報が発信されないことに、それなりの事由があることを書きました (art20-0254)。もう少し、田舎について書きます。

湯梨浜町で、情報がネット上に発信されている所があります。その一つは、“はわい温泉” の旅館です。地元民は、会合や冠婚葬祭関連で利用することはあっても、地元の旅館に宿泊することはまずありませんから、Webページの情報は、外の人へ向けられた情報です。鳥取県に観光旅行でお越しの際にはぜひ我が宿にお泊りください、我が宿にはかくかくしかじかの卓越したところがあります、と言った内容です。
他にもう一つ、比較的最近オープンした飲食店がWebページで自店の案内情報を発信しています。多くが系列店や姉妹店ですから、他所の系列店や姉妹店と併せて、情報を不特定多数の人へ発信しています。

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都会の人が、Xという田舎へ旅行するとします。Xの情報を収集するためWebで検索します。検索でひっかかった情報に従って、旅行のプランを立てます。宿泊地は ××温泉の□□旅館、昼食は○○食事処、買い物は△△土産店、そして、観光巡りは ◎◎所と ☆☆地といった具合です。すべて、ネット上にある情報です。
旅館や飲食店、そして観光地所の Webページが日頃見ている Webページと同じようなデザインで洗練されている。[都会の業者が作成しています]。宿泊先の旅館のサービスが行き届き、楽しく過ごせた。[接客応対は教育されています]。食事処の雰囲気や料理の味付けが、日頃利用しているレストランと同じで、違和感なく美味しく食べた。[メニューや雰囲気を都会の人好みにしています]。店舗の内装や扱い商品に興味を引かれて、沢山の物品を買った。[都会の人の趣味や嗜好に合わせています]。と言った具合です。
旅行から帰った都会の人は、Xという田舎は素晴らしいところだったと口にします。田舎の人は皆、親切で、良くしてくれたと。

すこし極端かもしれませんが、観光客がスマホをみながら、観光地を巡る姿をよく目にするようになりましたので、あながち、見当違いとは言えません。Webページにのっているものだけを、観て、食べて、買って、そして宿る。
都会の人が田舎を訪ねて抱く、田舎の、そして、田舎の人の印象は、ある意味で、仕組まれて、つくるように仕向けられたものと言えます。それ故、多くの人が同じイメージをもつことになります。そして、その地の自然・風景と重なって、田舎の人のイメージが固まります。いわく、田舎の人は温かく、親切で、のんびりしている、と。

この田舎の人のイメージは、本当の気質でしょうか。そのイメージが商売上の応接行為から形成されたものであれば、本当であることに大きな疑問符が付きます。少なくとも、田舎の人の大多数は、客商売とは無縁に暮らしていますから。では、あるとすればの話ですが、旅行客が見抜けない、田舎の人の気質とはどのようなものでしょうか。

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畑の様子(7月中、2020年)

2020 07 16 (art20-0255)
雨天も連日となるとうんざりです。よくも、途切れなく降るものだと、かえって感心するほどです。畑の野菜が気になります。

梅と柿の木の間のちょとした余地に、マクワウリの苗を植えました。野菜苗の定植に遅れること10日、支柱を求めてホームセンターへ行ったとき、マクワウリの苗に目がとまりました。少し作ってみようと苗木を1本購入しました。マクワウリは子供の頃に食べたことがあります。
植えっぱなしでしたが、生育が旺盛で、つるが辺り一面に広がり丈夫な葉が茂り合っています。いくつか実をつけています。マクワウリの実は孫づるに成らせるものだと聞いていますが、子づるにも着果させました。子づるについた実は早くも果皮が黄色に変わり、数本の筋状の割れ目ができてきました。このところの雨天のせいだろうと思います。ただ、つるの付け根の周りにも離層と思われる円弧状の割れ目がありましたので、かなり熟しているだろうと推測し、試食してみました。3日室温で追熟させた後、包丁をいれました。甘い香りがただよい、中央の種の部分が幾分どろりとした液状でした。果肉はシャキシャキとした食感があり、それなりの甘さもありました。十分生食できます、ただ、もうすこし熟させたほうがより甘くなりそうです。次の果実に期待します。陽射しがほしいところですが、こればかりはお天道様まかせです。

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さて、悪天の下、野菜の収穫は続いています。
キュウリ以外のナス、トマト、ミニトマト、ピーマン、パプリカは順調です。パプリカは赤や黄色に色づいていませんが、大きくなった実をぼちぼち収穫しています。

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残念ながら、キュウリの収穫は止まっています。斑点細菌病に感染した後、ボルドー液を散布し、病葉をできるだけ排除したのですが、病原菌が残っているようで、新たに出て来る葉にも病斑があらわれました。親づるを処分し、比較的よさそうな子づるを数本残しました。病原菌フリーにしたいのですが、なかなか、思い通りにいきません。

家内と2人で トマトを沢山食べています。食事の時だけでなく、おやつ代わりにミニトマトをつまんでは口にいれています。今年は、3品種のミニトマトを栽培しています。それぞれ食感と味が異なりますから、食べていて飽きません。

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田舎(2)

2020 07 13 (art20-0254)
田舎(1)のブログを読んだ家内の発言。「私も、美容院を探すのが大変だった」と。家内は、PCに向かい、近くの美容院をネット検索し、店の情報を収集しようとしたそうです。店名と所在地の情報は入手できたそうですが、美容院が店の案内情報をネット上に発信していない為、店の雰囲気、営業時間や予約状況、料金など、比較検討する情報が手に入らず、美容院の選択が出来なかったと。結局、どの美容院が自分に合っているのかわからず、ドライブ中に目を引いた美容院に入ったそうです。

余談ですが、凡夫は大学から床屋とは無縁です。独身のころは自分で髪を切っていましたが、結婚後は家内に切ってもらいます。家内も何十年とやっていますから慣れたもので、5分程しかかかりません。ただし、準備と後片付けがあります。

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前回のブログで、田舎とは、『 (都会の人からみて) インタ―ネットが使えるのに地元の情報がネット上に発信されていない所』と定義できそうだと書きました。

こうした状況下、地元民は何か困ることがあるのでしょうか。ここで生まれた凡夫が、外に出て都会の生活に馴染み、ほぼ50年ぶりに郷里で暮らすことになり、Web検索で地元の情報が得られないとあげつらっているだけかもしれません。「何をそんなに騒ぎ立てることがあるの?」と、地元民は軽く受け流すことでしょう。地元民は地元のことはよく知っていますから、地元の情報を、わざわざWebページで入手する必要性などあろうはずがありません。「Web検索、何じゃそりゃ」と言ったところでしょうか。

凡夫が住んでいる地区は僅か250戸ほどの集落ですが、いくつかの店があります。商店(3店)、電気店、美容院(所在の移動あり)、床屋、設備の修理屋などです。これらは、凡夫が子供の頃に、既にありましたから、かれこれ、60年以上続いていることになります。地元民は、電気製品はK電気店、髪はK美容院かK床屋、水道配管の修理はK設備、お酒はO酒店、釣り道具はM商店などと言った具合に、地元の店を、何十年も、利用してきたのです。地元の店のことは、地元民がよく知っていて当然です。また、集落から車で2,3分の所に、スーパーマーケット ”味想“ とホームセンター “いない” があります。食料品や日用品は前者で、日用雑貨や住宅設備は後者で購入します。これまた、何十年も利用していますから、地元民はよく知っています。また、週に何度か店で買い物しますから、時折の安売りキャンペーンのことも知っています。

地元民しか利用しない商店、飲食店、専門店などが、自店の案内情報を、Webページを設けて、発信することにメリットがあるのでしょうか。Webページ上での宣伝に見合うだけの集客効果があるとは思えません。さらに、Webページの新設・維持には費用がかかりますから、費用対効果の面でも、自店のWebページをもつことは小さな地元の店に受け入れらることとは思えません。かくして、地元の情報がネット上に発信されることはありません。これが田舎です。

『 (都会の人からみて) インタ―ネットが使えるのに地元の情報がネット上に発信されていない所』にはそれなりの事由があります。

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田舎(1)

2020 07 09 (art20-0253)
田舎とは都会の対義語で、『 (都会の人から見て) 都会以外の所、特に、人家が少なく田畑の多い所』と定義されているようです。それでは、都会とは何かといえば、『人が多数住み、商工業が盛んでいろいろな文化的設備がある土地』だそうです。これは、田舎の人が、そう感じることなのかどうかわかりませんが、いずれにしても、都会と田舎の関係性はあくまで相対的です。

鳥取県は、人口(56.0万人)及び住宅数(25.66万、そのうち、居住は21.56万)で、どちらも全国最下位ですから、県単位の田舎度で言えば、No1です。ただ、同じ人口でも、土地の広さによって、受ける印象は異なりますから、人口密度をみたほうがよさそうです。鳥取県の人口密度は160人/平方キロメートルで、全国順位では37位です。人口密度も低い県と言えますが、最下位ではありません。(データは、平成30年版です)。

ところで、田舎の定義に、田畑の多いとの言葉が入っています。森林ではなく田畑です。総土地面積のうち、耕地面積(田畑)が占める割合(%)を、耕地率といいます。鳥取県の耕地率は9.8%(全国順位26位)ですから、田畑の比率が特別高い県ではありません。しかし、総土地面積にたいする可住地面積の割合は25.7%ですから、可住地面積のうち田畑の割合は結構高い比率(38.1%)になります。鳥取県の風景は、総じて、平坦地が少ない割に田畑が多いな、との印象を与えてもおかしくありません。(データは総務省が出している【統計でみる都道府県の姿 2020】より)。

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ここが田舎だと感じるのは、周辺の風景だけではありません。

羽合町(市町村合併前の町名、現湯梨浜町)に生まれ、中学を卒業すると羽合町を離れ、米子市、福岡市、町田市、熊本市、横浜市、京都市、と移り住んできました(途中、海外にも数年いました)。横浜市で暮らした期間が一番長く(20年間程)、横浜市での生活様式がいつの間にか自分の標準になりました。暮らしに必要な情報をインターネットで検索し手に入れることが日常化しました。外食しようと思えば、Web検索し、適当なレストランを探します。レストランが何処にあろうと、必要な情報、・・・広さはどうか、雰囲気はどうか、どのような料理か、値段はどうか、予約は可能か、評判はどうか、営業時間はいつか ・・・、を手に入れることができます。これらの情報によって、出かけるレストランを決めます。

自宅に居ながら、インターネットを使って暮らしに必要な情報を手に入れること、今や当たり前のことです。しかし、この当たり前には前提があります。必要な情報がネット上にあることを前提にします。ネット上にあるのは、誰かが、その情報をネット上に発信しているからです。レストランの詳しい案内を入手できるのは、経営者がネット上に案内情報を発信しているからです。レストランの評判を知ることができるのは、そのレストランで食事をした人が、感想をネット上に発信しているからです。

湯梨浜町に家内と移住してしばらく経ったころ、久しぶりに外食でもしようと家内の同意を得て、さて、どこにしようかと、PCに向かい、周辺のレストランをWeb検索しました。レストラン名の一覧が出てきえ、よさそうな店を選び、店の案内を見ようと、クリックしますが、それは出てきません。他のレストランの案内はどうかと試みますが、同じく出てきません。レストランを含め、日常生活にかかせない店の多くが、自店を案内するWebページを持っていません。外壁修理を依頼できそうな業者をネットで探したのですが、ままならず、結局、Webページのハウツー情報を参考にしながら、自分で行うことになりました。

前回のブログ記事 (art20-252)、メダカを購入した西倉吉バッテリー店はWeb検索で見つけたのですが、これは、誰かのブログ記事で知ったのであり、店の案内Webページを見た訳ではありません。見たくても、無いものは、見れません。

田舎とは、『 (都会の人からみて) インタ―ネットが使えるのに地元の情報がネット上に発信されていない所』と定義できそうです。

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メダカ

2020 07 06 (art20-0252)
玄関の靴箱の上に、水槽が3つ並び、メダカが泳いでいます。東郷池に注ぐ小川でとったメダカ、岡山県との県境近くの道の駅 “犬挟” で購入した “楊貴妃” (art19-0159)、そして、最近手に入れた体色がまだら様の “まだらメダカ” です。

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“まだらメダカ” が泳いでいる水槽には、この1年程、エビが住んでいました。エビは、昨年の3月に、東郷池でとってきた稚エビです。稚エビを数匹水槽に入れて飼っていたのですが、段々数が減り、この春には、2匹になってしまいました。エビ同士仲良く暮らせないようで、餌をめぐり争いが起きていました。朝、水槽の周りに干からびたエビが見つかることがありました。攻撃から逃げるとき、勢い余って水槽から飛び出したようです。そうならにように蓋をしているのですが、蓋のちょっとした穴を通り抜けたようです。また、給餌量が少ないと、共食いするようで、体の一部が水槽の底に漂っていることもありました。そんなこんなで、2匹になってしまったのですが、生き残ったエビの大きさに大差があり、強弱関係がはっきりしていますので、東郷池に戻してやりました。

エビを飼っていた水槽は、しばらく、そのまま下駄箱の上におかれていました。空の水槽を見る度に、白いメダカでもいれようかと思いながらも、その機会がありませんでした。
先日、西倉吉方面へ出かける用事があり、用事を済ませた後、「西倉吉バッテリー」という店を家内と訪ねました。この店は、Web検索で、「メダカ販売店」としてヒットした店です。バッテリーとメダカの関係性に疑問符がつきましたが、ダメ元で、近くの空き地に車を停めて、「西倉吉バッテリー」店に向かいました。店舗は宅地の片隅に建っているようでした。店内に人影がなく、店の人を探して周辺をぶらつくと、店舗の外壁に寄りかかるように置かれている沢山の水槽が目に入りました。その中に、メダカが泳いでいます。水槽ごとに、サイズの異なる、模様の異なるメダカが、泳いでいます。中には、1-2mmほどの体長の幼メダカの水槽もありました。水槽は店舗の外側だけでなく、住宅の軒下にも置かれていました。

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しばらく、メダカを観察しながら家内とアレコレ言っていると、話し声がとどいたのか、住宅から老人が出てきました。店主とわかり、話を聞くと、メダカは、いわば趣味で飼っていたものが増えて来たので売ることにしたそうです。趣味と言っても、水槽の数は大小合わせて40槽以上あり、熱の入れようが半端でないことがわかります。近くの道の駅にもメダカを出品していると言っていました。

下駄箱の水槽に白いメダカを入れようかと考えていたのですが、実際にいろいろなメダカを見ると、考えがぐらつきます。迷ったあげく、最初に見た水槽で元気に泳いでいた斑点模様のメダカ、“まだらメダカ” を購入することにしました。店主の話では、“まだらメダカ” からいろいろな模様のメダカが産まれるとのことです。レジ袋にメダカを6匹いれて持ち帰り、水槽に放しました。

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畑の様子(7月上、2020年)

2020 07 02 (art20-0251)
このところの天気は不安定で、雨が降ったり日が差したりとめまぐるしく変化しています。高湿はカビがはびこりますから、夏野菜栽培には脅威です。また、日射が無くなると、葉は軟弱になり病気に罹りやすくなります。梅雨期の栽培管理には一入気をつかいます。

5種の夏野菜を、3本の畝を立てて栽培しています。他に、すぐそばの土地を黒色の網で囲って、スイカを育てています。囲いの広さは2.1平方メートル(1.4m x 1.5m)です。この狭い場所で、大玉スイカが何個採れるか試みています。5月上旬に、3本のスイカ苗を植えました (art20-0235)。

葉が密集し、いつ病気が蔓延してもおかしくない状況になりましたので、次の事をやっています。
(1)雨が降る時はシートで覆う。
(2)つるが伸びる場所を上部に設ける。
そのため、網の囲いにそって、簡単な枠組みを設けました。さらに、
(3)不要な孫づるを切り取る、ことにしました。

現在、スイカは、病気に罹ることなく無事に育っています。今のところ、果実は4個です。大きさはまちまちで、大きいものはソフトボールより大きくなっています。小さいものはゴルフボール大です。このまま肥大を続け、バレーボール大、否、バスケットボール大になることを期待しています。なにせ大玉スイカですから。とは言うものの、どうなるかわかりません。

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さて、夏野菜の栽培状況ですが、キュウリ以外は、順調と言えます。先日のブログに書きましたが、しばらく続いた雨があけた3日後、斑点細菌病が発症しました (art20-0249)。病葉を落とし、薬剤を散布して、なんとか全滅は逃れました。随分細身の姿になりしたが、どうにか生きています。それでも、けなげに、花を付けて果物を実らせています。ただ、病斑が古い葉だけでなく、新しい葉にも出ていますので、つる全体を処分する日がやってきそうです。

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【大玉トマト】 (収穫 0個)
  下段の実はもう十分大きく育っているのですが、まだ、青いままです。
【ナス】 (収穫 21個)
  好調で、株が大きく成長しました。次々と花を咲かせては結実し、実がぐんぐん肥大します。毎日のように収穫しています。
【ピーマン】 (収穫 16個)
  株は大きく成長し、多数の実を付けるようになりました。
【パプリカ】 (収穫 0個)
  まだ小さな背格好の株ですが、幼果が育っています。
【キュウリ】 (収穫 22個)
  見るからに満身創痍ですが、それなりに頑張っています。
【ミニトママト】 (収穫 33個)
  背丈が180cm以上になり、凡夫の身長を越えました。下段の花房から、花序の順で、実が赤く熟れていきます。毎日もぎ取って食べています。

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