今日も、"ようこそ"      

今日も、"ようこそ"

定年退職後、横浜市から湯梨浜町(鳥取県)に転居しました。 ここには、両親が建てた古い家が残っています。 徒歩5分で東郷池, 自転車15分で日本海です。 また、はわい温泉の温水が各家庭まで届き、自宅温泉を楽しめます。 ブログでも始めようかと、HPを立ち上げました。最近始めた木工工作と古くなった家のリフォームの様子を、田舎の日常に織り交ぜながら、お伝え出来ればと思います。

朗読

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今朝、少し早く起きて、カキとプルーンの木に農薬を散布しました。遅い朝食を済ませ、今、寛いでいるところです。農薬散布は、噴霧粒子が風で流されないように、早朝の風の無い/弱い時に行うようにしています。

横浜在住の ”365日ひま老人” さんから、NHKラジオ放送の番組 “朗読” にはまっているとのメールをもらいました。その番組は、毎日、午前9:45から10:00までの15分間放送されています。現在朗読されているのは有吉佐和子の「紀の川」だそうです。全50回放送の半ばを過ぎたとのことでした。(今日、31日は第46回とありますから、あと数回を残すのみです)

どんなものか、一度聴いてみることにしました。NHKのネットラジオ ”らじる★らじる“ でアーカイブを探してみたところ、幸いなことに、”聞き逃し番組“ のなかに、”朗読“ がありました。番組の放送後、約2ヶ月間配信されているようです。番組 “朗読” は、明治以降の日本文学、西洋古典の翻訳を中心に、著名俳優やアナウンサーの朗読で名作の息づかいをじっくりお聞き頂くシリーズだそうです。現在放送中の有吉佐和子の「紀の川」の朗読は、2016年発行の新潮文庫版です。

“らじる★らじる” で、第1回の放送分から聴いたのですが、凡夫もはまってしまいました。朗読者の藤田三保子の低い声がよいのか、小説そのものがよいのか分かりませんが、とにかくおもしろいのです。一度に、数回の放送分を小1時間かけて聴いています。おもしろいものを教えてもらったと、横浜のひま老人さんに感謝しております。

「紀の川」は、和歌山を舞台に、素封家の女性3代、明治生まれの花、娘の文緒、孫で戦後世代の華子まで、明治・大正・昭和を生きていく様を描いた作品であると、ウィキペディアにあります。凡夫は、「恍惚の人」(1972)、「複合汚染」(1975)、「複合汚染のその後」(1977)などの、晩年の作品しか読んだことが無く、有吉佐和子と言えば、社会派の著述家の一人だと思っていました。

第42回の放送分を聴き終わったところです。花、文緒、華子の3代続きの女性の中で、文緒の言動のどこかが、恥ずかしく軽率に感じられるのは、凡夫が歳をとったせいでしょうか、あるいは、嘗ての自分の一端との重なりを内省しているからでしょうか。どっしりと継承されてきた伝統に個人的に抵抗する文緒の姿はある意味で滑稽でもあります。その抗いは、少しづつ、しかし、着実に呑み込まれてしまうものなのでしょう。

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畑の様子(2021年、5・27)

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夏野菜
植え付けた野菜苗を囲っていた “あんどん” をとり、支柱を立てて固定しました。全体的に生育が今一です。今年で連作4回目になり、さすがに土壌が疲弊しているのかもしれません。病気や害虫の発生に悩まされそうです。昨年の苦い経験、キュウリに病気が蔓延し対処しようがなかったこと、が思い出されます。今年も、アレコレ手が掛かりそうです。
新たに設置した3つの “あんどん” には、数日前に植え付けた ”つるなしインゲン” が育っています(art21-0338)。

毎年、トマトの品種 “桃太郎” を栽培しています。2019年は、元肥が過剰だったようで、生育初期から肥料過多の兆候(所謂、暴れ症状)が出現しました。これに懲りて、2020年は、元肥を控えて追肥で生育をコントロールするようにしました。桃太郎は、肥料に敏感に反応する品種のようで、草勢のコントロールが難しいと言われています。今年は、“ホーム桃太郎” に替えてみました。この品種は、肥料に比較的鈍感で、栽培しやすい品種だと聞いています。実際のところはどうなのか、興味のあるところです。

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クワイ
ブルーシートの囲いの中で、先日植え付けたクワイが育っています(art21-0342)。矢じり形の葉が出現して、クワイらしくなりました。
雨が降った時、囲いに水が溜まりクワイが水没しましたので、排水路を設けて溜り水を逃がすことで、水位が上がらないようにしました。

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ミカンの木
最初に温州ミカンの芽が動き始めました。今では、うすい緑色の若葉が広がっています。次に、ネーブルの芽が動きました。こちらは、緑色の幼葉を展開中です。そして、レモンの芽が動きました。こちらは赤茶色の幼葉です。

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一方、長い間、キンカンの芽には動く気配がありませんでしたが、数日前に、芽が膨らんできましたので、これから、幼葉が出てくるのでしょう。

ミカンの苗木を植えた場所は、かつての苗田です。20年間、耕作放置されていましたから、葦が生え放題の荒れ地でした。ミカンの木は、苗田の一画を嵩上げして高くした後、更に山の土で盛り上げた所に植わっています。乾燥防止のため盛り土には農ポリシートを掛けています〔art21-0330)。
嵩上げと盛り土で、かなり高くなっていますから、葦が侵入してくることは無いだろうと思っていましたが、予想に反し、葦は出てきました。農ポリシートが膨れ上がった所を捲ってみると、葉緑素を欠いた白っぽい葦が出ています。困ったものです。葦刈り作業が日課の一つとなりました。

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キマダラカメムシ

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ウメ品種 “豊後” に果実が付いています。大玉の果実で、その数30個ほどです。熟れたら梅干しを作ると家内が言っていますから、このまま順調に育ち、来月の収穫の日を迎えることを願っています。収穫前の農薬散布は極力避けたいので、病害虫が発生すれば、その日を迎えることができません。

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ウメは、桜と同じで、花が咲いた後に葉を出します。若葉はアブラムシの恰好の食べ物になります。アブラムシが付いた葉は裏側に巻きますから、容易に見分けられます。巻いた葉をひろげると、アブラムシが見つかります。そうした巻いた葉(被害葉)は枝の先端部に多く見られます。見つけ次第、被害葉を取り除くようにしていますが、全ての被害葉を取り除くには手間がかかりますので、アブラムシが付かないようにすることが得策です。花が終わり葉が出てくる頃に殺虫剤を散布すれば、アブラムシの被害を抑えることができるそうですから今年は実行しました。しかし、それでも、巻いた葉を見かけますから、万全ではなさそうです。

さて、今回の本題キマダラカメムシの話です。野菜や果樹を栽培していると、随所でカメムシを見かけます。多くは、全身が緑色のツヤアオカメムシ、緑色の体に茶色の翅をもったチャバネアオカメムシ、そして、全身が褐色のクサギカメムシです。体長は、いずれも、13-18mmです。チャバネアオカメムシは、2018 10 12 のブログ (art18-0066) で紹介しました。また、ピーマンに付いたホオズキカメムシも、その卵と共に、2018 08 18のブログ (art18-0047) に載せました。

カメムシは臭いさえなければ、どちかと言えば好感の持てる昆虫の一つです。どこにでもいる見慣れた昆虫の筈でしたが、ウメの葉にのっているキマダラカメムシを見た時は、驚きました。葉一面を覆うほどの大きさです。色あいから、カミキリムシの仲間かなと思いましたが、体型が違います。横にひろく扁平です。

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カメラに収めて、Webで調べました。検索方法は、以前紹介したGoogleの画像検索です(art21-0335)。虫の部分だけを切り取り画像検索にかけたところ、Brown Marmorated Stink Bug(クサギカメムシ)とでてきました。

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確かに体型はクサギカメムシとよく似ていますが、クサギカメムシには黄色の斑点や縦筋がありませんので、"クサギカメムシ+黄色" でGoogle検索しますと、キマダラカメムシ (Yellow-spotted Stink Bug) がヒットしました。まさに、これです。体長は2cm超で、特徴は、背中の黄色の斑点、頭部の黄色い縦筋、体の後部両脇の黄色と黒のしましま。国内に生息するカメムシ亜科の最大種で、「大型の美しいカメムシ」と呼ばれている、とあります(ウィキペディアより)。

キマダラカメムシは外来種で、東アジアから東南アジアにかけて生息しているそうです。日本で最初に見つかったのは長崎で、そこから九州に広がり、現在分布を拡大しているようです。

鳥取県下の分布に関し、鳥取大の鶴崎展巨教授が、「キマダラカメムシ 南方系の外来 東へ拡大中」と題する記事を、朝日新聞デジタル版(2020年10月6日付)に載せています。
『本種の分布域は2000年までは九州内にとどまっていたが、その後は急速に広がり今では関東地方まで到達している。山陰での初確認は松江市が2009年、鳥取県西部の伯耆溝口駅が2015年、鳥取市が2017年、若桜町が2019年と、東進中で、平地の市街地にはすでにあまねく広がったといえる状況だ』

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用水路のナマズ 

2021 5 20 (art21-0343)
今日は午後から雨になるとのことでしたので、朝食後、苗田に出かけて草を刈りました。刈った草(ほとんどが葦です)は、熊手を用いて、数か所に集めておきました。2時間の作業を終えて、一息ついたところです。

さて、15日に梅雨に入ったと気象庁が発表しました。平年は6月6日ごろとのことですから、今年は随分早い梅雨入りです。しばらく、うっとおしい日が続きます。早く入った分、早く明ければよいのですが、そうはならないようで、長い梅雨になりそうです。”しばらく” に ”長―い” が付いて、長ーいしばらく?

あちこちの田圃の片隅に、背の低い小さな防鳥網やビニールテントをみかけるようになりました。網やテントの中で稲苗が育っています。育苗箱に稲の種子を撒いて育てたものです。これらの苗は個人栽培用です。この辺りの田圃持ち(前農家)の多くは、往時のように自分で稲を栽培することはなくなりました。代わって、営農組合や業者が栽培しています。しかし、意欲のある一部の農家は、自分で育てた苗を本田に植えて稲を作っています。

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田圃の用水路で、ナマズの姿をみかけました。川の水位が下がり、身動きできないようです。このところの降雨で川の水かさが増し、ナマズは東郷池から川を登ってきたのでしょう。しかし、この時期は、田圃へ灌水するため、一時的に川や用水路の流れを堰止めることがあります。その時、堰の下流では水位が急に低下します。ナマズにとっては災難です。身動きができる程に用水路の水位が上がるまで、ここはじーっと耐えるしかなさそうです。

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クワイの植え付け

2021 5 17 (art21-0342)
クワイの種芋を、かつての苗田の北側、用水路の傍、に植えました。

クワイは好きな食べ物の一つです。甘さの中にほんのりとした独特な苦味があります。苦味の成分はイソアビエノールのようです(Yamazaki et al. 1986 Agri Biol Chem 50:3179)。また、デンプン質が豊富で、カロリーはサツマイモに匹敵します。

クワイ(Sagittaria trifolia ‘Caerules’ ) は水性多年草のオモダカの栽培品種です。オモダカより大きな矢じり形の葉をつけ、大きな塊茎になります。食用のクワイには、青クワイ、吹田クワイ、そして、白クワイがあるそうです。スーパーマーケットにならぶクワイは青クワイです。主に埼玉県と広島県で生産され、国内生産量の90%を占めているそうです。吹田クワイは小ぶりの品種で、大阪府吹田で古くから栽培されています。一方、白クワイは大型のクワイですが、お店に並ぶことはほとんどありません。

今回、植え付けたクワイは白クワイです。近所の人にお願いして、種芋をわけてもらいました。ポリバケツで栽培してみようと、2, 3 個の種芋をもらい受けるつもりでしたが、10 個以上も戴いたので、急遽、田圃で栽培することに変更して、植え床造りに取り掛かりました。

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まず、苗田の片隅に広さ 2.0m x 0.6m、 深さ 0.4mの穴を2つ掘りました。
この苗田は、20年ほど放置されていた田圃で、一面葦が繁茂していました。葦は年に数回、草刈機で切除されていました。こちらに移住してから、”葦” 刈り作業を引き継ぎました(art19-0139)。葦は地下茎から生えてきますから、地上部を刈っても、しばらくすると、また出てきます。
今回、穴掘り作業を行い、葦の地下茎が上層の作土だけでなく下層の心土にも侵入していることがわかりました。葦の地下茎、恐るべしです。地下茎ともども土を掘起し、所定の大きさの穴をあけました。

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次に、掘り起こした作土を、数日乾かした後葦の地下茎を取り除いて、ブルーシートで囲った穴に戻しました。僅か、広さ 2.0m x 0.6mの穴2つですが、出て来た葦の地下茎は、ちょとした小山をつくりました。やはり、葦の地下茎、恐るべしです。

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堆肥と肥料をくわえてかき混ぜた後、水を入れてこね回し、どろどろの土にしました。最後に、石灰をくわえて、pHを調整しました。これで、植え床の完成です。
数日後、家内といっしょに、クワイの種芋を植え付けました。
初めて水性作物を栽培するので、生長の様子を眺める楽しみがあります。ただ、一つの懸念があります。あの葦が、頑固な地下茎から出てきて、ブルーシートを貫通しなければよいのですが・・・。

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新型コロナウイルスワクチン接種の予約

2021 5 13 (art21-0341)
65歳以上の高齢者を対象としたワクチン接種が始まりました。湯梨浜町では、介護施設の高齢者から接種を行い、その後、一般の高齢者へ広げていくそうです。凡夫のところにも、接種券が郵送されてきました。届いたのが集団接種の予約受付の開始日(4月27日)の前日でしたので、ちょっと、ハラハラしていました (art21-0336 )。
とりあえず、下記のような経緯で、5月31日の個別接種の予約がとれました。

かかりつけの個人病院で、ワクチンの接種を受けるつもりでしたから、4月27日から始まった集団接種の予約は行いませんでした。
医療機関で行う個別接種の受付開始日の5月10日、かかりつけの個人病院に電話を掛けましたが、つながりませんでした。止む無く、自転車で病院へ出向き、予約希望の旨を伝えると、ワクチン接種は早くて7月末になると言われました。
もう少し早くならないものかと、帰宅後、町のコールセンターに電話を入れたところ、6月26日の集団接種に空きがあるとのことでしたので、その日の予約をとりました。

個別接種の場合、予約を直接病院が受け付ける所と、コールセンターとWebを介して行う所にわかれています。かかりつけの個人病院は、前者の病院でした。そこで、Web上の予約ページにアクセスし、個別接種を行う病院の予約状況(カレンダー)を調べて、6月26日より早く接種ができる病院を探して予約を入れようとしました。しかし、システム上、予約カレンダーを単独に閲覧できません。閲覧できるのは、予約をしようと接種を受ける病院と日時を選択するときです。予約済みの人は、その予約を保持したまま、別の予約ができませんから、一度、予約をキャンセルすることになります。
6月26日の集団接種の予約をキャンセルして、個別接種の可能な病院を探しました。意外にも、6月上旬に接種の予約ができる病院はいくつかありました。その中で、一番早くできる、しかも自転車で行ける距離にある、病院を選び、予約を入れました。それが、5月31日です。

病院で行う個別接種では、希望者数にあわせてワクチンが届けられるものと考えていましたが、そうではなく、あらかじめ、一日あたりの接種人数が決まっているそうです。かかりつけの個人病院は、5, 6人だそうです。これでは、1ヶ月100人ほどしか接種出来ませんから、5月10日の午前遅くに出かけて予約手続きを行った凡夫の順番が、普段から高齢患者の多い個人病院ですから、7月末や8月上旬になると言われたこと、十分理解できます。そのように伝えた受付の人が申し訳なさそうにしていた様子が、印象に残っています。

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カイガラムシの卵嚢

2021 5 10 (art21-0340)
3時のおやつタイムに干し柿を食べています。干し柿は、昨年の秋に作って冷凍庫に保存しています(art20-0285)。食べる前に、水に浸し、サランラップに包んで電子レンジにかけて柔らかくします。

柿は平核無という渋柿です。渋味はタンニンによるものです。柿を干すと果肉の表面が堅くなり、空気の出入りが遮断されてアセトアルデヒドが発生します。この物質によってタンニンが不溶化し、渋味が無くなり、甘味だけが残ります。甘さが濃縮され、こってりとした味わいになります。
柿はビタミンCが豊富です。その含量は「ビタミンCの王様」のイチゴや「ビタミンCの女王様」のレモンに匹敵しますが、干し柿にすると、ビタミンCが減少します。しかし、体内でビタミンAに変わるβ-カロテインが生柿より多く含まれています。また、カリウムや食物繊維が豊富にふくまれています。干し柿を食べると血行がよくなり、胃腸が丈夫になると言われています。

畑の柿の木は、若葉に包まれています。沢山の花芽が付いていますから、今年も、干し柿が作れそうです。木の東側に回ると、若葉の裏に付着している白い筋が目に留まりました。筋は綿状ですこし厚みがあります。コナカイガラムシ類の卵嚢です(art19-0133)。目を凝らすと、いたるところに白い筋が付着しています。葉をもぎ取って回収しました。

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卵嚢は、越冬したメスの成虫がオスと交尾し、葉の裏に産み付けた卵の塊りです。緑色の葉に卵嚢の白い筋は結構目立ちます。葉の裏側にあるので、上からは見えませんが、下からは、まる見えです。ちょっと、無防備な印象を与えます。しかし、卵嚢あたり300-400個の卵が入っていると言われていますから、回収した卵嚢の卵がふ化し成虫になることを思うと、ぞーっとします。更に、ふ化した幼虫は成虫になり卵を産みます。このサイクルを年に2,3回繰り返すようですから、この時期、卵嚢を見つけ次第取り除くことが、カイガラムシ防除には効果的です。

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藤の花

2021 5 6 (art21-0339)
GWの中日の3日、降り続いた雨が上がり朝から青空が広がりました。午後、近所のあやめ池公園に出かけて藤の花を見てきました。藤の花は、”花ごよみ” (art21-0332) に、この時期の花として案内されています。
一周約200メートルの藤棚から藤の紫色の花が垂れ下がり、西からの風に揺れている様子は云々、と書きたいところですが、残念ながら、藤の花はぼぼ終わっていました。それでも、GW中らしく、公園の駐車場は満杯で、園内には子供連れの家族と老夫婦の姿を多数見かけました。ぶらぶら歩いている人、芝生に座り込み飲食している人、ベンチに腰をおろして歓談している人、いろいろです。

その日の藤はよくなかったのですが、実は、一週間前にも公園を訪ねています。その時の藤の花は、開花初期らしく、花房の上半分の花が咲いていました。花弁に張りがあり、藤棚の下に立つと甘い香りを感じました。見頃にはちょっと早いかなと思いましたが、それでも、藤の花を存分に堪能できました。

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あやめ池公園は、東郷湖周辺の東郷湖“羽合臨海公園”の一つで、東郷湖の東側、藤津地区に位置します。公園は8,557平方メートルの広さがあります。公園の中央に設けられた大きな人口池の周辺を完備された遊歩道が取り巻いています。左右に水性植物と陸生植物を眺めることができます。

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記憶に残る藤の花は宇治の平等院のものです。写真の日付が、2015年4月29日となっていますから、家内と横浜から京都へ移住して2年目の春です。その日、GWが始まり、ちょっと遠出したのでしょう。ここの藤棚はよく手入れがされていることが分かります。花房が互いに絡むことなく、まっすぐ下方に垂れ下がっています。長いものは1メートル程ありました。また、花房の大多数の花が、同時に競うように咲いています。整然と調和のとれた花姿です。”お見事” そして ”さすが” です。

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夏野菜苗の植え付け(2021年)

2021 5 3 (art21-0338)
GWなのですが、新型コロナウイルス感染症対策で、都市部では、外出を控えて自宅で過ごす人が多いとマスメディアは報じています。しかし、こちらの田舎では、いつもと同じ暮らしぶりです。ただ、この時期は、恒例の夏野菜の植え付けで多少慌ただしくなります。
我が家も、植え付け作業に取り掛かりました。近くのホームセンターを回って、夏野菜の苗を購入しました。

近くのホームセンターは、コメリ、ジュンテンドー、イナイの3つです。
コメリは、新潟県新潟市に本社をおく全国規模のホームセンターです。46都道府県に1,197店舗があります。一方、ジュンテンドーとイナイは、地域のホームセンターです。ジュンテンドーは、島根県益田市に本社をおき、中国地方を中心に131店舗を展開しています。イナイは、鳥取県倉吉市に本社をおき、鳥取・島根の山陰地方を中心に31店舗を展開しています。イナイは地元に密着したホームセンターと言えます。

昨年は、もっぱらイナイで野菜苗を購入していましたが、今年は、ちょっとした気まぐれから、ジュンテンドーで購入しました。購入した苗の多くは接ぎ木苗です。
接ぎ木苗は、種から育てた植物体(穂木)の根部を切り取り、地上部を他の植物体(台木)の根部に繋いだものです。接ぎ木苗は、穂木と台木の利点を併せ持つことになります。主に、土壌の病害虫による被害や連作による障害を回避する手段として用いられています。
接ぎ木苗は、種から育てた実生苗と較べると、作成に手間が掛かっているだけに割高になります。しかし、我が家の畑のように、土地が狭く連作せざるを得ない場合は、できるだけ、病害虫に耐性があり連作障害に強い苗を選ぶことになります。

購入した苗は21本です。トマト(ホーム桃太郎、アイコ、フルティカ、CF千果)、ナス(千両、黒陽、京都加茂)、キュウリ(夏すすみ、シャキット、教研豊作)、ピーマン(京みどり、ニューエース)、パプリカ(赤色、黄色、オレンジ色)。いろいろな品種の苗を育ててみたいので、ほとんどが各1本です。

家内と2人で、前もって立てておいた畝に苗を植え付けました。そして、例年通り、”あんどん” で囲いました。何度もやっている作業ですから、慣れたもので短時間で終了しました。
畝には苗3本分のスペースを残しています。家内が、育苗ポリポットで ”つるなしインゲン” を種から育てていますから、頃合いを見て、そこに植える予定です。

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